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2014-11-26 14:33:03

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診療マル秘裏話 号外Vol.29 平成26年9月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1) 光線力学的療法で使う光感受性薬剤レザフィリン
2)新しい免疫チェックポイント阻害薬イピリムマブ

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 光線力学的療法で使う光感受性薬剤レザフィリン

Meiji Seika ファルマ
は22日、光線力学的療法(PDT)
に用いる光感受性薬剤「レザフィリン」
(一般名・タラポルフィナトリウム)
について、化学放射線療法または放射
線療法後の局所遺残再発食道ガンに対
する適応追加申請したと発表しました。

PDTは、ガン細胞に光感受性薬剤
を取り込ませた後に低出力レーザーを
照射し活性酸素を発生させて壊死させ
る治療法で正常組織を傷つけるリスク
が少ないメリットがあります。

今回、同剤について進行性の食道
ガンに対して実施された化学放射線
療法、放射線療法後にガンが消失せず
残った病変、いったん消失したが再発
してしまった病変に対する適応で追加
申請しました。現在、このような食道
ガンに対する標準治療はないという
ことです。

同剤と半導体レーザーとの組み合わ
せたPDTは2003年に早期肺ガン、
13年に原発性悪性脳腫瘍の適応で
承認されています。

同剤とともに使用する半導体レーザー
については、パナソニックヘルスケア
が医療機器として同適応での追加申請
を予定しています。

光線力学的療法(PDT)に用いる光感受

性薬剤は、実験室レベルでは、もっと進歩

しているようです。その進歩を分かりやすく

講義した動画です。



 
 
 
 
 
 
光線を使って越王勾践が交戦した。笑

 
 
 
 
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2】新しい免疫チェックポイント阻害薬イピリムマブ

ブリストル・マイヤーズはこのほど、
抗ヒトCTLA-4モノクローナル抗体
「イピリムマブ(一般名)」をメラノー
マ(悪性黒色腫)治療薬として厚生労働
省に製造販売承認申請したと発表しまし
た。

切除不能/転移性悪性黒色腫の適応で
申請しました。イピリムマブは、T細胞
の活性化を抑制する調節因子「細胞傷害
性Tリンパ球抗原-4(CTLA-4)」
の働きを阻害してT細胞を活性化させ、
ガン細胞の増殖を抑制する働きを持つ
薬剤です。新しい作用機序のメラノーマ
治療薬として海外では約3年前から発売
されています。日本でも「医療上の必要
性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」
で開発要望が上がり国内臨床試験を実施
しました。非小細胞肺ガン、胃ガンでも
臨床試験中だそうです。

海外では、同じ免疫チェックポイント
阻害薬で小野薬品工業と開発した抗PD
-1抗体「ニボルマブ(同)」との併用
試験なども行われています。

ますますイピリムマブのような抗体医薬が

出現するものと思われます。このような

抗体を日本人も発見していたという動画

ニュースです。



 
 
 
 
 
鬼女が作用機序を解明した。笑

 
 
 
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編集後記

PDTは、ガン細胞に光感受性薬剤
を取り込ませた後に低出力レーザーを
照射し活性酸素を発生させて壊死させ
る治療法ということですが、正常細胞
を傷つけずにガン細胞だけを活性酸素
で壊死に追い込むという凄い治療です。
ますますこの治療法が発展していって
ほとんどのガン細胞に適応が広がる事
を祈ります。T細胞の活性化を抑制す
る調節因子「細胞傷害性Tリンパ球
抗原-4(CTLA-4)」の働きを
阻害してT細胞を活性化させ、ガン
細胞の増殖を抑制する働きを持つとい
うことですが、これも免疫の腫瘍を抑
える働きを強化するので、ほとんどの
ガン細胞に適応が広がる事が期待され
ます。本当に凄い治療が現れましたね。
今後の臨床の成果を見守りたいと思い
ます。

主要な腫瘍をすべて退治する。笑

 
 
 
 
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