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診療マル秘裏話 Vol.243 平成20年7月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
目次
1)  インフルエンザウイルスの増殖に不可欠なタンパク質
2) 人の母乳中の二糖類がビフィズス菌を増やす

 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 インフルエンザウイルスの増殖に不可欠なタンパク質

インフルエンザウイルスの増殖に重要
な役割を担っている人間の細胞の遺伝子
を、東京大医科学研究所の河岡義裕
(かわおか・よしひろ)教授らが特定し、
英科学誌ネイチャー電子版に10日付で
発表しました。新しい仕組みで働く治療
薬の開発につながる可能性があると期待
されています。

ウイルスは構造が単純で自力では増殖
できないため、人間などの細胞に感染し
て増えることが知られています。一方、
現在の主なインフルエンザ治療薬は、
ウイルスの特定のタンパク質を標的にし
ているため、ウイルスの遺伝子が変異
すると、薬が効きにくくなる「耐性」
ができてしまうという問題がありました。

そこで河岡教授らは、細胞側の要因に
注目しました。実験が容易な
ショウジョウバエの細胞と、ハエ細胞に
感染するよう遺伝子を改変したインフル
エンザウイルスを使い、ハエが持つ約
1万3000の遺伝子の働きを「RNA干渉」
と呼ばれる手法で1つずつ止める実験を
実施しました。その結果、約110の遺伝
子が、ウイルス増殖に関与していること
を突き止めました。

人間の細胞で、このうち3つの遺伝子
の働きを抑える実験をしたところ、鳥
インフルエンザ(H5N1型)や通常
のインフルエンザウイルスの増殖が
大幅に抑えられました。

危険な高病原性鳥インフルエンザを扱う

研究施設が完成したというニュースです。

www.youtube.com/watch?v=R8cotLGpuh8
 
 
 
 
 
 
 
 






































河岡教授は「薬への耐性は必ずでき
るので、新たな薬を常に準備しておか
なければならない。今回の成果はその
ステップになる」と話しています。

遺伝子は、数種類の機能をもつタン
パク質をコードしている可能性があり
ます。ウイルス増殖を抑えることが
できても、その他の有用な機能を抑え
てしまわなければ、よいのですが。

耐性は大勢を占めた。笑

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2】 人の母乳中の二糖類がビフィズス菌を増やす。

人の母乳に含まれる糖の一種に、整腸
作用があるビフィズス菌を増やす効果
があるのを、京都大の山本憲二
(やまもと・けんじ)教授らと食品
総合研究所(茨城県つくば市)の研究
チームが突き止め、7月9日発表しまし
た。

これまで母乳で育てた赤ちゃんの腸
には、粉ミルクで育てるより多くの
ビフィズス菌がいることが分かってい
ましたが、詳しい理由は不明でした。

チームはこの糖を人工的に合成する
ことに成功しました。山本教授は
「これを加えることで、赤ちゃんの
おなかに良い粉ミルクを作ることが
できそうだ」と話しています。

菌を増やす効果があるのは、糖の
最小単位が2つくっついた「二糖」と
呼ばれる分子です。母乳中には、
それより大きなオリゴ糖の一部とし
て含まれています。

山本教授らは、ビフィズス菌が
オリゴ糖から二糖だけを切り離す酵素
を持つことを確認しました。菌が二糖
を栄養として取り込み、盛んに増殖
する仕組みを備えていることを遺伝子
レベルで解明しました。

糖鎖に関する最近の知見をもとに糖鎖

を臨床応用する研究を行っている研究室

の紹介動画です。

www.youtube.com/watch?v=ZE0hoCUGpeE
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 












































二兎を追うもの、乳酸菌増殖の二糖
を得る。笑

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編集後記

ウイルス増殖に関与する遺伝子が
特定できたのは、偉大な発見であると
思われます。願わくばそれらの遺伝子
が生命を維持するのに重要なタンパク
質をコードしていないことです。
二糖類を使ってビフィズス菌優位の
腸内細菌叢が構築できれば、便秘など
の治療に役立つのではないでしょうか?

細菌叢が最近葬とならないように
願います。笑

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