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2014-11-20 17:02:15

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診療マル秘裏話 号外Vol.26 平成26年9月23日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1) 血液がAB型の人は認知障害を来しやすい
2)植物由来のアンジオテンシン2変換酵素

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 血液がAB型の人は認知障害を来しやすい

米国神経学会(AAN)は9月10日、血液
がAB型の人は認知障害を来しやすいこと
を示した研究を紹介しました。Neurology
誌オンライン版に掲載されました。

この研究は、卒中に関する大規模研究
(REGARDS研究)の一部で、被験者3万人
超を平均3.4年追跡したものです。研究
開始時に記憶や思考に問題がなかった者
のうち、研究期間中に認知障害を来した
495人を、認知障害のない587人と比較し
ました。

解析の結果、AB型の被験者が認知障害
を来す率は、ほかの血液型の被験者より
も82%高かった。認知障害を来した群で
AB型が占める割合は6%で米国一般人口
の認知障害発症率4%を上回りました。
また、血中の第VIII因子レベル上昇は、
認知障害や認知症と関連しますが、第
VIII因子レベルが高い被験者は認知障害
を来す傾向が24%高く、AB型被験者の第
VIII因子の平均濃度は他型の被験者より
も高いことが分かりました。

研究者は、過去の研究でO型での、心
疾患や脳卒中のリスクが低いことが示さ
れていることを紹介した上で、「血液型
は脳卒中のような血管疾患とも関連して
いることから、本研究の結果は血管疾患
と脳の健康とのつながりを強く示す」と
述べています。

認知症について分かりやすく解説された

動画です。



 
 
 
 
 
 
被験者が披見した。笑

 
 
 
 
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2】植物由来のアンジオテンシン2変換酵素

米国心臓協会(AHA)は9月10日、植物
が産生するアンジオテンシン2変換酵素
(ACE2)で肺高血圧を治療する可能性を
示した研究を紹介しました。同協会の
年次集会High Blood Pressure Research
Scientific Sessions 2014で発表され
たものです。

これまでの動物実験で、ACE2の補充に
より肺高血圧とその合併症が予防できる
ことが確認されています。 現在組換え
タンパクによるACE2を用いた治験が進行
中ですが、ACE2は胃で分解されるため、
経口投与ができないという問題もありま
す。そこで研究者は、形質転換技術を用
いてACE2遺伝子を葉緑体DNAに挿入し、
葉の細胞内に大量のACE2を産生する植物
を作成しました。

今回の研究は、薬物で肺高血圧を誘導
したラットに、ACE2を産生する植物の葉
を投与しました。植物の葉は粉末状にし、
飼料に加えました。この飼料で、4週間
飼育したラットでは肺血圧が低下し、肺
血流は増加しました。右心機能も改善し
ました。

肺高血圧には、有効な治療法は、ある
ものの、併用しても完治は難しいとされ
ています。新薬の開発が望まれる中で、
研究者は「今回の研究により、新しい
治療法と低価格で革新的な薬物送達シス
テムが、開発されつつある」と述べてい
ます。

肺高血圧症を解説している動画です。



 
 
 
 
 
 
ハイ高血圧といっても肺高血圧症には
なりません。笑
 
 
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編集後記

血液型で認知障害などの病気に対する
かかりやすさが異なるというのは初耳で
した。最初このニュースを見たとき血液
型占いの焼き直しなのかという印象を受
けました。しかしそうではなく、科学者
が、エビデンスを積み重ねたものという
ことが分かったとき衝撃をうけました。
肺高血圧症には1)プロスタサイクリン
誘導体:ベラプロスト、エポプロステノー
ル2)エンドセリン受容体拮抗薬:ボセン
タン、アンブリセンタン3)PDE5阻害薬:
シルデナフィル、タダラフィルなどの
薬剤が有効であることは、わかっていま
すが、完治は難しいそうです。動物実験
とはいえ「肺血圧が低下し、肺血流は、
増加しました。右心機能も改善しました」
などという劇的な成果を得ているので、
臨床試験が楽しみですね。

ACE2を産生する植物の葉を用いる治療
に賛成。笑

 
 
 
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