最新号より450号前のメルマガ

2014-07-28 21:41:50

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 Vol.105 平成17年12月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
目次
1) 学習、依存症の解明
2) インフルエンザ脳症の治療

 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。
1】学習、依存症の解明

複数の中からメリットのあるもの
を選ぶ際に脳の特定の神経細胞群が
情報処理を担当していることを京都
府立医大の木村実(きむら・みのる)
教授(神経生理学)と上田康雅
(うえだ・やすまさ)助手らがサル
の実験で突き止め、米科学誌サイエ
ンスに25日発表しました。

経験による学習の仕組み解明や、
薬物やギャンブルへの依存症の診断、
治療法開発に役立つ可能性があると
いわれています。

木村教授らは、自発的運動の制御
や情報処理にかかわる大脳基底核の
線条体という部分に注目しました。
スティックを左右の一方に倒すと
報酬のジュースが得られるサルの
実験で、線条体の神経細胞の電気
信号を測定しました。線条体という
のは、脳の神経細胞の集まりです。
ここが破壊されるとパーキンソン病
という病気になります。

左に倒すと報酬が得られる確率が
上がるようにすると、サルは次第に
左を選ぶようになり、倒す直前に
特定の神経細胞群の活動が高まりま
した。

左の報酬確率を一定にし、右に倒
した場合に報酬が得られる確率を上
げるとサルは右倒しを選ぶように
なり、線条体の別部分の活動が高ま
りました。

この結果、こちらが有利だと判断
するための情報は、選択肢ごとに
別々の神経細胞群が持ち、情報処理
されていることが確認できたという
ことです。

線条体と小脳の連係プレーのなんば

歩きというものを紹介している動画です。

www.youtube.com/watch?v=nMGej31QI7I

 
 
 
 
 
 
 

































線条体は、扇情体ではあり
ません。笑

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
2】インフルエンザ脳症の治療
乳幼児に多く死亡率も高いインフ
ルエンザ脳症の診断・治療指針を、
厚生労働省研究班(主任研究者
・森島恒雄(もりしま・つねお)
岡山大教授)が11月24日までにまと
めました。早期にステロイド剤
メチルプレドニゾロンを、短期間で
集中的に投与するパルス療法を行う
のが有効という指針になっている
そうです。

抗ウイルス薬タミフルについては、
安全性と有効性が確立していない
1歳未満の乳児でも「使用が望ましい」
とされています。その際は、家族に
十分に説明し同意を得て投与する
必要があるとされています。

指針によると2002-04年の症例
報告では、メチルプレドニゾロン
を発症1日目に使った場合、全員
が軽快または軽い後遺症で済みま
した。しかし、2日目の投与では
半数近くが、死亡したり重い
後遺症が出たりしました。3日目
以降の投与では、死亡と重い
後遺症が8割近くになったそう
です。

診断に関しては、意識障害の
程度や持続時間の所見、頭部の
コンピューター断層撮影(CT)
検査結果などを分析し、早期
治療につなげることが重要とされ
ています。初期に明らかな意識
障害が見られる場合は、救急
治療ができる2次、3次医療機関
に速やかに紹介することが必要
とされています。けいれんが続
いた後に発症し、起きてはいる
がボーッとしているといった
特殊な症例では発見が遅れる恐
れがあるとして、注意を促して
います。

インフルエンザ脳症は意識
障害や全身のけいれんの症状が
出て、死亡率は15%程度と
されています。助かっても脳性
まひなどの後遺症が出やすい
病気です。

インフルエンザ脳症に関する

ニュース動画です。

www.youtube.com/watch?v=mc4XMhm_l4w

 
 
 
 
 
 
 
 
































インフルエンザに限らず、
脳症はステロイドで重い
後遺症をノー招としたいもの
です。笑

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
編集後記

当クリニックでも、インフル
エンザではありませんが
ウイルス性脳症を起こした人が
います。患者さん本人は「夏
風邪をこじらせて頭痛がした」
とおっしゃっていましたが、私
はおかしいと思い専門病院に送
りました。そこで患者さんは非
ヘルペス性辺縁系脳炎と診断さ
れました。一時回復不可能と
家族に伝えられ、歩行も困難と
なりましたが、ステロイド大量
療法で現在は元気にしておられ
ます。ウイルスによる重症脳炎
の場合は、ステロイド大量療法
が有効といえるのではないでし
ょうか?

農園で濃煙がたちこめ、脳炎に
かかった。笑
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨

職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント