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診療マル秘裏話 Vol.189 平成19年7月12日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  体外受精を排卵誘発剤を使わずに行う方法
2) 制御性T細胞の抑制によるガンの治療

 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 体外受精を排卵誘発剤を使わずに行う方法

排卵誘発剤を使わずに取り出した
卵子を体外で成熟させ、凍結保存後
に授精させて子宮に戻す方法で
赤ちゃんを出産させることにカナダ
の医療チームがこのほど世界で初め
て成功しました。英科学誌ネイチャー
(電子版)が7月2日報じました。

ガンなどの病気で誘発剤が使え
ないが将来の出産を希望する女性に
とって朗報となるでしょう。通常の
不妊治療でも、体への負担が大きい
誘発剤を使わないで済むようになる
可能性があるということ
です。

実施したのはカナダ・マクギル大
生殖センターのチームです。卵巣が
肥大する多のう胞性卵巣症候群の
女性から未成熟の卵子を採取し試験
管内で培養しました。いったん凍結
保存し、解凍後に授精させました。

20人の患者が臨床試験に参加し、
出産した患者のほかにも3人が妊娠中
だということです。未成熟の卵子を
体外で成熟させて出産したケースは
過去にもありましたが、凍結保存を
経て出産に至ったのは、初めてと
いうことです。

チームは、排卵誘発剤を使う時間
的余裕のない急性疾患の患者や、
ガンを促進する恐れのある誘発剤を
使えない乳ガン患者さんが、治療後
に出産できる手法を確立するのが狙
いと話しています。卵巣が肥大する
病気の患者さんのみを集めて治療し
たのでしょうか?それとも、誘発剤
以外の方法で多のう胞性卵巣症候群
を作ったのでしょうか?またその
方法は、かなりお金がかかるので
しょうか?それらの点が興味深い
ところです。

不妊治療の密着取材の動画です。

www.youtube.com/watch?v=6RjWZiemV3k

 
 
 
 
 
 
 



























卵巣を肥大させるには、費大かも
しれません。笑

 
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2】 制御性T細胞の抑制によるガンの治療

リンパ球の一種で、さまざまな
免疫反応を抑制する「制御性T細胞」
の目印となる特有のタンパク質を、
坂口志文(さかぐち・しもん)京都
大教授(免疫学)らが見つけました。
このリンパ球を減らす抗体を特定、
ガンを攻撃する免疫力が強まる可能
性があると推測しています。研究
結果を米科学誌イミュニティーに
7月6日、発表しました。

新たなガン治療法につながる可能
性がありますが、現在はマウス実験
の段階で、坂口教授は「人に応用
できるかどうかが、今後の課題だ」
と話しています。

制御性T細胞は、アレルギーなど
の過剰な免疫反応を抑制する一方、
有益な免疫反応も抑えています。
そうであるならば、臨床応用は絶望
的と見られますが、副作用をある
程度覚悟の上で使えるかどうかと
いう判断になるでしょう。

坂口教授らは、マウスの研究で、
制御性T細胞に「4型葉酸受容体
(FR4)」というタンパク質
があり、それに対する抗体と反応
することを見つけました。マウス
の細胞を使った実験では、抗体に
よって制御性T細胞は4分の1に減少
しました。

ガンのモデルマウスにこの抗体を
投与すると生存率が上昇しました。
制御性T細胞が減ってガンへの免疫
が強まったと考えられるということ
です。生存率が上昇しても、副作用
が患者さんの認容性の範囲を超えて
いれば、使えない薬物ということに
なります。マウスは、がまんできて
も、人ではがまんできないという
ことがありうる訳です。

制御性T細胞と自己反応性T細胞の

関係を分かりやすく解説された動画

です。

www.youtube.com/watch?v=8QLxe4uBDUY

 
 
 
 
 
 
 


















成魚が制御されるウナギの稚魚が、
口頭で高騰した。笑

 
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編集後記

体外受精で産まれた人が、子ども
を沢山つくる時代になりました。
体外受精が、排卵誘発剤抜きで行わ
れるようになれば、画期的な技術
革新といえるでしょう。制御性T
細胞の抑制は、直ちにガンの治療に
応用できるものでは、ありませんが
制御性T細胞のメカニズムが解明
されれば、そのメカニズムの応用で、
アレルギー疾患や自己免疫性疾患や
ガンの治療に役立つことがあり得る
と私は考えています。気の長い話
ですが、そうした基礎的研究の成果
のうえに、臨床があるということを、
再認識しました。

基礎が、木曽にあり、検察に賢察
され、起訴された。笑

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