最新号より400号前のメルマガ

  1. Home
  2. 最新号より400号前のメルマガ

2014-05-01 21:31:50

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 Vol.143 平成18年8月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
目次
1) アポトーシス(計画的細胞死)のメカニズム
2) 腫瘍幹細胞の増殖因子

 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】アポトーシス(計画的細胞死)のメカニズム

計画的に細胞を死なせる遺伝子
(カスパーゼ)を活性化させたり、
その程度を調節する仕組みを東京
大のチームがショウジョウバエの
実験で明らかにしました。
カスパーゼの活性化の程度によっ
て、分化、増殖など細胞の幅広い
生理機能が制御されていることも
分かりました。ほ乳類にも同様の
仕組みがあり、ハンチントン病
など神経変性疾患の解明につなが
ると期待されています。米科学誌
「セル」電子版で8月4日発表しま
した。

遺伝的にあらかじめ計画された
細胞死は、オタマジャクシが
カエルになるときに尾がなくなる
など、生物の形態変化などで重要
な役割を果たします。

倉永英里奈講師、三浦正幸教授
らはまず、カスパーゼの働きを
促進する役割の酵素を突き止めま
した。ハエの複眼に成長する部分
で、この酵素を段階的に増やすと、
カスパーゼの活性が高まって死滅
する細胞が増えました。外感覚器
の剛毛になる細胞集団で酵素を減
らすと、カスパーゼの活性が弱ま
り、剛毛の数が増えました。これ
らの結果から、カスパーゼの活性
化の度合いが、細胞の運命を左右
している、と結論付けました。

三浦教授は「神経変性疾患の
原因となる神経細胞の変形などに
カスパーゼがかかわっていると
いう報告もある。今回の成果は
そうした疾患の解明にも役立つの
ではないか」と話しています。

ガン細胞を攻撃するように設計され

た大腸菌がガン細胞をアポトーシス

に誘導するメカニズムの動画です。

www.youtube.com/watch?v=RVrG-sO56P4

 
 
 
 
 
 
 
 




























現在、神経変性疾患の有効な
治療法はありません。この発見を
さらに推し進めて治療法を編成し
ていただきたいと思います。笑

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
2】 腫瘍幹細胞の増殖因子

悪性脳腫瘍(しゅよう)のもと
となる腫瘍幹細胞(ガン幹細胞)
の増殖には、メルクと呼ばれる
遺伝子の働きが欠かせないとの
研究結果を、米カリフォルニア大
ロサンゼルス校(UCLA)の
グループがまとめ、北米脳神経
外科学会で8月7日までに発表しま
した。

メルクが正常な神経系幹細胞の
増殖を制御していることは知られ
ていましたが、腫瘍幹細胞で同様
の働きが確認されたのは初めてと
いうことです。治療法や医薬品の
開発に役立てたいと話しています。

グループは、UCLA小児神経
内科のハーレー・コーンブルム
医師、同脳神経外科の中野伊知郎
(なかの・いちろう)医師らで
構成されています。悪性脳腫瘍
から腫瘍幹細胞を取り出して培養
し、RNA干渉という手法で
メルクの働きを止めたところ、約
24-48時間以内に大部分の細胞が
死滅しました。メルクが腫瘍幹
細胞の増殖にかかわっていること
を突き止めました。

最近の研究で、腫瘍へと成長す
るのは腫瘍幹細胞のような少数の
細胞群であることが判明していま
す。腫瘍幹細胞は乳ガン、白血病
などでも見つかっており、この
細胞を標的とすることで効率良く
治療できると期待されています。

ガンの免疫療法に関する動画です。

www.youtube.com/watch?v=fqNs28TdVr4

 
 
 
 
 
 
 






























目と間を変えるとメルクは、
ドイツ通貨のマルクになります。笑

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
編集後記

計画的細胞死はオタマジャクシ
の例が引き合いに出されることが
多いのですが、それ以外でも非常
に重要な働きを担っていることが
分かっています。この計画的細胞
死なくしては、人間に水かきが
あったりすることになってしまい
ます。直ちに神経変性疾患の治療
につながるとは、考えにくいです
が、カスパーゼの働きを完全に
解明して頂きたいと思います。
腫瘍幹細胞の増殖因子が明らかに
なったのは、大発見であると思い
ます。

神経変性疾患の治療法を編成
する。笑

************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。