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診療マル秘裏話 Vol.359 平成22年10月21日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 「滑膜(かつまく)肉腫」を治療するワクチン
2) てんかん発作を抑えるケトン体

 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
1】 「滑膜(かつまく)肉腫」を治療するワクチン

札幌医大の和田卓郎准教授ら
の研究グループは10月4日、
関節周辺に発症するガン
「滑膜(かつまく)肉腫」を治療
するワクチンを開発し、腫瘍
(しゅよう)を縮小させるなどの
効果が確認されたと発表しまし
た。

研究グループは、滑膜肉腫近
くのリンパ球を活性化させて
免疫細胞の働きを高めるため、
アミノ酸をつなげたペプチドを
使ったワクチンを開発し、これ
を患者さんに注射して投与する
臨床試験を2002年から始め
ました。

投与方法を改善するなどして、
これまでに症状が重く切除手術
などが行えない18人の患者
さんに治療を行ってきました。
このうち3人について、腫瘍が
縮小したり、増大を防いだり
する治療効果が認められ、延命
につながっているということ
です。

研究グループでは、08年か
らひざ周辺にできる骨のガン
「骨肉腫」についてもワクチン
を使った臨床試験を始めていま
す。和田准教授は「臨床例を重
ね、どのような治療効果がある
かを検証していきたい」と話し
ています。

関節の解剖生理学の動画です。

滑膜の位置に注目して下さい。

ここにできる悪性腫瘍の一種が

滑膜肉腫です。

www.youtube.com/watch?v=p7mB5YDItus
 
 
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ペプチドワクチンは、ガン
ガン、ガンの治療に使われて
ほしいものです。笑

 
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2】 てんかん発作を抑えるケトン体

低栄養状態の体内でつくられ
る化合物が、脳内で神経伝達
物質を運ぶタンパク質の”スイ
ッチ”を切り(オフ)てんかん
発作を抑えることを岡山大や
第一薬科大(福岡市)のチーム
が解明し、
10月7日付米科学誌ニューロ
ン電子版に発表しました。

この化合物はケトン体で、
飢餓状態になると肝臓で脂肪が
分解されてできる物質です。
岡山大の森山芳則(もりやま・
よしのり)教授によると、飢餓
がてんかんに効くことは昔から
知られているが、その理由は
不明でした。「薬の効かない
難治性てんかんの治療薬開発
などにつながる」ということ
です。

てんかん発作は、神経伝達
物質のグルタミン酸が脳の神
経細胞間で過剰に伝達され、
異常な興奮状態になり起こる
とされます。森山教授らは、
輸送にかかわるタンパク質
「小胞型グルタミン酸トラン
スポーター(VGLUT)」
を解析しました。

VGLUTは塩素イオンが
結合して活発に働きます。
ところが、血中で増えたケト
ン体は塩素イオンに置き換わ
ってVGLUTのスイッチを
オフにし、グルタミン酸を
輸送する働きを阻害します。
その結果、てんかん発作を抑
えることが判明しました。

森山教授によると、欧米
などでは低タンパク、低炭水
化物、高脂肪の食生活でケト
ン体を増やす食事療法がある
ということです。

ケトン体とは、何かについて話して

いる動画です。

www.youtube.com/watch?v=Y5XISa7ute4

 
 
 
 
 
 
 






























てんかんの治療で、話題を
転換する。笑

 
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編集後記

肉腫の治療は、近年飛躍的
に進歩してきました。それで
もなお通常の治療に反応しな
い肉腫には、ガンワクチンを
ためしてみることは延命率、
5生率を改善するきっかけに
なるのではと考えています。
ケトン体により、てんかん
発作を抑えることができるな
んて初耳です。糖尿病の昏睡
の時にできる厄介者という
意識しかありませんでしたが、
てんかん発作を抑えるとは夢
にも考えませんでした。てん
かんは脳の電気的活動が活発
になりすぎる病気です。
てんかんの病気のみならず、
頭が常に興奮しているタイプ
の不眠症などの病気の治療薬
として役立ててほしいもの
です。

混水から昏睡となる。笑
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