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診療マル秘裏話 Vol.469 平成24年11月22日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次
1)   世界初の小口径ロングバイパス術に成功
2) 「やる気」に繋げる神経回路の一部を発見

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】世界初の小口径ロングバイパス術に成功

国立循環器病研究センター
(国循)は11月21日、内径2mm
と細く、かつ30cmの長さを
確保した人工血管を開発し、
世界初の小口径ロングバイパス
術に成功したと報告しました。
生体医工学部長の山岡哲二氏ら
の研究グループによる成果です。

今回開発した人工血管の材料
は、ダチョウの頸動脈です。
国循が開発した「超高圧脱細胞
化法」で、コラーゲンなどの
細胞外マトリックス構造を保持
したまま、ダチョウ由来の細胞
成分を完全に取り除きました。
さらに、内径2mmと細くても
血栓を作らない構造を実現しま
した。ナノテクノロジーによっ
て、血管内皮を修復する細胞を
特異的に集めるペプチド分子を
血管内腔面に並べました。
この人工血管を用いてミニブタ
の左大腿動脈と右大腿動脈をつ
なぐFFバイパス手術を実施した
ところ3週間で血管は中央まで
血管内皮組織に覆われました。
血栓の形成は全くありませんで
した。

山岡氏らは今回開発した人工
血管の3年後の臨床応用を目指
しています。心筋梗塞での冠動
脈バイパス術や、末梢動脈疾患
のディスタールバイパス術など
への適用を検討しています。

現在、人工血管は内径が5mm
以上のものしか実用化されてい
ません。より細くて長い人工血
管が切望されています。合成繊
維や樹脂製の人工血管や、ヒト
や動物の血管から細胞成分を取
り除いた人工血管には、血栓で
詰まってしまい長く作れないと
いう欠点があります。

シルクを使った人工血管でも

やがて自分の細胞に置き換わる

ので、詰まらない血管ができる

ことが分かっています。そのこと

を分かりやすく解説した動画です。



 
 
 
 
 
 
人工血管の欠陥。笑

 
 
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2】「やる気」に繋げる神経回路の一部を発見

運動を制御する大脳基底核の
一部にある「腹側淡蒼球(ふく
そくたんそうきゅう)」という
部位が、報酬の量を予測し、
運動や行動の「やる気」につな
げる神経回路の一部であること
を自然科学研究機構生理学研究
所(愛知県岡崎市)の橘吉寿
(たちばな・よしひさ)助教
(神経生理学)らの研究チーム
がサルへの実験で突き止め、米
専門誌電子版11月21日号に
発表しました。

腹側淡蒼球の働きはこれまで
明らかになっていなかったとい
うことで、橘助教は「報酬や、
やる気に関わる部位が新たに見
つかった。やる気が学習意欲や
習熟度をコントロールする仕組
みを解明したい」と話していま
す。

研究チームによると、特定の
合図の後、画面上で図形が出た
方向に目を動かし、うまくでき
たらジュースがもらえるトレー
ニングをするアカゲザルの腹側
淡蒼球の神経活動を記録しまし
た。

その結果、腹側淡蒼球の神経
細胞の多くが合図を受けてから
ジュースをもらえるまで活動が
持続することを発見しました。
図形の位置によってもらえるジ
ュースの量を変えると、多くジ
ュースがもらえる時ほど、神経
活動が大きくなったということ
です。

さらに、ジュースの量が多い
ほど、目を動かすスピードも速
くなることが分かりました。
一方で、薬剤を投与して、腹側
淡蒼球の働きを抑えると、ジュ
ースの量が多くても少なくても、
反応の時間に差が出なかったと
いうことです。

NLPという心理療法についての

解説動画です。NLP療法は、

映画「ランボー」で有名なベトナム

帰還兵の治療に目覚ましい成果

を挙げました。ただし、実際にこの

心理療法を受けるかどうかは、

自己責任でお願いします。



 
 
 
 
 
 
会津の人が、合図を送る。笑

 
 
 
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編集後記

人工血管の欠点を補うべく、
血管内皮を修復する細胞を特異
的に集めるペプチド分子を血管
内腔面に並べたのは、素晴らし
い発想であると思います。実際、
血管内皮細胞がマトリックスの
表面を覆えば、血栓の形成はな
くなり、動物実験の結果、血栓
の形成はなくなり、動物実験の
結果、かなりの安全性が保証さ
れたと言えるでしょう。報酬の
量を予測し、運動や行動の
「やる気」につなげる神経回路
の一部が分かったことは、本当
に画期的な発見と言えるでしょ
う。この成果を応用した学習法
が早く実践されることを期待し
ています。

画期的発見で、活気が生まれる。笑

 
 
 
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