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診療マル秘裏話 Vol.340 平成22年6月10日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 重症化すると死亡することもある感染症
2) 腱の発達に重要な働きをする遺伝子

 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 重症化すると死亡することもある感染症

犬や猫の口内に常在する細菌が、
かまれたり引っかかれたりした人
に発熱や腹痛などを引き起こす
「カプノサイトファーガ・
カニモルサス感染症」で2002-09
年の8年間に14人が発病し、
うち6人が死亡していたことが、
厚生労働省のまとめで分かり
ました。

同省は、ホームページで
「めったに感染しないが、高齢者
や病気で免疫が低下している人は
重症化しやすい」と指摘して
います。エサの口移しなど過度な
接触を控え、さわった後はよく手
を洗うよう、注意を促しています。

カプノサイトファーガ症の調査・
研究をしている国立感染症研究所
獣医科学部の鈴木道雄主任研究官
に話しを聞きました。「最初の
患者報告は1976年アメリカでの
こと。89年にカプノサイト
ファーガ菌と命名されました」。
それ以降世界で約250例報告されて
おり、日本では2002年に最初の
死亡者が報告され、現在までに14
例が(そのうち6例が死亡)知ら
れています。「ただこの菌は突然
現れたわけではありません。
恐らく人間と犬猫が一緒に暮らす
ようになった大昔から存在して
いた菌です」とのこと。新種の菌
ではなく、医療が進んで原因菌と
して判明したということです。

積極的に調査して軽症の人も多
く存在することがわかってくれば、
本当の死亡率は低い可能性もある
ということです。事実、オランダ
の患者調査では死亡率は約12%と
されており、また発症するのは
人口100万人あたり0.7人(オランダ)、
0.5人(デンマーク)という報告
もあります。未知な点が多く、
患者数が少ないので研究にはまだ
時間がかかるということです。

しかし死亡する可能性があるの
は否めず、傷の大きさや深さに
関係なく感染する可能性があり、
傷を舐められて感染した例もある
ので楽観はできません。口腔内
細菌をゼロにすることはできない
ので予防は難しいけれど、「比較
的有名な猫ひっかき病や
パスツレラ症と同じ、咬傷や掻傷
の際の感染症のひとつとして
カプノサイトファーガ症もあると
知っておくことは大事なことで
しょう。発症予防と治療に有効な
抗生物質もあります。体に異常を
感じたら、早めに医療機関を受診
することが大切」と鈴木先生は話
しています。

人獣共通感染症リサーチセンター

(北海道大学)の動画です。

www.youtube.com/watch?v=q52CiXC0k3w

 
 
 
 
 
 


























常在戦場は、錠剤洗浄。笑

 
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2】 腱の発達に重要な働きをする遺伝子

筋肉と骨を結合して筋肉の力を
骨に伝え、動きの要となっている
腱(けん)が発達する際に重要な
働きをする遺伝子をマウスで見つ
けたと、国立成育医療研究センター
の浅原弘嗣(あさはら・ひろし)
システム発生・再生医学研究部長
らが5月24日付米科学アカデミー
紀要電子版に発表しました。

アキレス腱などの腱は、栄養を
運ぶ血管が少なく再生力が非常に
弱いため、断裂した場合の治療が
難しいことが知られています。
こうしたけがの新しい治療法開発
につながる可能性があるという
ことです。

浅原部長らは、筋肉など体の
部位を作る際の司令塔の一つ
「Mohawk」という遺伝子が、
腱の細胞だけで働いていることに
注目しました。この遺伝子を持た
ないマウスを遺伝子操作で作った
ところ、腱が未成熟なマウスが生
まれました。

このマウスは、コラーゲンを
主成分とする腱のらせん状のひも
が十分な太さに発達せず、引っ張
りに対する強度は通常のマウスの
約半分しかありませんでした。

浅原部長は「先天性の腱の病気
の原因解明にもつながる可能性が
ある」と話しています。

肩石灰沈着性腱炎に関する動画

です。

www.youtube.com/watch?v=WYnOGvxD9sQ

 
 
 
 
 
 


















けんけんのしすぎが腱に負担を
かける。笑

 
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編集後記

人畜共通感染症とは、人間と動物が
共通になる病気です。しかし、
カプノサイトファーガ・カニモル
サス感染症は、動物には病原性は
なく、人にのみ病原性がある感染
症です。治療には、βーラクタ
マーゼ阻害剤入りペニシリンが用
いられるようです。アキレス腱と
言うように不死身のアキレスで
すら弱点といわれた腱の再生は、
非常に時間がかかると言われてい
ます。腱の再生に関わる遺伝子の
全貌を早く明らかにして欲しい
ものです。

遺伝子操作を捜査する。笑

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