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2014-11-27 19:54:52

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診療マル秘裏話 号外Vol.30 平成26年9月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1) 自己の耳の細胞を培養して、鼻軟骨を作る
2)ダチョウの頸動脈血管を利用した人工血管

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 自己の耳の細胞を培養して、鼻軟骨を作る

ITソフトベンダーという全くの
異業種から、富士ソフトが再生医療
事業への参入を目指しています。
自己の耳の細胞を培養して鼻軟骨を
作るもので、「インプラント型再生
軟骨」製品として口唇口蓋裂の患者
さん向けに商品化します。10月始
めに医師主導の治験申請を提出し、
来年にも自社で治験申請して、6カ
月程度の治験期間を経て早期の承認
取得を目指す計画だそうです。事業
会社の設立や製造設備の設置といっ
た事業体制を構築しています。細胞・
再生医療では、こうした思いもよら
ぬ業界や企業からの新規参入、提携
などが進み従来秩序にとらわれない
新しい産業形成が進んでいく可能性
が大きいようです。今回の事業化の
動きは、その先駆けともいえそう
です。

富士ソフトが事業化する再生軟骨
製品は、患者自身の耳の細胞を人工
的に培養して増殖、3次元構造上に
加工して鼻軟骨として移植するのに
使います。東京大学等との共同研究
を通じて、難しいとされている再生
軟骨の3次元構造の維持で独自技術
を開発しました。さらに困難とみら
れていた製品化最終段階で必要とな
る無菌検査のための14日間の細胞
の維持でも、14日間の保持に加え、
3日間の輸送時間を確保する技術の
開発に初めて成功しました。

当面の適用分野は、鼻軟骨が先天
的に欠損している先天性口唇口蓋裂
での再生です。これまで同疾患では
腸骨や肋軟骨の移植手術が実施され
てきたものの、移植した骨が硬く、
折れやすいなどの課題がありました。
しかも生まれてから成長する過程で
12~13回も手術が必要となりま
すが、今回の再生軟骨を使えば、
これまでの移植での課題をクリア
できるうえ1回の手術で治療が可能
となります。

事業体制としては、ビジネス主体
となる富士ソフト・ティッシュエン
ジニアリング(東京都)を今年設立
しました。墨田区に製造拠点を設置
しました。治験は2段階方式で予定
しており、まず東京大学が医師主導
臨床試験を行い、1例目の患者さん
を治療して問題有無の判断を行い
ます。これを受け、来年2月をめど
に自社試験での申請を提出、患者
さんリクルートを開始します。治験
人数は6~9人を予定しています。

富士ソフトが再生医療分野への
進出を目指したのは2005年、
CSR活動の一環で東京大学に寄附
講座を開設したのがきっかけだそう
です。07年に科学技術振興機構
(JST)の橋渡し研究に採択され
たことなどから実用化を目指す研究
へと切り替えました。

その背景には、IT企業としての
地位を確立しているものの、「将来
を見据えて、新しいマーケットの
開拓につながればとの思いもあった」
(原井基博富士ソフト・ティッシュ
エンジニアリング副社長)談。新産
業におけるIT関連需要や技術の
早期取り込みを図ろうという狙いだ
そうです。このため、「産業が新し
く起きる際にはITインフラが必須
となる」」(野澤仁太郎同社社長)
と、自らの事業化を通じて培って
いくノウハウをもとに、「再生医療
分野でのITベンダーとしても活躍
していきたい」(同)と目論んでい
るようです。

実際、新会社では、細胞を採取・
培養・投与・移植するまでの過程を
すべてICタグでコントロールする
システムも売り出します。すべてを
タッチパネルで操作するシステムに
は、IT会社の強みを最大限に組み
込んでおり、「人の細胞や血清を
間違って扱うことがないよう、シス
テム開発にも積極的に投資していく」
(同)戦略だそうです。

また「当面は国内での承認を取得
するのが大前提だが、国際的にも
ニーズがあることが分かってきた」
(同)とし、海外進出への可能性も
視野に入れています。

軟骨細胞をiPS細胞を介さずに、

再生する方法を研究している妻木

範行先生の講演動画です。患者さん

からこの方法やiPS細胞から誘導され

た軟骨細胞を使って、軟骨疾患の

治療薬を見つける研究もされています。



 
 
 
 
 
国債の国際取引。笑

 
 
 
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2】ダチョウの頸動脈血管を利用した人工血管

国立循環器病研究センターの馬原
淳研究員、山岡哲二部長らのグルー
プは、内径2ミリメートル長さ90
センチメートルの人工血管の開発に
成功しました。分岐構造の少ない、
ダチョウの頸動脈血管を利用した
もので、ミニブタを用いた実験では
血管を詰まらせることなく3週間後
も血液を通し続けることができまし
た。同グループでは、一生涯機能す
る血管を作り出すことも可能とみて
おり、免疫反応や長期試験などを
クリアして5年以内の実用化を目指
しています。

同グループが開発した人工血管は
内径2ミリメートルの小口径人工
血管です。超高圧技術によりダチョ
ウの頸動脈血管をたん白成分のみと
して、内側に血管を構成する細胞の
接着・増殖を促すペプチドを固定化
しました。

ミニブタの足でバイパス手術を行
ったところ、人工血管内は血栓の
付着がみられず、3週間後でも良好
に機能することが分かりました。
ポイントは動脈血管を滅菌・脱細胞
化した後、内皮細胞を誘導するペプ
チドを導入したことです。

ペプチドによる界面コーティング
効果が発揮され、血中を循環してい
る血管系細胞が捕捉され、移植3日
後には人工血管の内側が完全に内皮
細胞で覆われました。この結果、
血管内部に血栓の付着が抑制され、
血栓づまりを回避できることが判明
しました。ペプチドを導入しなかっ
た系では移植1時間後にすでに微小
な血栓が形成されており、血栓づま
りを起こすことが分かりました。

日本国内では年間約7万本の人工
血管が使用されています。しかし、
内径3ミリメートル以下の人工血管
は内側に血栓が付着して詰まってし
まうため、臨床現場では患者さん
自身の血管を利用するしか方法が、
ありませんでした。

同グループでは細くて長い、人工
血管は、冠動脈バイパス手術、糖尿
病などの病気で足先まで血液が十分
に循環しない患者さんへの応用など
が考えられるとみており、今後、
免疫の問題や長期的な試験をクリア
し、5年以内の実用化を目指してい
ます。

骨髄細胞や脂肪幹細胞を使って血管

を再生する試みが成されているという

動画です。



 
 
 
 
 
 
血栓を生じる欠陥のない人工血管。笑

 
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編集後記

IT企業が再生医療に投資し、ビジ
ネスモデルまで構築するとは、本当に
素晴らしい世の中になったものだと私
は考えております。血栓の形成がない
人工血管ができたのは、本当に血管の
病気で苦しんでいる患者さんにとって
大きな福音となることでしょう。いつ
かは、このような優れた技術が世の中
に発表されると思っていましたがこれ
程早く実現するとは、予測していませ
んでした。本当に医学医療の進歩は、
日進月歩ですね。

再生医療がIT企業の投資により、
最盛となる。笑

 
 
 
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