美しい肌Vol.434

2014-07-02 19:40:22

カテゴリー:女性の美容と健康

ツルムラサキ

写真はツルムラサキです。

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美肌の野菜&果物(各論:ツルムラサキ)

 
 
 
 
ツルムラサキの正体

ツルムラサキ(蔓紫、学名:Basella alba)は

ツルムラサキ科のつる性一年生草本です。

東南アジア原産の野菜で、現在は東南アジア

から中国南部に分布します。名の通りつるが

紫色のものと緑色の品種があります。紫色の

もの(赤茎種とよばれる)は花が美しく観賞用

に栽培される場合もある品種です。主に野菜

として利用されるのは青茎種(つるが紫色の

もの)です。アクが強い野菜ですが栄養価は

高く、葉、つる、花のすべてを食用にできます。

花は淡紅色、果実は紫色で1個の種子を内包

しています。味はホウレンソウに似ていますが、

モロヘイヤにやや似た独特のぬめりや粘り気

があります。このぬめりはムチンという多糖体

から構成されています。中華料理では木耳菜

(ムーアルツァイ)、潺菜(広東語 サーンチョイ)

などと呼んで炒め物にすることが多いようです。

つるが紫色のものは、炒めると汁が赤くなる

場合があるため、中国語で臙脂菜

(イエンジーツァイ)とも呼ばれます。ベトナム

料理ではモントイ(ベトナム語: mồng tơi)と

呼び、スープの具にすることが多いそうです。

日本料理では主に沖縄で栽培され、じゅびん

(地紅)と呼ばれ島野菜の一つと認識されて

います。沖縄で良く食べられているのは、

ツルムラサキ科の植物で、雲南百薬といわれて

いるものかもしれません。雲南百薬については、

雑学の項で詳述しましたので、ご覧下さい。

ツルムラサキに比べ、ずっと癖がなく食べやすい

のが特徴です。おひたしや味噌汁にしたり

じゅーしー(雑炊)の薬味として用いられたり

します。現在では食味の良い主に緑色品種の

ものが、宮城、福島、山形、埼玉県を中心に

栽培、出荷されています。

ツルムラサキと切り昆布の炒め物のレシピ

動画です。

www.youtube.com/watch?v=gBbKJP42CDY

 
 
 
 
 
 
https://www.youtube.com/watch?v=gBbKJP42CDY



























 
 
ツルムラサキ歴史

ツルムラサキは東南アジアの熱帯地域が

原産地と考えられていて、インドやマレーシア、

ベトナム、中国南部などでは古くから食べ

られていました。ほうれん草のような扱い方を

することから「インディアン・スピナッチ」とも

呼ばれるそうです。ツルムラサキは、インドを

起源にもつと考えられており、古来より薬草と

して使われておりました。その歴史は大変古く、

インドの古典医学アーユルベーダに出て

きます。具体的にどんな使われ方をしていたか

は定かではありませんが、ハーブの一部として

使用されていたそうです。カルシウムが牛乳の

2倍あるなど、薬効成分の種類も量も多く含ま

れており、特にツルムラサキのネバネバ

(ムチン)は元気の源であったと考えられます。

日本で初めて書物に登場したのは平安時代

の「本草和名」です。ツルムラサキの中国名

である「落葵」の項目に、「和名 加良阿布比

(からあふひ)」と記されています。ただ、この

時点で日本に渡来していたかどうかは不明です。

「新刊多識編」(1631年)の落葵の項目には

日本名の「豆留牟良佐岐(つるむらさき)」の

記述があることから、江戸時代には伝わっていた

と考えられます。また、貝原益軒の「菜譜」

(1704年)では、「わかき苗も、葉もくらうべし」

と野菜として紹介されています。

しかし、ツルムラサキが野菜として浸透したのは

1970年以降のことです。チンゲンサイなどの

中国野菜の普及にともなって一般家庭に広まり

ました。

ツルムラサキの胡麻和えの動画レシピです。

www.youtube.com/watch?v=jarL70UNhqo

 
 
 
 
 
 
 



























 
ツルムラサキ雑学

ツルムラサキは別名「インドのホウレンソウ」と

言われ、ホウレンソウと見た目も味も栄養価も

似ていますが、加熱すると粘り気がでるのが

特徴です。この粘り成分は「ムチン」といって

「夏バテ」防止に効果的です。またこの

「ムチン」は整腸作用がある上に、少量で

満腹感が出るので、食べすぎを防いでくれ

ます。その上豊富な食物繊維による

デトックス効果が期待できます。ダイエット

(減量)の強い味方です。これはホウレンソウ

にはない効果です。同じツルムラサキ科の

雲南百薬について述べてみます。雲南百薬

は和名アカザカズラ、学名

Anredera cordifolia、ツルムラサキ科の
つる性多年草です。雲南の名がありますが

原産は南米だそうです。苗は挿し木または

むかご(山芋などの植物の葉の付け根に

できる球芽)から得ます。挿し木はツル先を

5~6センチに切って土に挿します。25℃

前後の温度さえあれば発根(根が出る事)

