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診療マル秘裏話 Vol.355 平成22年9月23日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 光合成で、心停止後の移植臓器の機能を回復
2) ゴキブリの脳内抗生物質をヒト感染症へ応用

 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】 光合成で、心停止後の移植臓器の機能を回復

クロレラの光合成能力を利用し、
心停止から時間が経過した膵臓
(すいぞう)内の酸素、二酸化
炭素濃度を改善、機能まで回復さ
せることに、山岡一平・大塚製薬
工場主任研究員らのチームが動物
実験で成功しました。世界で初め
て動物と植物の間で、酸素と
二酸化炭素のやり取りを実現させ
た成果で、心停止後の臓器を移植
する道が開かれる可能性があり
ます。9月11日に宇都宮市で開
かれた日本蘇生学会で発表されま
した。

チームは、呼吸不全状態にした
ラットの腹膜上に酸素が溶け込み
やすい液体とクロレラを入れて
LED(発光ダイオード)を照射
しました。低かった血液中の酸素
濃度が、光合成を行ったクロレラ
からの酸素によって高まる一方で、
高濃度だった二酸化炭素濃度は
クロレラに取り込まれ、元通りに
近づきました。

また、心停止から3時間放置し
たラットの膵臓を摘出しました。
同様の仕組みの液体に30分間
膵臓を入れ、別の糖尿病のラット
に移植しました。その結果、移植
された全6匹の血糖値が改善し、
膵臓が機能していることが分かり
ました。移植で使われる臓器保存
液に入れた膵臓は6匹中1匹しか
血糖値が改善しませんでした。

現在、心停止後に移植可能な
臓器は腎臓、眼球だけで、それも
心停止直後の摘出が必要です。人
に応用できるかどうかは安全性を
含めて調べなければなりませんが、
同社特別顧問の小林英司・自治医
大客員教授は「呼吸不全に陥った
患者の治療や、心停止後の臓器
提供の機会を増やすのに役立つの
ではないか。心停止からの時間が
延びれば、家族が別れを告げる
時間も十分確保できる」と話して
います。

臓器移植の現状についての動画です。

www.youtube.com/watch?v=0Ax0fIxFrcA

 
 
 
 
 
 
 































光合成では咬合性は調べられま
せん。笑

 
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2】 ゴキブリの脳内抗生物質をヒト感染症へ応用

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
(MRSA)や病原性大腸菌など、
ヒトにとって致死性のある細菌を
死滅させる天然の抗生物質を
ワモンゴキブリの中枢神経系が作
り出すという研究が発表されまし
た。また、現在までに3種のバッタ
も細菌を殺す同じ分子をその小さ
な脳の中に持つことがわかってい
ます。

研究の共著者でイギリスの
ノッティンガム大学のサイモン・
リー氏によると今回の発見は、
地球上の動物の80%を占める昆虫
の世界には新しい抗生物質が豊富
に存在している可能性があること
を示唆するということです。

現在、従来の抗生物質に耐性を
持つMRSAなどの細菌が引き起こす
複数の感染症の対策が急務になっ
ており、こうした発見は非常に
重要な意味を持つとリー氏は話し
ています。

「これは有望だと思う。普通は調
べないような場所を我々は調べて
いる。私が知る限り、ゴキブリの
脳を調べている人はほかにいない。
しかし、新たな抗生物質を見つけ
るにはこのような研究が必要だ」
ということです。土壌微生物、
菌類、人工的に作られた分子など、
「普通に思い付く場所はもう調べ
尽くされている」とも話してい
ます。

リー氏の研究チームは実験室で
ゴキブリを解剖し、組織と脳を
分析しました。「見た目も嫌だが、
臭いもひどいものだった」とリー
氏は明かしています。また、
バッタの組織と脳も分析しました。

ゴキブリとバッタの脳から見つ
かった9種類の抗菌性の分子を調べ
たところ、各分子が異なる種類の
細菌を殺すよう特化していること
がわかりました。この“非常に賢
い防御メカニズム”によって、
昆虫たちは極めて非衛生的な環境
でも生き延びることができると
リー氏は説明しています。

さらに、抗生物質は最も重要な
部分である脳の組織にしかない
こともわかりました。例えば脚に
細菌が感染しても昆虫は生き伸び
られそうですが、脳への感染は
致命的となる可能性が高いと考え
られます。

昆虫の脳から医薬品が開発され
るのはかなり先になるということ
ですが、希望がないわけではあり
ません。研究チームが昆虫の抗生
物質をヒトの細胞に付加する実験
を行ったところ、有害な作用は起
きませんでした。

この研究の予備報告は、
ノッティンガム大学で2010年9月6
~9日に開催された英国総合微生
物学会で発表されました。

身近な感染症である扁桃炎について

解説した動画です。

www.youtube.com/watch?v=SkunJpHul0g
 
 
 
 
 
 































何億年も生き延びてきたゴキ
ブリの簡単な知恵に感嘆。笑

 
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編集後記

クロレラの光合成によって臓器
の機能が回復するというのは、
本当に不思議な気がします。早く
人間に近いサルなどの動物の移植
実験を試みて欲しいと思います。
何億年も生き延びているゴキブリ
の生命力は脳の中の抗生物質にも
その一因があったとは、いやはや
驚きの限りです。多剤耐性遺伝子
を持つ細菌の問題が院内感染にて
広がりを見せている昨今、早い
段階での臨床試験をお願いしたく
存じます。

乾癬は感染症ではありません。笑

 
 
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