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診療マル秘裏話 Vol.201 平成19年10月4日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  心不全の時少なくなるタンパク質
2) 羊膜の成分で卵子の成熟を達成

 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
1】 心不全の時少なくなるタンパク質

大阪大と国立循環器病センター
(国循)などの研究グループは9月
21日、心不全患者の心臓の筋肉
(心筋)の中に、正常な人と比べ
て量が異常に少なくなっている
たんぱく質を見つけたと発表しま
した。心不全患者は、高血圧や
遺伝的要因などにより何らかの
原因でこのたんぱく質の担う機能
が低下し、心臓の収縮する能力が
弱まったと考えられます。米専門
誌「ジャーナル・オブ・クリニカル・
インベスティゲーション」の電子
版に同日、掲載されました。

心不全患者の心筋にこのたん
ぱく質を補えば、機能を回復でき
る可能性があり、治療薬の開発が
期待されます。

阪大保健センターの高島成二助
教と国循(国立循環器病センター
の略)の北風政史・臨床研究開発
部長らが、拡張型心筋症や心臓弁
膜症などの心不全患者12人から
心筋組織を提供してもらい、心不
全の重症度と関係のありそうな
遺伝子を探しました。

その結果、心筋内でのみ作られ、
心不全患者には正常な人の約10
分の1しかないたんぱく質を発見
しました。魚やラットなどにも
同様のたんぱく質があり、実験に
使われる魚「ゼブラフィッシュ」
で遺伝子を壊して影響を調べた
ところ、心臓が肥大するなど心不
全の状態になりました。

心臓の解剖生理学を分かりやすく

解説した動画です。

www.youtube.com/watch?v=ZIv2jrqC84o

 
 
 
 
 
 
 











































「ゼブラフィッシュ」は、島旨
魚。笑

 
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2】 羊膜の成分で卵子の成熟を達成

子宮内で胎児を包む人間の羊膜
の成分を利用して、カニクイザル
の未熟な卵子を試験管内で効率
よく成熟させる実験に、北里大の
桜川宣男(さくらがわ・のりお)
客員教授(再生医学)と滋賀医大
の鳥居隆三(とりい・りゅうぞう)
教授(実験動物学)らのチームが
9月22日までに成功しました。

成熟させた卵子には受精能力が
あり、受精後少なくとも4-8つの
細胞に分裂するまで成長できる
ことをチームは確認しました。

同様に人間の未成熟卵子を体外
で成熟させることができれば、
不妊治療で体外受精をする際、重
い副作用も起こり得る排卵誘発剤
を使わずに済むため、患者さんの
負担軽減につながると期待され
ます。

チームは、出産後の女性から
提供してもらった羊膜から、細胞
外基質という支持組織を抽出し、
その水溶液を乾燥させて薄い膜を
作製しました。次にカニクイザル
の未成熟卵を膜の上に置き、37度
で最長12時間培養しました。

「卵核胞期」と呼ばれる、極め
て未熟な段階のサル卵子でも、
21個のうち6個が受精可能な卵子に
成熟しました。家畜などで広く使
われる培養法と比べ、効率は3-3.5
倍でした。染色体異常がないこと
も確認したということです。

チームは精子と顕微授精させた
受精卵を雌ザルの子宮に移植する
実験も進めており、近く、妊娠の
有無を確認する予定です。

羊膜は通常、出産後に廃棄され
るため、入手が容易なのも利点と
いえます。桜川教授は「羊膜の
どんな成分に卵子を成熟させる
秘密があるのか、解明を進めたい」
と話しています。実験の成果は
平成20年1月、米国で開かれる国際
胚(はい)移植学会で発表されます。

卵子の成熟は、通常卵巣の中で
進みます。細胞核のDNAが半分に
なる分裂をするなど複雑な過程を
たどるため、体外での再現は難しい
と言われています。しかし不妊治療
で使われる排卵誘発剤は、人によっ
ては生命にかかわる卵巣過剰刺激
症候群という副作用を起こすことが
あり、卵子の体外成熟が安全かつ
確実にできれば、患者さんの負担を
大幅に減らせるメリットがあります。
体外受精には、光が有害という
データもあります。体外受精の条件
が整備され、成功率が高くなれば、
不妊症の治療も格段の進歩をとげる
のではないでしょうか?

美しいグラフィックスで、受精、着床を

解説した動画です。

www.youtube.com/watch?v=l3i4W0cR2B0

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 






































各段の階段から、会談が格段の
進歩した。笑

 
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編集後記

心不全の時に下がるタンパク質の
発見は、画期的です。遺伝子を壊し
て心不全の状態を作ったことにより、
タンパク質の関与は確実とみられて
います。一刻を争う、心不全の診断
や治療に早く役立てて欲しいもの
です。卵子の成熟が体外でも安全、
確実にできれば、不妊治療の成功
する確率が上がることになります。
不妊でお悩みの夫婦にとっては
朗報でしょう。排卵誘発剤で不妊
治療の女性が亡くなるのは、あまり
にも悲しい現実です。これをなん
とか死亡率が下がるように早くして
いただくことが重要でしょう。

仕事の赴任先で、不妊治療ができ
るようになって欲しい。笑

 
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