最新号より350号前のメルマガ

  1. Home
  2. 最新号より350号前のメルマガ

2014-04-15 18:39:29

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 Vol.190 平成19年7月19日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
目次
1)  肺ガンの新しい原因遺伝子
2) 食欲増加の効果をもつ「アディポネクチン」

 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 肺ガンの新しい原因遺伝子

肺ガンの新しい原因遺伝子を発見
したと、間野博行(まの・ひろゆき)
自治医大教授らの研究チームが、
英科学誌ネイチャー電子版に7月12日
付で発表しました。調べた肺ガン
患者さんの7%程度にこの遺伝子の
異常がみられ、肺ガンの原因遺伝子
としては2番目に割合が高いという
ことです。喫煙者の患者さんに多い
のが特徴と言われています。

遺伝子異常を調べることで、従来
は難しかった早期診断が可能になる
と期待されます。またこの遺伝子の
働きを安全に抑えれる薬が見つかっ
た場合、新たな抗ガン剤として有望
ということになります。

チームは、喫煙者の男性患者さん
の肺ガン細胞から遺伝子の断片を
200万種類以上抽出しました。それ
ぞれ培養細胞に組み込んで、異常
増殖が起こるかどうかを調べました。
その結果、ALKとEML4という
2つの遺伝子が半分ずつ融合してでき
た遺伝子を組み込むと、細胞がガン
化することを突き止めました。

自治医大病院(栃木県)などの
患者さん75人から採取した肺ガン
細胞を調べると、5人(6・7%)
にこの融合遺伝子が見つかりました。
うち4人は喫煙者でした。

ALKは、細胞外からの刺激を
受けて、細胞の増殖を促す酵素の
遺伝子です。EML4と融合する
ことで常時働くようになってしまい、
細胞が増殖し続けると推測されてい
ます。

間野教授は「傷ついたDNAを
修復するとき、誤って2つの遺伝子が
融合することが考えられる。DNA
を傷つけるのにタバコが関係して
いるのかもしれない」と話して
います。

肺ガンの原因遺伝子に関する動画

です。

www.youtube.com/watch?v=R8ckix182dY

 
 
 
 
 
 


















喫煙の刺激は、新しいガン遺伝子
のスイッチを頑として押してしまい
ます。笑

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
2】 食欲増加の効果をもつ「アディポネクチン」

肝臓や筋肉で脂肪を燃焼させ、肥満
などのメタボリック症候群を抑える働
きがある善玉ホルモンの「アディポ
ネクチン」が、脳では食欲を増加させ
るように働いていることを門脇孝
(かどわき・たかし)東京大教授らの
チームが突き止め、7月10日付の米医学
誌セルメタボリズムに発表しました。

アディポネクチンやそれに似た物質
は、やせる効果があると考えられてい
ましたが、やせるためには脳での働き
を抑える必要があることになります。
脳での働きを抑えられれば、肥満や
糖尿病などの薬剤開発につながる可能
性が高くなります。。

チームは絶食させたマウスの脳で、
食欲をつかさどる脳の視床下部に
アディポネクチンと結合するタンパク
質が多いことを発見しました。アディ
ポネクチンを注射したところ、この
部位で食欲を増やす酵素の働きが上が
り、食べる餌の量も増えました。

一方、アディポネクチン遺伝子の
ないマウスは、脂肪分の多い餌を食べ
ても体重の増え方が少ないことがわか
りました。筋肉などでは脂肪が燃焼し
にくくなる半面、食べる量が減って
蓄積する脂肪が減り、全体として体重
増が抑えられるということです。

なるべくたくさん食べ、効率よく燃焼
させるこうした働きについて門脇教授は
「飢餓の時代を生きのびるのに必須の
遺伝子だったのだろう。飽食の時代には
逆に肥満につながってしまうのではない
か」と話しています。

アディポネクチンに関する動画です。

www.youtube.com/watch?v=Sqt9TrNsf5Q

 
 
 
 
 
 
 
 

























脳での働きが「善玉ホルモン」にノー
を突きつけた。笑

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
編集後記

遺伝子が融合することで、常時スイッチ
がオンになるということは、珍しいこと
ではありません。しかし、その結果ガンが
生まれるならば、対策を十分にとる必要性
があります。診断と遺伝子治療に今すぐ
取り組むことは至上命題です。飢餓の時代
を生き抜くための遺伝子が、飽食の時代に
肥満につながりかねないのは、皮肉なこと
です。ただ救いは、脂肪燃焼効果だけを取
り出す仕組みさえできれば、将来有望な薬
となるということでしょう。

生存競争が、激しいと狂騒状態となり、
生き残る為に必要な遺伝子をもつ個体が、
有利に自分の子孫を増やせるということ
です。笑
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。