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診療マル秘裏話 Vol.361 平成22年11月4日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 血管の老化のメカニズム
2) 生殖細胞の形成に重要な働きをするタンパク質

 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】 血管の老化のメカニズム

京都府立医大の松原弘明教授と
草場哲郎研究員らのグループは
10月18日、抗老化たんぱく質
「クロトー」が不足することで
血管が老化し、動脈硬化につなが
るメカニズムを解明したと発表し
ました。近く米アカデミー紀要
(電子版)で発表されます。

グループは、動脈硬化で心筋
梗塞(こうそく)や脳卒中となる
患者さんは、腎臓から分泌される
クロトーが少なくなっていること
に着目しました。生まれつきクロ
トーを持たないマウスを用いた
実験で、血管内側の細胞(血管内
皮細胞)内のカルシウム濃度が極
めて高くなっていることを突き止
めました。更に、このカルシウム
濃度上昇で細胞が死んで血管壁に
すき間が生じ、血しょうが侵入す
ることを発見しました。入り込ん
だ血しょう成分が、血管を石灰化
して老化が導かれることを解明し
ました。

松原教授は「血管病の予防や
治療に向けた新たな戦略を開発
できる可能性がある」と話してい
ます。

一般的な血管の老化に関する動画

です。

www.youtube.com/watch?v=7zlH7ggoA7k

 
 
 
 
 
 


 
クロトーによる血管病の予防に
は欠陥はない。笑
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2】 (GVHD)の発症メカニズム

白血病治療に伴う骨髄移植の
合併症のうち、半数以上が発症
するといわれる急性移植片対宿主
病(GVHD)の発症メカニズム
を渋谷彰・筑波大教授のチームが
動物実験で突き止め、10月19
日発表しました。特定の分子の働
きを抑えることでGVHDを防げ
るため、骨髄提供を待つ白血病の
患者さんと提供者(ドナー)との
白血球型の一致度が多少異なって
も移植成功の可能性が大きくなっ
たということです。

チームは、血液中のリンパ球に
もともと存在する特定の分子
(DNAM-1)がGVHD発症
にかかわっていることを見つけ
ました。この分子はガン細胞を殺
すキラーT細胞の表面に現れて
ガンを攻撃する半面、患者の正常
な肝臓や小腸などの細胞も攻撃し
てしまうことも分かりました。

実験では、ドナー役と患者役で
白血球の型が50%異なるマウス
の間で骨髄移植を実施し、重度の
GVHDを発症させました。

DNAM-1の働きを抑える
抗体を1回投与すると、90日後
の生存率は約80%に達し、投与
しなかったマウスの約10%を
大きく上回りました。渋谷教授は
「一つの分子を標的に絞った療法
で、人間にも適用できると確信し
ている」と話しています。

DNAM-1の働きを抑える抗体が

実用化されていない現在では、この

ような移植が試みられることになります。



HLAが違う異色の移植が成功
する。笑

 
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編集後記

動脈硬化のメカニズムが完全に
分かれば、血管病の治療は飛躍的
に進歩するでしょう。しかし石灰
化のメカニズムが分かっただけで
も本当に画期的な発見と言えるで
しょう。HLAが異なるだけで、
骨髄移植が受けられないという
ことは、沢山ありましたし、この
発見が完全に臨床応用されるまで
は、異なるHLAをもつ宿主と、
ドナーでは移植できないでしょう。
またGVHDがDNAM-1の働
きだけで起こると考えるのは早計
かもしれません。しかし、将来の
HLAの異なる人の間での骨髄
移植の可能性が大きく開かれたと
言えるでしょう。

総計を少なく見積もるのは早計
かも知れない。笑
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