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2014-08-01 17:11:10

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診療マル秘裏話 Vol.256 平成20年10月23日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  緑茶が大腸ポリープの発生を抑制
2) 神経芽腫の新たな原因遺伝子

 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。
1】 緑茶が大腸ポリープの発生を抑制

緑茶成分のカテキンを含む錠剤を
飲み続けると大腸ポリープの再発が
抑えられることを、岐阜大医学部の
清水雅仁(しみず・まさひと)助教
や森脇久隆(もりわき・ひさたか)
教授らが臨床試験で確かめました。
名古屋市で10月28日から開かれる
日本ガン(ガン)学会で発表します。

大腸ガンのもとになるポリープの
再発予防が緑茶錠剤の臨床試験で
実証されたのは初めてということ
です。手軽な緑茶錠剤によるガン
予防の可能性をうかがわせる成果と
いえます。

臨床試験には、岐阜大病院など
岐阜県内の4病院が参加しました。
大腸ポリープを内視鏡で切除した
125人のうち60人に緑茶錠剤3錠
(計1.5グラム、6杯分)を毎日飲ん
でもらい、飲まない65人と、1年後
に大腸を内視鏡で検査してポリープ
再発率を比べました。

再発率は、緑茶錠剤を飲まなかっ
た人では31%だったのに対し、
錠剤を飲み続けた人たちでは15%
と明らかに低くなりました。再発し
たポリープのサイズも、錠剤を飲ん
だ人で小さい傾向がありました。

緑茶錠剤を飲んでも、1日に緑茶
を飲む量が3杯以下と少ない人の再発
率は60%と高いことがわかりまし
た。毎日飲む緑茶が多いほど、ポリ
ープの再発が抑制されることも裏付
けられました。

森脇教授は「薬ではなく、日常
生活で取りうる物質で大腸ポリープ
再発予防効果が確かめられた意義が
何より大きい。緑茶をよく飲むと
いう生活習慣で予防できる可能性も
ある」と話しています。

緑茶を大量に飲む埼玉県の住民を
対象にした埼玉県立ガンセンターの
調査で大腸ガンの予防法が見つかり
ました。ほかの疫学調査で異なる
結果も出ていますが、カテキン摂取
量で1日10杯以上が必要とされて
います。埼玉県農林総合研究センター
が緑茶抽出物を固めた錠剤を作りま
した。「緑茶サプリメント」として
市販もされており、岐阜大の大腸
ポリープ再発予防試験に使われまし
た。

大腸ガンと大腸ポリープの講演動画

です。

www.youtube.com/watch?v=CBrlklJWI94

 
 
 
 
 
 
 





























緑茶で、ポリープをよぼうしなくちゃ。笑

 
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2】 神経芽腫の新たな原因遺伝子

代表的な小児ガン「神経芽腫」の新
たな原因遺伝子を発見したと、東京
大の小川誠司(おがわ・せいし)
特任准教授(腫瘍(しゅよう)遺伝
学)らの研究チームが10月16日付の
英科学誌ネイチャーに発表しました。
治療薬の開発につながる可能性が
ある成果ということです。

チームは、患者さん239人から採取
した神経芽腫の細胞で遺伝子を解析
しました。うち21人(9%)に
ALKという、酵素をつくる遺伝子
に異常があることを突き止めました。

次に、患者さんと同様の遺伝子
異常を再現したALKの酵素を
マウスに注入する実験をしたところ、
全例でガンができました。酵素が
過剰に働くことが細胞のガン化に
つながっているとみられるため、
遺伝子の働きを抑える物質を発見で
きれば、有力な治療薬になるという
ことです。

神経芽腫は、神経のもとになる
細胞がガン化する病気で、国内で
年間約1000人の子どもが発症してい
ます。約30%が難治性で、骨髄
移植など強力な治療をしても、助か
るのは40%に満たないということ
です。今回の遺伝子異常は、大半が
難治性の患者で見つかりました。

神経芽腫の原因遺伝子は別に一つ
見つかっていますが、その遺伝子の
働きを抑える薬はできていません。

小川准教授は「ALKは肺ガンの
原因遺伝子でもあり、研究は進んで
いる。遠くない将来に治療薬ができ
るかもしれない」と話しています。

神経芽腫の分子機構について解説

した動画です。

www.youtube.com/watch?v=qLPoKiFgJlI

 
 
 
 
 
 
 
 




























神経芽腫の研究は、雅趣がある。笑

 
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編集後記

緑茶には、カテキンという優れた
抗酸化物質がある反面、カフェイン
も沢山含まれています。抗酸化物質
の効果を期待するあまり、緑茶を飲
みすぎるとカフェインの害(不眠、
不整脈など)がでることがあります。
緑茶抽出物中にも入っている可能性
があります。神経芽腫の70%は自然
に治癒することは、知っていました
が、残りの30%が難治性で助かるの
は40%というのは知りませんでした。
ALKの発見により、遺伝子干渉法など
での難治性神経芽腫の治療に道が開
けるようになることを祈っています。

未知の遺伝子で治療に道をつける。笑
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