美しい肌Vol.450

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2014-10-22 15:51:09

カテゴリー:女性の美容と健康

隼人瓜

写真はハヤトウリです。

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美肌の野菜&果物&魚介(各論:ハヤトウリ)

 
 
 
 
ハヤトウリの正体

ハヤトウリ(隼人瓜、学名:Sechium edule)は
熱帯アメリカ原産のウリ科の植物です。また、

その果実のことを指していいます。果実や

新芽を食用にします。つる性の植物です。

多数つける洋ナシ形の果実は中央に大型の

種子を1個生じ、発芽まで果肉と種子が分離

しません。鹿児島に最初に導入された『ウリ』

ということで『隼人瓜』と呼ばれているようです

が、その他に一つの苗から百以上の果実が

なるので『千成瓜(センナリウリ)』とも呼ばれ

ているようです。ちなみに中国ではその形状

が仏陀の手のようなので『佛手瓜』と呼ばれ、

縁起物として贈り物に使われることも多いよう

です。味は淡白でくせがありません。アメリカ

合衆国ルイジアナ州のクレオール料理や

ラテンアメリカ、カリブ海諸国の料理によく用

いられます。漬物、炒め物、煮物などにして

食べることができます。ちょうど洋ナシのような

形をしていて、淡い緑色と白色のものがある

ようです。また大きな果実の中に種が一つ

だけあり、種取り用とする場合は種を取り出

さず、(取り出すと生育不良になるか、枯れて

しまいます。)果実ごと植えつけると果実から

芽が出ます。ハヤトウリは霜に弱く、強い霜が

降りるとすぐに枯れてしまので、その前に収穫

するようにします。(比較的温暖な鹿児島や

沖縄が栽培適地のようです。)

 
 
ハヤトウリの歴史

原産地はメキシコ南部~熱帯アメリカ地域で、

19世紀にヨーロッパを経て、アジアに伝わり

ました。アステカ文明やマヤ文明の時代から

食べられていた記録があり、スペイン人に征服

されるまでは、メキシコ周辺や南米だけで食

べられていました。中国には、1915年入り、

中国江南の一帯、雲南、浙江、福建、広東で

多く栽培されています。タイにはいって来た

時代は不明ですが、ファクメオのファクはウリ、

メオは、山岳民族の苗(ミアオ)族を意味し、

メオ族は、貴州、湖南、四川、雲南、広西、

広東に本拠があるとも言われていますので、

そこから伝わったと考えられます。日本へは

1917年(大正6年)に鹿児島へ導入されました。

その後日本全土に広がっていった『ハヤトウリ』

の呼び名は、『薩摩隼人』からそう呼ばれるよう

になったようです。現在でも、鹿児島や沖縄の

気候風土が栽培に適していて、栽培が盛んに

されているようです。

ハヤトウリの酢漬けの動画レシピです。



 
 
 
 
 
 
ハヤトウリの雑学

ハヤトウリの選び方について述べてみたいと思

います。表皮の色が綺麗で傷や変色がない

ものを選びます。また、シミやシワがあるものは

鮮度が落ちていると考えていいでしょう。手に持

った時に実が詰まった感じで硬く、ずっしりと

重みを感じるものを選びます。弾力を感じるよう

なものや軽いものは乾燥している場合があります。

緑色のものはやや青臭みがあり、白色種には

それがあまりなく食べやすいので、両方ある場合

は白いほうを選ぶといいでしょう。次にハヤトウリ

の保存方法について述べてみます。ハヤトウリは

乾燥しないようビニールやポリ袋に入れて冷蔵庫

の野菜庫に入れておきましょう。数週間は日持ち

します。また、新聞紙などにくるんでダンボール

にいれ暖房が入っていない部屋の隅にでも置い

ておけば年明けまで食べられます。ただし、未熟

すぎる実は痛んでしまいます。次に、見た目の

特徴について述べてみます。洋ナシのような形状

をしていて、淡い緑色です。デコボコが多いもの

や刺のあるものもあります。大きな果実の中に種

が一つだけあります。さらに味は、クセのない

しゃきしゃきとした歯ごたえが特徴的で、冬瓜、

大根、きゅうり、青りんご、梨を混ぜて割ったた

ような味だそうです。クセのなさから、繊細だと

いう人とまずいという人にわかれるようで、風味

よりも舌触りと歯ごたえを楽しむ野菜と考えられ

ています。一般的な調理法について述べて

みます。根、茎、葉のすべてを食べられますが、

一般に出回っているのは、果実の部分です。

タイは、ナムプリック、ヤム(辛いサラダ)、ゲーン

ソム(酸っぱ辛いスープ)、卵炒め、オイスター

ソース炒めなどが代表的な調理法です。日本

では、漬物を勧めているレシピが圧倒的に多い

です。他には、生でサラダ、煮物・蒸し物・

スープの具などにもなります。西洋では、サラダ

や肉詰め、バター炒め、肉のつけ合わせや

シチューなどが定番だそうです。台湾では、

「龍鬚菜」といって、葉を炒めて食べるのがおい

しくて人気だそうです。取扱いのポイントは、

切ると、青いパパイヤと同じような乳汁が出ます。

これが、気になる人は、油を手に塗るといいよう

です。種や皮は、必ずしも取り除く必要はなく、

種はアーモンドのような風味が出るので、煮物

の場合は、後で取り除くとしても、一緒に煮た方

がおいしくなります(煮込んでしまえば、種も柔ら

かく食べられます)。皮は加熱するとやや固く

なりますが、風味も残り栄養も逃げないので、

料理によっては皮のまま茹でて、後で皮を剥い

てもいいでしょう。

ハヤトウリの紹介動画です。ハヤトウリには、

テントウムシがつかないことが紹介されて

います。



 
 
