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診療マル秘裏話 Vol.371 平成23年1月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
目次
1) 統合失調症に「Lセリン」の脳内での不足が関係
2) マウス妊娠高血圧症候群の新たな治療法

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 統合失調症に「Lセリン」の脳内での不足が関係

統合失調症の患者さんにみられる
感情や会話、社会性の喪失といっ
た症状に関わっているとされる
グルタミン酸の神経伝達異常に、
アミノ酸の一種である「Lセリン」
の脳内での不足が関係している
ことを、九州大の古屋茂樹
(ふるや・しげき)教授らのグル
ープがマウスを使った実験で12
月24日までに突き止め、米生化
学・分子生物学会誌(電子版)に
発表しました。

古屋教授は脳内でLセリンを増
やす方法の研究も進めており、
統合失調症の発症メカニズムの一
端を解明し、治療薬の開発に結び
付く可能性も期待されています。

Lセリンは、グルタミン酸の
神経伝達時に、刺激を受け取る
受容体を活性化させるアミノ酸
「Dセリン」の元となる物質です。
これまで統合失調症の患者につい
て、血液中などのDセリンの含量
低下が報告されてきました。

古屋教授らはLセリンの供給源
に注目しました。遺伝子組み換え
により脳内でLセリンを生合成で
きないマウスを作成して解析した
ところ、脳内のLセリンは正常な
マウスの15%程度、Dセリンは
10%以下の含量まで低下し、
グルタミン酸の受容体機能も低下
したということです。

古屋教授は「特に脳内でのLセ
リン合成が神経伝達機能を保つ
ために不可欠だと確認できた」と
説明しました。今後、マウスの
行動異常についても観察し、統合
失調症との関連を調べるという
ことです。

統合性失調症の栄養療法について

解説している動画です。



 
 
 
 
 
 
 
監察官が鑑札を観察する。笑

 
 
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2】 マウス妊娠高血圧症候群の新たな治療法

妊娠中に母体の血圧が異常に上
がる妊娠高血圧症候群(妊娠中毒
症)のマウスにコレステロール
低下薬「スタチン」を投与して
治療することに、大阪大(大阪府
吹田市)チームが成功し、12月
27日付の米科学アカデミー紀要
電子版に掲載されました。

同症候群は重症になると、母子
ともに死に至ることもあります。
大阪大微生物病研究所の伊川正人
(いかわ・まさひと)准教授は
「治療だけでなく発症を予防する
効果もあり、ヒトへの臨床応用に
つながる重要な成果」話していま
す。

チームは血管の形成を妨げる、
遺伝子を胎盤で過剰に働かせ、
妊娠高血圧症候群のマウスを作製
しました。胎盤の血管が正常に作
られず、胎児に血液をより多く
送り出そうとして、妊娠14日目
ごろから血圧が上がり始め、妊娠
18日目ごろには正常時の約1.2
倍に達しました。

しかし、血中のコレステロール
の量を下げたり血管を丈夫にした
りするとされるスタチンを妊娠7
日目ごろから毎日注射すると、
出産まで血圧の上昇がほぼなくな
りました。

注射したマウスでは血管の形成
を促すタンパク質の量が約2倍に
増え、胎盤の血管が増加し、高血
圧が抑えられたとみられています。

妊娠高血圧症の定義と分類について

述べている動画です。



 
 
 
 
 
経世の形勢に耳を傾ける。笑

 
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編集後記

統合性失調症の定義は、訂正不
可能な幻覚妄想があり、なおかつ
器質的疾患をもたない疾病という
ように習いました。しかしミクロ
の(分子の)世界では器質的異常
がないと言えないことは事実でし
ょう。早く分子機構の全てのメカ
ニズムが明らかとなり臨床に生か
される日が来ることを望んでいま
す。妊娠高血圧症で苦しんでいる
妊婦さんを、何とか救ってあげる
手段の端緒が見つかった、という
ことでしょう。血管の形成を促す
タンパク質の量をスタチンに頼ら
ず増やすことができれば、臨床応
用が見えてくるのではないでしょ
うか。

妊娠高血圧症は、胎盤の血管の
欠陥。笑

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