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診療マル秘裏話 Vol.104 平成17年12月1日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
目次
1) 減数分裂のきっかけを作るたんぱく質
2) 人工子宮について

 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】減数分裂のきっかけを作るたんぱく質

マウスの生殖細胞が減数分裂
して精子や卵子になるきっかけ
をつくるタンパク質を、東北大
加齢医学研究所の松居靖久
(まつい・やすひさ)教授
(発生生物学)や大阪市立大
大学院などのグループが発見し
ました。11月17日付の英科学誌
ネイチャーに発表されました。

タンパク質は「マイセッツ」
と命名されました。マイセッツ
のもとになる遺伝子を人為的に
壊したマウスは、減数分裂が
初期段階で止まり、精子や卵子
ができませんでした。構造が似
た遺伝子がヒトにもあり、不妊
症の原因解明や治療法の開発に
つながる可能性があるという
ことです。

グループは、マウスの生殖
細胞で減数分裂が始まると急増
する複数のタンパク質に注目し
ました。そのうち、構造から
酵素として働くと予想された
タンパク質をマイセッツと名付
けて調べました。

通常のマウスは、減数分裂の
初期に、細胞核内にある父親
由来、母親由来の染色体がペア
になり、一部の遺伝子を交換し
ます。マイセッツの遺伝子の
ないマウスでは、この初期の
現象が起こらず、減数分裂は
停止して細胞は死滅してしまい
ました。細胞数が増えないため、
精巣や卵巣は通常のマウスより
小さくなっていました。

マイセッツが染色体のペア化
や遺伝子の交換をつかさどる
ほかの遺伝子を活性化させる働
きがあることが判明しました。
遺伝子と結び付いて染色体を
構成しているタンパク質「ヒス
トン」の特定部位にメチル基を
付ける「メチル化」を
マイセッツが酵素として促す
ことで活性化していることが
確認されました。

マウスの減数分裂と受精の映像

の動画です。

www.youtube.com/watch?v=HhaquBQlzNw

 
 
 
 
 
 
 
 



























早く減数分裂の機序がわかっ
て、不妊治療がすすみ、専門医
が赴任する治療となってほしい
ものです。笑

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2】人工子宮について

受精卵が細胞分裂の進んだ
胚盤(はいばん)胞まで育つ
時間を、従来より約15%短縮
できる培養装置を、乾マタニテ
ィクリニック(乾裕昭(いぬい・
ひろあき)院長、福島県郡山市)
と東京大生産技術研究所などの
グループが11月17日までに開発
しました。

現在は、マウスを使った動物
実験の段階ですが、将来的には
人間の不妊治療への応用が期待
できるということです。

狭いスペースに受精卵と子宮
内膜細胞を置き、培養液をコン
ピューター制御で少量ずつ交換
するなど、子宮の環境に似せた
のが特徴だそうです。乾院長に
よると、シャーレに入れ培養液
を定期的に取り換える従来法で
は約84時間かかっていましたが、
装置を使うと子宮内とほぼ同じ
約72時間で済むということです。

培養した胚盤胞22個を雌4匹に
移植し、健康な子マウス12匹を
生ませることにも成功しました。
この割合(55%)も、従来の17
個中7匹(41%)より高かった
そうです。

装置は縦横5センチ、高さ8
ミリの樹脂製で、内部の空間
(1センチ四方、深さ2ミリ)を
ポリエステル膜で上下に仕切っ
てあるそうです。膜の上面に、
卵の分割を促す生理活性物質を
分泌する子宮内膜細胞を敷き、
その上に体外受精させた卵を置
きます。内部の培養液を自動的
に少しずつ交換し、栄養分の
補給と老廃物の除去を行う仕組
みだそうです。

乾院長は「人間での応用を
目指したい」と話しており、
熊本市で開催中の日本不妊学会
で11月18日発表されるという
ことです。

受精から着床までを簡略に描いた

動画です。

www.youtube.com/watch?v=__51gZ2EHf4

 
 
 
 
 
 
 
 
 





































人工子宮による胚盤胞は配板
法でしょう。笑

 
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編集後記

少子高齢化がすすむ日本では、
不妊治療は絶対必要と思われ
ます。しかし、安心して子供を
産むことができる社会を創らな
ければ、不妊治療の結果、産ま
れたこどもたちがかわいそうで
しょう。少子化防止プログラム
などというちゃちな制度では
なく、女性が安心して子供を産
み、育てることができる世の中
をめざしてほしいものです。

少子高齢化は、笑止と言えない
時代です。笑

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