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診療マル秘裏話 Vol.252 平成20年9月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  心筋梗塞に伴う不整脈を改善するホルモン
2) 病原菌のビタミン生成過程の解明

 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
1】 心筋梗塞に伴う不整脈を改善するホルモン

胃から分泌されて食欲を増進
する働きがあるホルモンの一種
に、心筋梗塞(こうそく)に伴
う不整脈を改善する効果がある
ことを、国立循環器病センター
(大阪府吹田市)とニュージー
ランドの共同研究チームが
ラットの実験で突き止め9月12
日発表しました。

ホルモンは1999年に国循チー
ムが発見した「グレリン」です。
血圧や心拍数を高める交感神経
系の働きを抑えて、致死的な
不整脈を鎮めていました。岸本
一郎(きしもと・いちろう)
医長は「胃のホルモンが心臓に
働くとは意外だ。心筋梗塞の
治療薬につながる可能性もある」
と話しています。

チームは、人為的に心筋梗塞
を引き起こしたラットに
グレリンを注射すると、重症の
不整脈が起きにくくなるのを
確認しました。心筋梗塞が起き
てから6時間後の生存率を比べる
と、投与しないラットは約30
%でしたが、投与した場合は
75%程度まで高くなっていま
した。

グレリンの発見者の寒川 賢治

国立循環器病研究センター所長

の講演動画です。

www.youtube.com/watch?v=6zAd0-dhgqA

 
 
 
 
 
 
 
https://www.youtube.com/watch?v=6zAd0-dhgqA





























食欲を増進するグレリンは、
不整脈を造新せず、抑制した。笑

 
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2】 病原菌のビタミン生成過程の解明

ピロリ菌などの病原菌は、乳酸
菌などの有用な菌とは異なる
仕組みで呼吸に必要なビタミン
を作ることを、富山県立大の
大利徹(だいり・とおる)
准教授らの研究チームが発見し、
9月19日付の米科学誌サイエンス
電子版に発表しました。

大利准教授らは、病原菌だけ
を狙って除去することで、有用
な菌を殺さずに、副作用の少な
い薬につながると期待を寄せて
います。

チームは、いくつかの微生物
のゲノム(全遺伝情報)を解析
し、病原菌に共通して呼吸に
必要なビタミンを作る遺伝子を
新たに4つ発見しました。この
共通の遺伝子を分析し、病原菌
が呼吸に必要なビタミンを作る
過程と、乳酸菌などの有用な菌
が呼吸に必要なビタミンを作る
過程を比較した結果、同じ原料
から全く異なる化学物質を経て、
ビタミンが生成されることが分
かりました。

現在のピロリ菌の除菌薬は、
腸内の善玉菌も一緒に殺して
しまうため、下痢や腹痛などの
副作用がありました。しかし、
病原菌が呼吸に必要なビタミン
を作る遺伝子を標的にする薬を
開発すれば、有害な菌だけ呼吸
をできなくすることによって殺
すことができるということです。

腸管の病原菌の代表格のO-157

についての動画です。

www.youtube.com/watch?v=41Rshsaj4uQ

 
 
 
 
 
 
 
 


























新たな除菌療法は、胃と腸の
両方に優しい。笑

 
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編集後記

よく医療ドラマとくに心臓の
手術シーンで致死的不整脈
(心室細動、心室粗動、心室性
頻脈)で外科医が直接心臓マッ
サージを行うところが出て
きます。ドラマでは、患者さん
が死亡することも助かることも
あるようですが、グレリンを
あらかじめ投与しておけば、
術中に致死的不整脈となること
が少なくなるでしょう。ただし、
ホルモンは微量でこそ正常な
作用が得られることが多いため
投与量が重要になるでしょう。
糖尿病性高血糖に対しインシュ
リンが有効なのは、投与量が
適正だからです。投与しすぎる
と低血糖になることもあります。
早く下痢をしない有害菌除菌
療法が完成して欲しいものです。

ホルモンの適性を見極めて
適正量補充しましょう。笑

 
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