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診療マル秘裏話 Vol.164 平成19年1月18日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
目次
1) 桂枝と陳皮の内服で髄鞘が再生
2) パーキンソン病の既製薬による治療

 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。
1】 桂枝と陳皮の内服で髄鞘が再生

漢方薬の薬効成分「フラボ
ノイド」に、アルツハイマー病
などに伴う脳の神経回路の損傷
を回復させる働きがあることを、
東京都老人総合研究所などの
共同研究チームがマウスを使っ
た実験で確かめました。

脳の神経細胞は互いに突起を
伸ばし、その接点のシナプスで
神経伝達物質を分泌し、情報を
伝えています。情報がうまく伝
わるためには、突起を包む髄鞘
(ずいしょう)という構造が欠
かせませんが、認知症患者さん
の一部では髄鞘が壊れている
ことが分かってきました。研究
チームは、マウスの実験から、
髄鞘の形成にかかわる2種類の
遺伝子を特定しました。様々な
漢方薬から約40種類の薬効成分
を分析し、フラボノイド類の中
でも桂皮(けいひ)と陳皮
(ちんぴ)に含まれる成分が、
2種類の遺伝子の働きを高める
ことを発見しました。

桂皮と陳皮を含む漢方薬を
髄鞘の破壊が進んだ高齢マウス
(2歳半)に2カ月間飲ませた
ところ、2種類の遺伝子の働き
が高まって髄鞘の構造が元に戻
り、運動能力も若いマウス
(6カ月)と同程度に回復しま
した。

同研究所の阿相皓晃・老化
ゲノム機能研究チームリーダー
(細胞生物学)は「市販されて
いる漢方薬にも含まれている
成分で、大きな副作用もない。
人での臨床研究を進めたい」と
話しています。

桂皮は、クスノキ科ケイの
樹皮で、漢方薬の原料(生薬と
いう)や調味料(スパイス)に
用いられます。西洋では、シナ
モンと言われています。漢方で
は、桂枝とか肉桂などと呼ばれ
ることもあるようです。桂枝と
桂皮は厳密には違うこともある
ようです。陳皮は、みかんの
皮を原料にしている生薬です。
いかめしい漢字でかかれた生薬
も言い換えれば、なじみのある
スパイスといえます。そのなじ
みのあるスパイスが認知症の
治療に効能があるというのは、
非常に興味深い研究と言えるで
しょう。

神経の解剖生理学に関する動画

です。



 
 
 
 
警視が桂枝を軽視しては、いけません。笑

 
 
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2】 パーキンソン病の既製薬による治療

てんかんの発作を抑える薬の
一種が、パーキンソン病患者の
震えや手足のこわばりなどの
症状改善に有効なことが、国立
精神・神経センター武蔵病院の
村田美穂第2病棟部長らの大規
模臨床試験で分かりました。
効果も持続しやすいうえ、副作
用も少なく、パーキンソン病の
新たな治療法の一つとして注目
されています。1月2日付の米医
学誌「ニューロロジー」に掲載
されました。

村田部長は00年、けいれん
発作を起こしたパーキンソン病
患者さんにてんかん薬「ゾニサ
ミド」を投与しました。その
結果、偶然パーキンソン病の
症状も改善したことから研究を
始めました。臨床試験では、
患者347人(発症後平均8.6年)
を、1日当たりゾニサミドを25、
50、100ミリグラム飲むグルー
プと偽薬の4グループに分け
経過をみました。いずれも
一般的なパーキンソン病の薬も
併用しました。

12週間後に、パーキンソン病
の重症度を測る国際基準のうち
運動能力を調べる14項目の点数
を比較しました。試験開始時の
全患者さんの平均は23.5点で、
偽薬のグループは平均2ポイント
改善したのに対し、ゾニサミド
の患者さんは、25ミリグラムで
6.3ポイント、50ミリグラムで
5.8ポイント、100ミリグラムで
4.6ポイント、それぞれ改善し
ました。

パーキンソン病は、脳内物質
のドーパミンが不足し、手が震
えたり体が動きにくくなったり
する病気です。ゾニサミドは、
ドーパミンの合成を増やすこと
が分かっています。一般にパー
キンソン病の治療薬は副作用が
多く、一端始めると急に薬を
中止することができません。急
に中止すると悪性症候群といっ
て高熱を伴う病気を併発しかね
ないからです。したがって副作
用の少ないパーキンソン病の
治療薬が求められてきました。
その期待の星がゾニサミドと言
うわけです。

iPS細胞を用いたパーキンソン病

治療の講義動画です。



 
 
 
 
既製薬は、規制が緩い場合が多い。笑

 
 
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編集後記

昔からあるフラボノイドに脳
の血流の改善効果があることは、
銀杏の葉のエキスの研究から
知られていました。しかし、
髄鞘そのものを改善すること
までは、分かっていませんでし
た。欧米では、銀杏の葉のエキ
スが薬として売られています。
ところが日本では、サプリメン
ト扱いのため、いかがわしい
業者が横行し高値で銀杏の葉を
売りさばいているという実態が
あるようです。しかし、桂皮と
陳皮は、もともと立派な漢方薬
の成分です。したがってサプリ
メント扱いはされません。上手
に漢方薬の成分として取り入れ
認知症の治療に役立てて頂きた
いと思います。既製薬のゾニサ
ミドがパーキンソン病の治療に
取り入れられれば、L-DOPAなど
副作用が多く急に中止出来ない
薬の欠点をカバーできるように
なるでしょう。

成分の解析を成文化する。笑

 
 
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