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診療マル秘裏話 Vol.162 平成19年1月4日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) ES細胞の移植で8割以上が拒絶反応回避
2) サブリミナル効果

 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 ES細胞の移植で8割以上が拒絶反応回避

ヒトの胚(はい)性幹(ES)
細胞から心臓や肝臓、神経など
の細胞を作って患者に移植する
「細胞移植治療」で、患者さん
が日本人なら、ES細胞200株を
用意すれば患者さんの8割以上が
移植後の拒絶反応を回避、軽減
出来るという試算を、京都大の
中辻憲夫教授(発生生物学)と
東京大の徳永勝士教授(人類
遺伝学)らがまとめました。
米科学誌「ステム・セルズ」
電子版で平成18年12月22日に
発表されました。

細胞移植は難病治療への応用が
期待されていますが、他人の細胞
から作ったES細胞では拒絶反応が
起きてしまいます。

ES細胞と患者の体のHLAタイプ
(白血球の血液型)の不一致が
大きな原因ですが、HLA遺伝子の
うち、拒絶の強さを決めるHLA-A、
HLA-B、HLA-DRが完全に一致す
ればほぼ回避できることが分かっ
ています。これらのHLA遺伝子の
二つだけの一致でも軽減されます。

国内の臍帯(さいたい)血
バンクのデータから日本人のHLA
タイプの分布を計算すると、理論
上、200株のES細胞があれば8割
の人とHLAタイプが完全に一致、
または二つ一致するということ
です。

ES細胞から分化した神経細胞を移植

することで猿のパーキンソン病の症状

の改善が見られたという動画ニュース

です。



 
 
 
 
拒絶反応で、移植が拒絶されない
ようになって欲しいものです。笑

 
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2】 サブリミナル効果

意識できない程度の弱い刺激
(サブリミナル刺激)で作業を
邪魔すると、強い刺激で邪魔した
ときよりも作業効率が下がること
を、ボストン大大学院の對馬淑亮
(つしまよしあき)さんと
ハーバード大医学部の佐々木由香・
助教授が突き止めました。短時間
の映像を見せることで、被験者の
行動を誘導することを「サブリミ
ナル効果」と呼びますが、今回
「行動を邪魔する」新しいサブリ
ミナル効果を確認したということ
です。

実験は、19〜39歳の米国人と
日本人計16人に実施しました。小
さな水玉模様の画面の中央にアル
ファベットと数字を素早く表示し、
その中から数字だけを見つける
課題を約600回やってもらい
ました。背景の水玉の動きを変化
させることで、正答率がどう変わ
るか調べました。

画面の水玉は不規則に動いてい
ますが、その中に、一定方向に
規則的に流れる水玉を0%、5%、
10%、20%、50%の割合で混ぜた
ところ、正答率は5%の時が最低
で、最高だった20%の場合より1
割程度低いという結果がでました。

この「5%の規則性」は、被験
者がその存在を意識できない
「サブリミナル刺激」といえる
ことから、正答率が下がったのは
サブリミナル効果が原因と推定さ
れました。裏付けとして機能的
MRI(磁気共鳴画像化装置)を
使って、実験中の被験者の脳の
活動を調べました。

その結果、規則性が10%以上の
時には、額のあたりにある大脳の
「前頭前野」が活発に働いていま
したが、5%の時には、ものの動
きを見分ける後頭部の「視覚野」
が活発に働いていました。前頭前
野は理性をつかさどる脳の領域で、
注意力や集中力を高める機能があ
るといわれています。

研究チームの渡辺武郎・ボストン
大心理神経学部教授(視覚情報処理)
は「大きな邪魔が入ると前頭前野
が排除するが、サブリミナルな
邪魔は前頭前野に届かず、効率が
下がるのだろう。新たなサブリミ
ナル効果の強さを実験で裏付ける
ことができた」と話しています。
成果は米科学誌「サイエンス」に
掲載されました。

不安解消のサブリミナル効果のある

動画だそうです。



 
 
 
 
サブリミナル効果はサブマリン
特許とならないでしょうか?笑

 
 
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編集後記

HLA(白血球の血液型)が一致す
れば、移植後の拒絶反応をかなり
コントロールできるということは
、骨髄移植後の患者さんのデータ
から分かっていました。しかしES
細胞のような未分化な細胞を使っ
て移植後の拒絶反応をコントロー
ル可能ということになれば、再生
医療だけではなく、移植医療にと
って非常に明るい材料ということ
になります。ただし、倫理上の
問題からES細胞を採取したあとの
受精卵をどう扱うかが課題でしょ
う。サブリミナル効果は、アメリ
カでは、90年代から研究されてき
ました、しかしMRIという他覚的な
検査法を用いて研究されるという
のが新しい所ではないでしょうか?
飯能で半農の生活を送り、反応
を見た。笑
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