 
 
 
 
 
ハヤトウリの有効成分

ウリの中でも栄養は全面的に豊富といえそうです。

栄養価的には、ビタミンCが特に目立ちますが、他

にも、カリウム、カルシウム、リン、繊維、脂肪酸と

豊富なたんぱく質、多種のビタミン、鉄、などが含

まれています。食欲増進効果、整腸作用があるそう

です。タイなど東南アジアの国々では、骨と歯を

丈夫にし、風邪の予防に効果があるとされています。

台湾では、葉で作るお茶と果実は、利尿作用、

抗炎症があり、肝臓結石、心臓の病気を予防する

と言われています。中国では、利尿作用があり、

血圧降下作用があるといわれます。また、感覚器の

感度を高めると期待される亜鉛も多く含んでいます

ので、味覚・嗅覚障害の方にもよいでしょう。外用

として、火傷を癒し、傷口の癒着を助ける成分が

含まれていて、さらに、エモリエント(皮膚軟化)

効果、保湿効果があり、乾燥肌を和らげる製品に

なっているそうです。切った時に出る白い液が、

青いパパイヤと同じなので、タンパク質分解酵素

が含まれていると思われます。青いパパイヤと同じ

であれば、タンパク質だけでなく、脂肪や糖分も

分解する働きがあるということで、解毒、ダイエット

には理想の野菜ということになります。また、

ニコチアナミンが含まれているらしい情報もあり、

そうだとうると、高血圧予防、ホルモンのバランス

を整える効果があります。

ハヤトウリを調理すると皮膚がこわばった感じ

になるそうです。これは、皮膚が剥けやすく

なったのではなく、ハヤトウリの灰汁が被膜を

作ることによる現象とされています。それを検証

した動画です。ハヤトウリを扱う時は、ゴム手袋

をした方が良いというのが結論です。



 
 
 
 
 
 
 
 
ハヤトウリの美肌効果

ハヤトウリは、ビタミンCが豊富に含まれます。

ビタミンCの美肌に対する効果は、多岐にわたり

ますが、主なものを列挙したいと思います。

ビタミンCが持つ抗酸化力は、活性酸素の増加

を抑えて老化を予防することが明らかになって

います。この抗老化(アンチエイジング)作用に

より、お肌が若々しく保たれることが期待され

ます。人間の皮膚は、紫外線の刺激を受けると

アミノ酸のひとつであるチロシンが、チロシナーゼ

という酵素の働きによってメラニンという黒い色素

に変わります。シミ・そばかすは、このメラニン色素

が沈着することによって起こります。ビタミンCは

チロシナーゼの働きを阻害することでメラニン色素

の沈着 (シミ)を防ぎ、透明感のある肌を維持する

効果があるため美白効果が期待できます。

ハヤトウリの可食部100gには、ビタミンCが11mg

含まれています。β-カロテンは全てが体内で

ビタミンAに変換されるわけではなく、一部は脂肪

組織に蓄えられ、β-カロテンとしての効果や効能

を示します。β-カロテンはカロテノイドの一種で

あるため、強力な抗酸化作用を持っています。

抗酸化作用は、カロテノイドに分類される健康

成分全てに共通する働きです。抗酸化作用とは、

体内に発生した活性酸素を除去する働きのこと

です。活性酸素は、本来人間の体内に存在して

おり、体内に侵入したウイルスと闘うなどの働きを

持つため健康維持には不可欠な物質ですが、

体内で増加しすぎると、人間の体に害を及ぼし

てしまいます。活性酸素が増加しすぎる主な

原因としては、ストレス、紫外線、喫煙、不規則

な生活習慣や加工食品の食品添加物などが挙

げられます。増加を続けた活性酸素は、老化の

促進や、動脈硬化やガンなどの進行によっては

命に関わる病気にもつながってしまうため、活性

酸素による健康への悪影響は軽視できないもの

となっています。β-カロテンは、強力な抗酸化

作用を持っているため、お肌の老化を予防し、

若々しいお肌を作る効果が期待できます。

ハヤトウリの可食部100gには、β‐カロテンが

27mg含まれています。ハヤトウリには、食物

繊維が豊富に含まれており、食物繊維は、有害

物質を大便とともに排泄する働きがあります。

この働きがデトックス効果そのものです。

デトックス効果が有効になれば、おのずと美肌

へ導かれます。今回は、ここまでとさせて頂きます。

ハヤトウリは、隼人売りではありません。笑

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皮膚科にて承ります。

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