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診療マル秘裏話 Vol.155 平成18年11月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 糖尿病の診断基準見直し
2) 人工肝臓の研究

 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】 糖尿病の診断基準見直し

日本糖尿病学会(春日雅人理事長)
は、生活習慣の改善が必要な「糖尿
病予備群」の診断基準見直しを検討
する委員会を設置しました。同学会
は空腹時血糖値(血液1デシリットル当
たりのブドウ糖量)110 ミリグラム
以上などを基準としていますが、
世界的には同100ミリグラム以上
に引き下げて対象を拡大する動きが
広がっています。委員会は引き下げ
を含めて検討しています。07年度末
をめどに結論をまとめる予定です。

02年度の厚生労働省の調査では
国内の糖尿病患者は740万人、
予備群は880万人と推計されてい
ました。基準が引き下げられると、
要注意者が大幅に増えることになり
ます。

同学会が99年に公表した基準では、
血糖値が空腹時126ミリグラム
以上か食後(ブドウ糖負荷試験2
時間後)200ミリグラム以上を
「糖尿病型」とし、2回の検査で
糖尿病型になると、糖尿病と診断
されます。空腹時110ミリグラム
以上か食後140ミリグラム以上は
「境界型」(予備群)と位置づけて
られています。

検討委の門脇孝委員長によると、
米国糖尿病学会は03年、「空腹時
血糖障害」の基準を見直し、空腹時
血糖値を110ミリグラム以上から
100ミリグラム以上に引き下げま
した。90年代後半の調査で、空腹
時は110ミリグラム未満でも、
食後に極端な高血糖になる人は心血
管疾患を発症するリスクが高いこと
が明らかになってきたと言われてい
ます。

国際糖尿病連合も05年、「メタ
ボリック(内臓脂肪)症候群」の
基準を新設し、空腹時で100ミリ
グラム以上としました。門脇委員長
は「調査結果や国際基準も考慮した
い」と話しています。

糖尿病の合併症は、不可逆なもの
が多いことが知られています。基準
を厳しくして、早期治療を心がけれ
ば、コントロール可能です。また
2010年頃、夢の膵島再生薬が、日本
にもお目見えする予定です。少なく
ともそこまで患者さんの血糖コント
ロールを良好に保ちたいと考えてい
ます。

糖尿病の診断基準を分かりやすく解説

した動画です。

www.youtube.com/watch?v=1F61diztUN0

 
 
 
 
 
 
 




























糖尿病の新基準に帰順する。笑

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
2】 人工肝臓の研究

岡山大大学院医歯薬学総合研究科
の小林直哉助手(45)らのグルー
プは11月6日、体内埋め込み式の
「バイオ人工肝臓」を世界で初めて
開発し、マウスでの実験に成功した
と発表しました。特定のたんぱく質
で網目状のポリエチレンをコーティ
ングした袋(1・5センチ四方)に、
マウスの胚(はい)性幹(ES)
細胞から分化させた肝細胞を注入し
ました。ヒトへの応用に道を開く
成果として注目されています。11月
5日付の米科学誌ネイチャー・バイオ
テクノロジー(電子版)に掲載しま
した。

グループは、肝細胞を増殖させる
たんぱく質や、肝臓を構成する他の
細胞などを加える手法で、ES細胞
を効率よく肝細胞に分化させること
に成功しました。この肝細胞を体内
に埋め込む袋に、バイオ技術を応用
しました。

肝臓を90%切除したマウスで、
この人工肝臓を埋め込んだ場合と、
埋め込まない場合とで比較実験しま
した。埋め込まなかったマウス10
匹は4日以内に死にましたが、埋め
込んだマウスはアンモニアや糖の
濃度が正常化し、10匹中9匹が2
週間以上生き続けました。人工肝臓
が機能したことが裏付けられ、元の
肝臓も自力で30%程度まで再生し
ていました。

再生医学は、まだまだ始まった
ばかりです。どうも、ソウル大黄
教授の論文捏造事件および最近の
STAP細胞の論文不正で印象が悪く
なってしまいましたが、ES細胞を
使った再生医学が進歩しています。
ただ動物と人との壁は厚く、なか
なか倫理面で人間のES細胞を扱っ
た再生治療が現実となるのは、難
しいでしょう。それは、iPS細胞
についても同じです。

人工肝臓に関する最近の研究が紹介

されています。

www.youtube.com/watch?v=Hd9A3BSkAnU

 
 
 
 
 
 
 




























再生医学が、最盛となった。笑

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編集後記

糖尿病の壊疽の治療で、骨髄幹
細胞を用いた手法が注目されてい
ます。再生医学は、何もES細胞
のみを用いる医学ではありません。
そこで一工夫して、骨髄幹細胞を
用いる手法が注目を集めています。
まったく切断しか、方法が無かっ
た昔に比べ格段の進歩と言えるで
しょう。しかし診断基準を厳しく
して、合併症にまで至らないと
いう方が、上策であると考えられ
ます。

壊疽の再生医療は、えーそーと
言われた。笑
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藤田 亨
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