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2014-08-18 20:08:50

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診療マル秘裏話 Vol.108 平成17年12月29日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 神経因性疼痛について
2) すぐれものの人工骨

 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】神経因性疼痛について

神経回路が損傷し、体に触れる
だけで強い痛みを感じる慢性疾患
「神経因性疼痛(とうつう)」が、
脊髄(せきずい)の細胞から大量
放出される特定物質が神経細胞を
刺激するために引き起こされる
ことを、九州大の井上和秀
(いのうえ・かずひで)教授らと
カナダの大学の共同チームがラッ
トを使った実験で突き止めました。
12月15日付の英科学誌ネイチャー
に発表しました。

神経因性疼痛は、ガンや糖尿病
の患者、手術後などに起きるとさ
れていますが、発症の詳しい仕組
みは分かっていません。鎮痛剤の
モルヒネも効かず、効果的な治療
法がないのが現状です。

井上教授らはこれまでに、神経
因性疼痛では、中枢神経で免疫
機能を担う細胞「ミクログリア」
が活性化し、その細胞表面で情報
伝達にかかわるタンパク質
「P2X4」が異常に増えている
ことを発見しました。今回は、
P2X4が痛みにどう関与してい
るかを調べていました。

実験には神経因性疼痛を発症さ
せたラットを使用しました。
P2X4による刺激で、神経細胞
の栄養分となる物質「BDNF」
がミクログリアから大量に放出さ
れ、この影響で神経細胞の働きを
抑制するはずの神経伝達物質
「GABA」が、通常とは逆に
神経細胞を興奮させ、強い痛みを
引き起こすことを確認したという
ことです。

井上教授は「神経因性疼痛の
患者は、外見は正常なため周囲
からは理解されにくい。今回の
研究成果を薬の開発につなげたい」
と話しているということです。

神経因性疼痛と神経障害性疼痛は

同義語とされています。神経障害性

疼痛に関して歯科医の先生が詳述

されている動画です。一見の価値は

あると感じました。

www.youtube.com/watch?v=-SAgdRM4My8

 
 
 
 
 
 


























神経因性疼痛とは別に神経因性
膀胱という病気があります。笑

 
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2】すぐれものの人工骨

東京大と理化学研究所などは12
月14日、手術などで失われた骨と
同じ形の人工骨を、コンピューター
断層撮影(CT)の画像の情報を
基に、骨の成分の粉末を吹き付け
て作製する方法を開発したと発表
しました。

佐々木伸雄(ささき・のぶお)
東大教授(獣医外科学)らによる
と、インクジェット式プリンター
のようにリン酸カルシウムの粉末
が噴出されて、厚さ約0.1ミリの
骨の層を積み重ねる仕組みで人工
骨を作るということです。

直径2ミリの穴を備えているのが
特徴で、移植後に骨髄や骨の破壊
(破骨細胞)と再生を担う(骨芽
細胞)骨細胞が侵入し、本来の骨
への置き換えを促す効果があると
いうことです。形や厚さを変える
こともできるそうです。

雌犬の頭の骨にできた腫瘍
(しゅよう)の手術で、切除した
骨の代わりに人工骨を移植した
ところ、副作用もなく、3カ月後
には痕跡が目立たなくなったと
いうことです。東京大病院で早け
れば来年初めにも臨床研究を始め
ると発表しました。

佐々木教授らは「病気や事故で
骨を失った人への応用も期待でき
る」と話しています。

移植用の人工骨の量産技術が世界

で初めて確立したというニュース動画

(音声)です。

www.youtube.com/watch?v=IkmxZ9IozqQ

 
 
 
 
 

























コツコツと作る人工骨。笑

 
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編集後記

神経因性疼痛と思われる患者
さんがいました。脳卒中後の麻痺
側の疼痛でした。発症のメカニズ
ムだけでなく、早く治療法が開発
されることを切に希望します。
人工骨に、破骨細胞や骨芽細胞が
定着するというところまでは、
だれも考えが及ばなかったと思い
ます。心臓に骨髄幹細胞が定着す
るわけですから、破骨細胞や骨芽
細胞が定着してもおかしくないと
思います。これもコロンブスの卵
でしょう。笑

 
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