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診療マル秘裏話 Vol.206 平成19年11月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
目次
1)  不要な細胞の見分け方
2) 中皮腫の発症機序

 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
1】 不要な細胞の見分け方

体内の“掃除屋”細胞と言われる
「マクロファージ」が不要になった
細胞を取り除く際、アレルギーなど
免疫にかかわるたんぱく質がセンサー
のように要不要を見分けていること
を、京都大医学研究科の長田重一
教授らが突き止めました。ぜんそく
やアレルギー、アトピーなど自己
免疫疾患の解明や治療法の開発に役
立つ成果ということです。10月25日
付の英科学誌・ネイチャーに発表さ
れました。

細胞が死ぬと、有害な物質が放た
れて周囲に炎症が起きないように、
マクロファージが細胞を丸ごと取り
込んで分解します。死んだ細胞の
表面にリン脂質の物質が現れますが、
マクロファージがどのように目印を
見分けるかは未解明の部分が多く
ありました。

マクロファージの表面にあり、
この目印と結合するたんぱく質を探
したところ、免疫にかかわる
「Tim1」と「Tim4」が当て
はまると判明しました。これらを
働けなくすると、マクロファージは
細胞を取り込めなくなり、Tim
たんぱく質が死細胞を取り除くため
に必要ということが分かりました。

マクロファージが不要な細胞を貪食

して、食胞になる過程が描かれた

動画です。

www.youtube.com/watch?v=l5aJdYLSyoQ

 
 
 
 
 
 
 































不要な細胞を扶養からはずし、
浮揚感を得る。笑

 
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2】 中皮腫の発症機序

アスベストによって中皮腫が発症
するルートの一つを、放射線医学
総合研究所の研究チームが解明しま
した。細胞内で「H鎖フェリチン」
というたんぱく質が増えることで、
不要になった細胞を死に至らせる
アポトーシスという機能が抑制され、
ガン化を促進すると考えられると
いうことです。アスベストによって
中皮腫が発症の具体的なメカニズム
が判明したのは初めてで、中皮腫の
早期診断法への応用が期待されます。

放医研の長谷川純崇研究員=分子
腫瘍(しゅよう)学=らはヒトの
中皮細胞に2種類のアスベストを加
え、アスベストの量や接触時間が多
いほどH鎖フェリチンが増えること
を発見しました。

さらにH鎖フェリチンの増えた
細胞では、細胞死が起こりにくくな
っていることも突き止めました。
ヒトの中皮腫細胞5株を調べたとこ
ろ、2株ではH鎖フェリチンが通常
細胞より増加していることが確認
されました。

長谷川さんは「複数の発症ルート
があるだろうが、H鎖フェリチンや
それに結合する鉄を体外から計測す
る方法を開発し、中皮腫の早期診断
につなげたい」と話しています。

フェリチンは鉄の貯蔵に関係する
タンパク質です。そのため、鉄を
体外から計測する方法が有効な訳
です。

胸膜中皮腫を解説した動画です。

www.youtube.com/watch?v=pcKrNR-LLAE
 
 
 
 
 
 
 
 
 


































鉄の貯蔵が著増する。笑

 
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編集後記

マクロファージの貪食(不要の
細胞を食べること)に必要なタン
パク質が発見されたのは、画期的な
ことです。ただ免疫の働きは多岐に
わたるので、貪食の機構が分かった
だけでは、喘息や自己免疫疾患の
治療に直ちに役立つというわけには
いかないでしょう。しかし、免疫の
機構は、長い間ブラックボックス
状態だったため、この発見は飛躍的
な進歩と言えるでしょう。中皮腫の
発症のメカニズムが明らかになる
ことで、アスベストに暴露した人の
早期診断が容易になることが期待さ
れます。

早期診断を想記させる。笑

 
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