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診療マル秘裏話 Vol.241 平成20年7月10日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  iPS細胞作成に必要な導入遺伝子を減らす方法
2) 臓器移植後の拒絶反応を抑える新手法

 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 iPS細胞作成に必要な導入遺伝子を減らす方法

山中伸弥(やまなか・しんや)京都大教授
が、皮膚細胞に4つの遺伝子を組み込んで作製
した新型万能細胞「iPS細胞」は、神経の
もとになる神経幹細胞から作ると、組み込む
遺伝子は2つで済む-。こんな研究を、ドイツ
のマックスプランク研究所などのチームが、
マウス実験を基に英科学誌ネイチャーに6月29
日付で発表しました。

人間の細胞でも同じことが確認できれば、
将来の臨床応用に向け、安全性の向上につな
がる成果だと話しています。

チームは山中教授が最初に報告した4遺伝子
のうち、「Sox2」と「cMyc」と呼ば
れる2つの遺伝子が、もともとよく働いている
マウスの神経幹細胞を使用しました。これに
残りの「Oct4」と「Klf4」を組み込む
と、iPS細胞ができることを突き止めました。

iPS細胞の安全性向上には、組み込む
遺伝子数を減らすこと、特にガン遺伝子である
cMycを入れない手法が模索されています。
山中教授もcMyc抜きの3遺伝子で作製に
成功しています。

チームは、今回組み込んだ2遺伝子について
は働きを一時的に高める化合物があるとして
「遺伝子を使わないiPS細胞作製につながる
可能性がある」と話しています。

iPS細胞をやさしく解説した動画です。

www.youtube.com/watch?v=9b1j2mBK7Es

 
 
 
 
 
 
 





























遺伝子が減った、下手を経た。笑

 
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2】 臓器移植後の拒絶反応を抑える新手法

臓器移植後の拒絶反応を抑える新手法による
腎移植を、東京女子医科大と順天堂大の
グループが計画していることが、6月30日に
判明しました。臓器を攻撃しないよう処理を
したリンパ球を体内に戻すことで免疫抑制剤
を長期間継続して飲む必要がなくなるという
ことです。ほかの臓器移植への応用も可能
ということで、臨床応用の成果が期待され
ます。

新手法は東京女子医科大の寺岡慧教授
(腎臓外科)と順天堂大の奥村康教授
(免疫学)らのグループが開発しました。
奥村教授によると、手術前日に患者と臓器
提供者の血液からリンパ球の一種、T細胞
を採取し、試験管で培養しました。この際、
新たに発見したT細胞の移植臓器への攻撃
だけを避ける抗体を加えることで、拒絶
反応をおこさないT細胞を作り出します。
これを体内に戻せば、他のT細胞も同様の
性質に変化するということです。

グループはサルの実験で5年以上、拒絶
反応を抑えることを確認し、今年4月、
手術をする東京女子医科大の倫理委員会の
承認を得ました。今後、親族から腎臓提供
を受ける(生体腎移植)患者さんのうち、
希望する患者さん3-5組で手術を実施する
予定です。

通常、臓器移植した患者さんは生涯、
免疫抑制剤を服用する必要があります。
しかし新手法では手術直後だけ飲み、拒絶
反応を起こさないT細胞が働き始めれば飲
む必要がなくなります。次第に量を減らし、
約1カ月-1カ月半後には中止できるという
ことです。

生体腎移植は年間939件実施(06年)
され、臓器への拒絶反応の抑制と免疫の
低下を防ぐ両面から、免疫抑制剤の調節が
課題になっています。新手法は腎臓だけで
なく、心臓や肝臓などほかの臓器移植にも
応用が可能だということです。

臓器移植法の改正に関する動画です。

www.youtube.com/watch?v=Lid0iyrAcd8

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
https://www.youtube.com/watch?v=Lid0iyrAcd8




































抗体のお陰で、免疫抑制剤が後退し交代
した。笑
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編集後記

遺伝子導入時に必要な遺伝子の数は
少ない方がよいとされています。とくに
ガン遺伝子のcMycは、入れなくても
よいものなら入れたくないというのが
研究者の本音でしょう。しかし、
cMycを導入しないことでのデメリット
はないのでしょうか?人間に近いサルで
5年以上拒絶反応を抑えられたというのは
非常に画期的な実験と言えます。免疫抑制
剤は、人間にとって必要な感染症に対する
免疫まで抑制してしまいます。その結果、
日和見感染などで苦しむことになるのです。
臓器移植の決定的欠陥を補う治療法として
有望ではないでしょうか?

異色の移植法。笑

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