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診療マル秘裏話 Vol.471 平成24年12月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次
1) 「ガン幹細胞」特定の目印となるタンパク質
2) 骨髄幹細胞を用いたパーキンソン病の治療

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。



 
 
1】「ガン幹細胞」特定の目印となるタンパク質

ガンを生み出す「ガン幹細胞」
特定の目印となるタンパク質を
見つけたと、京都大の千葉勉
(ちば・つとむ)教授(消化器
内科)のチームが12月2日付
の米科学誌ネイチャージェネテ
ィクス電子版に発表しました。

治療をしても体内にガン幹細
胞が残ると再発や転移が起きる
ため、ガンを根絶やしにするに
はこの幹細胞を見つけ、排除す
る必要があります。

チームは、ガン幹細胞を見分
ける目印の発見は初めてとして
おり、目印を標的にガン幹細胞
だけを攻撃することで、副作用
のない抗ガン剤の開発が期待で
きるということです。

チームによると、これまでに
見つけられたガン幹細胞の目印
となる物質は、正常な細胞を作
り出す幹細胞にも含まれること
が多いと推測されていました。
このため目印を狙ってガン幹細
胞を排除すると、正常な幹細胞
も排除され、副作用が起きる
ことになります。

チームは、消化管の正常な幹
細胞の目印と考えられていた
タンパク質Dclk1に着目し
ました。大腸ガンを発症させた
マウスを調べ、Dclk1が含
まれる細胞から長期間、ガン
細胞が生み出されていることを
突き止めました。

マウスの遺伝子を操作し、
Dclk1がある細胞だけを
排除した結果、副作用は起きず、
大腸ガンの組織を8割以上縮小
したり消失させたりできました。
膵臓(すいぞう)や胃など他の
部位のガンでも目印になる可能
性が高いということです。

ガン幹細胞に関する動画です。



 
 
 
 
 
 
典医が転移を治療する。笑

 
 
 
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2】骨髄幹細胞を用いたパーキンソン病の治療

パーキンソン病を発症させた
サルの骨髄に含まれる幹細胞か
ら神経伝達物質ドーパミンを
分泌する神経細胞を作り、同じ
サルの脳内に移植して症状を
改善させることに、東北大や
理化学研究所などのチームが
成功、12月3日付の米科学誌
電子版に発表しました。

手の震えや小刻みな歩行など
の運動障害が現れるパーキンソ
ン病は、脳内でドーパミン量が
低下して起きると考えられてい
ますが、根本的な治療法はあり
ません。骨髄は白血病の治療で
採取方法が確立しており、東北
大の出沢真理(でざわ・まり)
教授(細胞組織学)は「近い
将来に人間への応用が期待でき
るだろう」と話しています。

チームはパーキンソン病の
サル5匹の腰骨に針を刺して
骨髄液を採取しました。骨や
神経のもとになる間葉系幹細胞
を分離し、さまざまな物質を加
えながら培養、ドーパミン分泌
細胞に成長させました。

この細胞をドーパミンが減っ
た脳の部分に移植すると、移植
4カ月後ぐらいから、餌を取ろ
うとする手の動きが改善しまし
た。少なくとも8カ月後までは
効果が持続、解剖すると移植し
た細胞が生着している様子を
確認できたということです。自
らの細胞のため拒絶反応がなく、
ガンにもなりませんでした。

パーキンソン病の治療研究で
は、京都大のチームが人間の
人工多能性幹細胞(iPS細胞)
や胚性幹細胞(ES細胞)を
ドーパミン分泌細胞に成長させ
てサルの脳に移植し、症状を
改善させることに成功していま
す。

骨髄の幹細胞より、効率的に

パーキンソン病などを治療できる

幹細胞が皮下脂肪から見つかっ

ています。その名もASCと呼ばれ

る細胞です。ASCとは、脂肪由来

の幹細胞のことです。このASCに

関する動画を紹介します。



 
 
 
 
 
 
斎主から祝詞を採取した。笑

 
 
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編集後記

ガン幹細胞は、通常のガン
細胞と異なり、分裂する
スピードが遅く、ドーマント
(活動休止中)と形容されま
す。ガン幹細胞を通常のガン
細胞に戻す手段としてごく
微量のヒ素が、古来より用い
られて来ました。
Dclk1を目印として、
これを持つ細胞だけ排除でき
れば、人間でもガン細胞を、
大幅に縮小する可能性があり
ます。是非、臨床試験を早期
のうちに立ち上げてほしい
ものです。骨髄細胞を用いて
パーキンソン病の治療ができ
れば、素晴らしい治療になる
と確信しています。こちらも
早く臨床試験をやってもらい
たいものです。

ソーキそばを早期に食べる
ことを想起した。笑

 
 
 
 
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