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2014-11-06 19:22:38

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診療マル秘裏話 号外Vol.20 平成26年9月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1) 血圧の薬(ARB)と(ACEI)の妊娠中の女性への影響
2)新規注射用 シデロフォアセファロスポリン系抗菌薬

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 血圧の薬(ARB)と(ACEI)の妊娠中の女性への影響

医薬品医療機器総合機構(PMDA)
は9月11日、妊婦や妊娠の可能性の
ある女性には禁忌となっている、
アンジオテンシンII受容体拮抗剤
(ARB)とアンジオテンシン変換
酵素阻害剤(ACEI)が、妊娠判明
後も継続服用され、母子に副作用
が発現した事例が継続的に報告さ
れているとして、注意を喚起する
声明を発表しました。妊娠が判明
した場合は、直ちに投与中止する
ことや、妊娠可能性のある女性に
は胎児に与える影響を踏まえ、
妊娠判明後は速やかに医師に相談
するよう、繰り返し説明すること
を求めています。

PMDA によると、2011年から2013
年度の3年間で、妊婦へのARB投与
で副作用が起きたことを把握して
いるのは25人(副作用58件)、
ACEIでは3人(5件)です。母親側
では羊水過少、早産、胎児発育
遅延などが児側では新生児腎不全、
胎児死亡、腎無形成、骨形成不全、
肺低形成といった多様な副作用が
報告されています。

日本高血圧学会の「高血圧治療
ガイドライン2014」では、これら
RA系阻害薬を服用している女性が
妊娠した場合は国立成育医療研究
センターの妊娠と薬情報センター
に相談することを勧めています。
また、授乳に関しては、2009年
発表の前版では降圧薬服用者で、
原則禁止としていましたが、2014
年の改訂時に授乳中も服用できる
降圧薬の一覧を追加しています。

高血圧に関して分かりやすく解説

した動画です。



 
 
 
 
 
 
 
寒気のため、換気がなされず、
注意喚起となった。笑

 
 
 
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2】新規注射用 シデロフォアセファロスポリン系抗菌薬

塩野義製薬は、自社創製の新規
注射用シデロフォアセファロスポ
リン系抗菌薬「S-649266」
が、非臨床試験・第1相臨床試験
で良好な結果を得たことを明らか
にしました。これを受け、第2相
臨床試験の投薬を今秋開始、2015
年には第3相臨床試験を開始する
予定だそうです。

米開催の抗菌薬および化学療法
に関する学術会議(ICAAC)
での発表です。多剤耐性緑膿菌
(MDRP)、多剤耐性アシネト
バクター(MDRA)、カルバペ
ネム耐性腸内細菌(CRE)など、
米国疾病予防センター(CDC)
が緊急かつ重大な懸念と認定して
いるグラム陰性菌に対して良好な
試験成績を示したということです。

同剤は、細菌の成長や増殖に
必要な鉄の取り込み機構を利用し
たもので、感染患者さんの体内に
ある鉄と結合し細菌内に侵入、
細菌の細胞壁合成を阻害します。
既存の抗菌薬では治療効果が得ら
れないグラム陰性菌感染症への
効果が期待できるそうです。

多剤耐性菌が生まれるメカニズム

に関する動画です。



 
 
 
 
 
 
治療効果が得られても高価な薬
は敬遠される。笑

 
 
 
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編集後記

妊娠時の血圧の薬に関しては、
十分注意を払うべきだと思います。
当クリニックでも、妊娠可能な
年齢の女性に関しては、最終月経
を必ず確認して、生理が遅れて
いれば、必ず妊娠反応の尿検査を
行うようにしております。血圧の
薬のように本当に服用しなければ
命に係わる病気である時は、代替
の薬で妊娠中に使っても安全な薬
を処方するか、入院して厳格な
塩分制限をするかしかないと私は
考えております。多剤耐性菌にも
効果がある新しい抗生物質が発見
されたのは、本当に喜ばしいこと
だと思います。しかしまだ第一相
の臨床試験の段階では、本当に薬
として使えるかどうかは、不明で
あると考えられます。第三相の
臨床試験まで油断はできません。

多剤耐性菌にも聞く抗生物質が
大勢を占めるようになる時代。笑

 
 
 
 
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