容易で、挿す土も普通に草木が育つ土で

あれば特に選びません。むかごは秋にできる

ものを凍らさない&乾燥しきってしまわない

ように保存し、春になれば土の上に置いて

おくだけで苗になります。土には埋めない方

がよく、灌水(水やり)時に転がるようでも、

埋めるのは半分までにして下さい。亜熱帯~

熱帯では常緑ですが、通常は地上部を

枯らし、地下の塊茎(地中にある茎の一部

がデンプンなどの養分を蓄え,塊状に肥大

したもの)で越冬します。このため、挿し木苗

にせよむかご苗にせよ、生育1年目は収穫

を控えてツルを思い切り伸ばさせ、塊茎の

太りを促します。一度越冬に耐える塊茎が

できてしまえば、あとはほとんど放任でよく、

極めて粗放的に栽培できます。冬季はやや

乾燥気味に管理しますが、おおむね霜柱に

当てなければ問題ありません。ツルは匍匐性

でなく登攀性なので支柱やネットなど、からみ

つけるものが必要です。容器栽培も容易で、

新苗は5号鉢に2株植えくらいからスタート

できます。生育は旺盛なので、様子を見て1年

~数年おきに植え替えます。ツルの伸びは

極めてよく、容易に二階の屋根に達するほど

ですが、切戻し収穫(実を付けた枝の先を葉

を一枚残して切る)により高さは抑制できます。

ツルは頂芽優勢(植物の茎の先端にある頂芽

の成長が、側芽(腋芽)の成長よりも優先され

る現象のこと)が強く、摘芯しても脇芽は摘ま

れた先端近くに1つ~2つしか出ません。

ツル数を増やすには塊茎を大きくして地際から

出る数を増やすように仕向けるのが有効です。

収穫はある程度の長さを持ってツルを切戻し、

切ったツルについている葉を収穫します。単に

葉を摘むだけではツルは先に伸びてしまい、

高所に葉が集中してしまって収穫しにくくなり

ます。葉は生食、お浸し、炒め物等に使用します。

ツルムラサキに比べ、ずっと癖がなく食べやすい

のが特徴です。生食ではごくマイルドなピーマン

のような風味があります。さっと湯通しして千切り

すると非常に強くはないのですが、ぬめりがある

という特徴がでます。炒め物は空芯菜と同じような

使い方をすると美味しくなります。

ツルムラサキの辛し和えの動画レシピです。

www.youtube.com/watch?v=zDRLDM8_-bA

 
 
 
 
 
 
 
 



























 
 
ツルムラサキの有効成分

栄養価が高く、ホウレンソウよりも優れています。

ビタミンA(β-カロテン由来)、ビタミンC、カルシウム、

鉄などのビタミンやミネラルを非常に多く含んで

います。日本でも栽培されており、春に種を蒔

けば一年草として収穫できます。ツルムラサキ

のスピナコシド(spinacoside)類とバセラサポニン
(basellasaponin)類には小腸でのグルコース
の吸収抑制等による血糖値上昇抑制活性が

認められました。これらのサポニンにはマルトース

をグルコースに分解するα-グルコシダーゼの阻害

活性は認められませんでした。また、アロキサン

糖尿病モデルにはいずれも無効であったため、

末梢での糖代謝促進作用はなく、インスリン分泌

の促進やインスリン様の作用もないことが判明し、

小腸でのグルコースの吸収抑制(SGLT-1阻害

等)によるものが血糖値上昇抑制活性を担って

いると考えられています。

ツルムラサキの花の天ぷらの動画レシピです。

www.youtube.com/watch?v=643SK_idFmU

 
 
 
 
 
 
 































 
 
ツルムラサキの美肌効果

 
ツルムラサキには、豊富な食物繊維が含まれ

ており、この食物繊維が腸内の有害物質の

排泄促進作用を担っています。この腸内の

有害物質排泄促進効果こそ、デトックス

効果そのものです。デトックス効果が有効

になれば、おのずと美肌へと導かれます。

抗酸化ビタミンが豊富に含まれており、

具体的には、β-カロテン由来のビタミンA、

ビタミンC、ビタミンEの相加相乗作用により

美肌効果が期待できます。さらにツルムラサキ

のサポニンによる抗酸化作用も美肌に貢献

すると考えられています。β-カロテンからは、

ビタミンAが必要な時に、必要なだけ転換

されるため、ビタミンA過剰症になることは、

ありません。さらにビタミンCの働きで、

メラニン色素を作るチロシナーゼを抑制する

ため、美白効果も期待できます。

さらにビタミンCのコラーゲン合成促進作用

により、皮膚の保湿能力がアップして、

みずみずしいお肌に変わります。更に、

ビタミンB群のうち、ビタミンB2は、別名、

美容のビタミンと呼ばれ、皮膚の細胞の入れ

変わり(ターンオーバーと言う)を若い時のよう

に正常化する作用を有するため、若々しい

お肌になることが推測されます。カリウムは、

余分な水分と塩分を腎臓から排泄する作用

があるため、皮膚のむくみの改善効果が

期待できます。

ツルムラサキの蔓でお肌ツルツル。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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