最新号より100号前のメルマガ

2014-04-20 19:39:24

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 Vol.441 平成24年5月10日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
目次
1) 脂肪組織が産生しているホルモンが虚血性心疾患を防ぐ作用を持つ
2) アルツハイマー病の記憶障害の改善には、運動療法がより効果的

 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 脂肪組織が産生しているホルモンが虚血性心疾患を防ぐ作用を持つ

名古屋大学大学院医学系研究科は
5月7日、脂肪組織が産生している
ホルモン「C1q/TNF-related protein 9」
(CTRP9)が、心筋細胞のアポトーシス
(細胞死)を抑制することで虚血性
心疾患を防ぐ作用を持つと報告しました。
分子循環器学講座の大内乗有氏らによる
成果です。

近年、脂肪組織が産生する種々の
ホルモンが肥満症に影響することが明らか
となってきましたが、心臓病への関与に
ついてはまだ解明されていませんでした。
研究グループは脂肪由来のホルモン
「CTRP9」に着目し、虚血性心疾患に
対する作用を調べました。

研究グループは、急性心筋梗塞のモデル
マウスを使って、冠動脈をいったん結紮
してから解除し「心筋虚血再灌流」の状態
を再現しました。結紮の前後にCTRP9を
全身投与すると、いずれも心筋梗塞巣が
縮小する心筋保護作用を示しました。
このとき、心筋細胞のアポトーシスが抑制
されていました。培養心筋細胞での実験に
より、CTRP9がアポトーシス抑制シグナル
伝達物質である「AMP活性化プロテイン
キナーゼ」を活性化させていることが判明
しました。心筋細胞のアポトーシスを抑制
することで心筋梗塞の改善作用を発揮した
と考えられます。

次に、研究グループは肥満状態における
血中CTRP9濃度を調べ、心筋梗塞の発症
との関連を検討しました。肥満マウスでは
CTRP9の血中濃度が低下しました。また、
急性心筋梗塞後のマウスの脂肪組織では
CTRP9発現や血中濃度も低くなっていました。
研究グループは、CTRP9の血中濃度を上昇
させれば心筋梗塞を改善し得ると想定して
います。今後、虚血性心疾患の新たな治療
薬の開発につながると推測しています。

虚血性心疾患を分かりやすく解説している動画

です。

www.youtube.com/watch?v=6zN_9nOzxcc

 
 
 
 
 
 
 
 

























介助を解除してはいけません。笑

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
2】アルツハイマー病の記憶障害の改善には、運動療法がより効果的

アルツハイマー病の記憶障害の改善には、
食事療法よりも運動療法がより効果的と、
京都大の木下彩栄(きのした・あやえ)教授
(神経内科学)のグループがマウスを使った
実験で明らかにし、5月4日付の米科学誌
電子版に掲載されました。

アルツハイマー病はタンパク質
「アミロイドベータ」が脳内に蓄積して神経
細胞に障害を与えることが一因とされて
います。マウスに高脂肪の餌を与えると記憶
力が悪化し、アミロイドベータが多く蓄積
するとの報告があります。

木下教授は「高脂肪食でも、運動をすれば
アルツハイマー病を防ぎやすく、進行も抑え
やすい」と話しています。

遺伝子操作でアルツハイマー病にした
マウスに約5カ月、脂肪分60%の高脂肪の
餌を与え続け、後半約2カ月半は回し車で
運動させました。

実験では、マウスの記憶力を確かめるため、
あらかじめ覚えさせておいた水槽の中のゴール
へ泳いで到達できる時間を測りました。

運動をしなかった高脂肪食マウスが約35
秒かかったのに対し、高脂肪食で運動した
マウスは約16秒でした。運動させずに脂肪分
10%の普通の餌を食べたマウスは約25秒、
運動と普通の餌を組み合わせたマウスは約17
秒でした。

また運動をした高脂肪食マウスは、
アミロイドベータが、運動しなかった高脂肪食
マウスと比べて約50%減り、運動と普通の餌
を組み合わせたマウスと同じでした。

認知症の認知行動療法についての動画です。

www.youtube.com/watch?v=8jlTumG8q2o

 
 
 
 
 
 
 
























水槽の外で吹奏した。笑

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
編集後記

脂肪細胞が出すホルモンには、色々な活性が
あることが知られていますが、虚血性心疾患を
防ぐ作用があるとは、知りませんでした。脂肪
由来のホルモン「CTRP9」は、虚血性心疾患の
新しい治療薬と成りうる可能性があります。
臨床試験が待ち遠しいですね。認知症・アルツ
ハイマー病には、運動療法が良いというのは、
何となくきんさんぎんさんの生きていた時代
から分かっていました。是非、臨床試験をして
頂ければと思いますが、認知症のお年寄りに
運動を課すのは、なかなか大変だろうと推測し
ます。

子房の脂肪。笑

 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント