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2014-09-05 19:37:35

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診療マル秘裏話 Vol.261 平成20年11月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  自律神経失調症の治療
2) アルカリ性の注射液が起こす痛みの機序

 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】 自律神経失調症の治療

持続的なめまいや頭痛、体調
不良などを訴える自律神経失調
症患者さんに対し、首の筋肉の
凝り、異常などを解消すると、
9割以上の患者さんで症状が治
まることを、東京脳神経センター
(東京都港区)の松井孝嘉理事
長(脳神経外科)が11月7日の
日本自律神経学会で発表しまし
た。

松井理事長は、長期に症状を
訴える自律神経失調症の患者
さんは、重い頭を支える首の
筋肉に痛み、硬さなどの異常が
多いことに着目しました。
2006年-08年5月にかけ
て同センターに自律神経失調症
で入院した265人に対し、首
の筋肉の異常をなくす治療を
実施したところ、92・5%が
1-3か月で治癒しました。

治療では、まず痛みや異常が
首のどこにあるか36か所を
チェックします。それに基づい
て低周波治療器、温熱療法、
はり・きゅう、ビタミンB群
投与などを組み合わせます。
外来での治療も可能です。

松井理事長は「自律神経失調
症は30-40歳代の首の細く
て長い、なで肩の女性に多い。
長時間のパソコン作業などは首
に負担がかかるので、15分
おきに休むことが大切」と話し
ています。

自律神経失調症と首の異常に

ついて解説した動画です。



上司の回答を首を長くして待
っていたら、クビになった。笑

 
 
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2】 アルカリ性の注射液が起こす痛みの機序

膵炎(すいえん)やアルカリ性
の注射液が起こす痛みには、
ワサビの刺激を感じる細胞の
センサーがかかわっている可能
性が高いそうです。自然科学
研究機構・岡崎統合バイオサイ
エンスセンター(愛知県岡崎市)
の富永真琴(とみなが・まこと)
教授(分子細胞生理学)らが
こんな研究結果をまとめ、11月
13日付の米医学誌に発表しまし
た。

アルカリ性物質の刺激は痛み
の原因になります。膵炎や膵臓
(すいぞう)ガンではアルカリ
性の膵液が背中や腹部などに強
い痛みをもたらし、アルカリ性
の抗てんかん薬や抗ウイルス薬
は血管の痛みを起こすとされて
います。痛みの仕組みが解明
されたことで、治療薬開発に道
が開けそうです。

富永教授によると、このセン
サーは細胞表面にある
「TRP(トリップ)A1」と
いうタンパク質です。
ワサビやマスタードの辛み成分
によって活性化することが分か
っています。

富永教授らは、TRPA1を
持つ培養細胞をアルカリ性の
物質で刺激すると、TRPA1
が活性化されることを発見しま
した。遺伝子操作でこれをなく
したマウスと普通のマウスの足
の裏に、それぞれアルカリ性の
液体を注射し、行動を比べまし
た。

普通のマウスは痛みを感じた
とき、足をかんだりなめたりと
いった特有の行動を取りました
が、TRPA1をなくしたマウ
スでは、こうした行動が全く見
られませんでした。

富永教授は「TRPA1の働
きを抑えることで、アルカリ性
物質の刺激が起こす痛みを緩和
できるのではないか」と話して
います。

わさびを背中に塗ると痛いという

実験動画です。



辛みのセンサーが、痛みに
からみついていた。笑

 
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編集後記

首は古来より、人間の急所と
されてきました。しかし、現代
人は、私も含め、首を大事にし
てきませんでした。パソコンの
仕事は15分に一回休むようにし
ましょう。どんな刺激も強くな
ると痛みとして感じると言われ
ています。痛みを起こす機序が
明らかになると、その過程を
邪魔してあげると痛みをとる
ことができます。しかし痛みの
感覚は人間の脳にとっては、
生死に関わる重大な情報をもた
らします。ただ単に痛みが取れ
るというだけでは、生死にかか
わる重大な情報も入ってこなく
なる可能性があります。重大な
情報だけ入れて、過剰な痛みを
取るあるいは和らげることが
理想の治療でしょう。

裏層から理想の化石がとれた。笑

 
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