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2014-05-24 20:41:33

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診療マル秘裏話 Vol.346 平成22年7月22日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 脊髄損傷マウスのiPS細胞を用いた神経再生医療
2) 細胞の移動を制御する「ブレーキ」のメカニズム

 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】 脊髄損傷マウスのiPS細胞を用いた神経再生医療

腫瘍(しゅよう)にならない
人工多能性幹細胞(iPS細胞)
を選び、脊髄(せきずい)を損傷
したマウスに移植し、運動機能を
回復させることに、岡野栄之・
慶応大教授と山中伸弥・京都大
教授の研究チームが成功しました。
iPS細胞はさまざまな組織や
臓器の細胞になり、再生医療へ
の応用が期待されていますが、
腫瘍を作る危険性がありました。
米科学アカデミー紀要(電子版)
で発表されます。

研究チームはマウスの脳に
iPS細胞を移植し、半年たって
も腫瘍を作らなかったiPS細胞
を選びました。次に、さまざまな
神経細胞になる神経幹細胞に変化
させ、脊髄が損傷したマウスに
損傷9日目に50万個移植すると、
だめになった後ろ脚を使って歩い
たりできるまでに回復しました。

一方、腫瘍化の可能性がある
iPS細胞で同じように実験する
と、運動機能は一時的に回復しま
したが、約5週間後には脊髄内で
腫瘍が形成され、機能も低下しま
した。岡野教授は「安全性を厳密
に評価すれば、iPS細胞を将来、
脊髄損傷の治療に使える道が開か
れた」と話しています。

岡野教授のインタビュー動画です。

www.youtube.com/watch?v=yiY53mOiFyw

 
 
 
 
 
 
 


































治療に使える主要なiPS細胞
は腫瘍を作らない。笑

 
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2】 細胞の移動を制御する「ブレーキ」のメカニズム

細胞の移動を制御する「ブレーキ」
のメカニズムの一端を解明したと、
名古屋大大学院理学研究科の
武田修一(たけだ・しゅういち)
研究員らのグループが7月6日付
の米科学誌電子版に発表しました。
細胞運動を理解するのに役立ち、
ガン細胞の転移を防ぐ治療研究へ
の応用も期待できるということ
です。

細胞は、細胞中に最も多いタン
パク質「アクチン」が複数結合
(重合)すると移動し、「アク
チンキャッピングタンパク質」
(CP)という物質がアクチンに
結合するとアクチンの重合を抑え
て移動を止めます。CPの
「ブレーキ能力」は、別の二つの
タンパク質とCPの結合によって
調節されることが分かっていまし
たが、詳しい仕組みは未解明でし
た。

研究チームは大型放射光施設
「スプリング8」(兵庫県)の
エックス線解析を使い、二つの
タンパク質とCPとの結合構造を
解析しました。アクチンより先に
CPと結合してアクチンとCPの
結合を防いだり、アクチンとCP
の結合力を弱めて引き離すなどの
方法で、二つのタンパク質がCP
のブレーキ能力を調節する仕組み
を解明しました。

細胞分裂時、中心体が移動する

メカニズムを解説した動画です。

www.youtube.com/watch?v=erqRYIZy418

 
 
 
 
 
 
 





























音の長節を調節する。笑

 
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編集後記

マウスの場合、in vivoで脳に
移植後、腫瘍を作らないといった
芸当ができますが、人間に応用
する場合はどのようにその課程を
クリアーするのでしょうか?
しかし、脊髄を損傷した患者さん
にとっては、朗報といえるでしょ
う。細胞の移動に関する
メカニズムを解明する実験を特殊
なエックス線解析装置を使って
行うのは、画期的な方法と言える
でしょう。早くガンの転移に応用
することができるようになること
を祈っています。

懐石料理を会席して解析する。笑
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