最新号より350号前のメルマガ

2014-04-01 20:07:22

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 Vol.188 平成19年7月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
目次
1)  プリオン病の治療
2) 慢性疲労症候群の診断基準

 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 プリオン病の治療

脳神経が破壊されるウシのBSE
(牛海綿状脳症)や人間が感染する
クロイツフェルト・ヤコブ病などの
「プリオン病」の進行を抑制する
物質を、岐阜大学人獣感染防御研究
センターの桑田一夫教授らの研究
グループが突き止めました。

動物実験で、この物質が脳内に
蓄積する異常プリオンを激減させる
ことを確認、治療法につながる成果
として注目を集めています。研究
成果は、米国科学アカデミー紀要
(電子版)に掲載されます。

プリオン病は、脳内にもともと
存在する正常プリオンが変化して、
異常プリオンとなり、これが蓄積し
て発症すると考えられています。

プリオンは、約230〜253個
のアミノ酸で構成されますが、桑田
教授らは、異常プリオンでは、
159番目のアミノ酸(アスパラギン)
と196番目のアミノ酸(グルタミン
酸)との間の距離が、正常プリオン
の約3倍に広がっていることに着目
しました。

コンピューター上で、32万種類
の化合物の中から、距離の広がりを
食い止める可能性を持つ44種類の
化合物を抽出しました。その中から、
アスパラギンとグルタミン酸との
距離が広がらないよう、つなぎ止め
る働きのある鎖状の化合物「GN8」
を作り出しました。

実験では、異常プリオンを持続的
に発現するマウスの培養神経細胞に、
この「GN8」を投与したところ、
異常プリオンを半分に減らすことが
できました。また、プリオン病を
発症させたマウスに、GN8を投与
したところ、食塩水だけを投与した
場合と比べて、生存期間が長くなり
ました。

研究グループは、異常プリオンを
より効果的に減らすことができる
ようにGN8を改良し、治験などを
行いたいと話しています。

今まで治療法がなかったプリオン
病もそのうちこの治療で治すことが
できるようになるかも知れません。
GN8の改良型が、副作用の少ない事
を祈ります。

プリオン病に関して詳しく解説された

動画です。

www.youtube.com/watch?v=dMQlWy7IjwU

 
 
 
 
 
 
 













神経が心慶となりますように。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】 慢性疲労症候群の診断基準

原因不明の激しい疲労が半年
以上も続き、通常の日常生活が送
れなくなる「慢性疲労症候群
(CFS)」の新しい診断指針を、
日本疲労学会の委員会(委員長=
倉恒弘彦・関西福祉科学大教授)
がまとめました。6月30日、東京
で始まった学会総会で発表され
ました。

新指針では、リウマチや慢性
感染症など8種類の病態でない
ことを確認した上で、「体を動か
した後、24時間以上疲労が続く」
「思考や集中力の低下」など特徴
的な症状を10項目に絞り、うち
5項目以上を満たすことを診断
基準にしました。5項目未満の
患者さんは新たに設けた「特発性
慢性疲労(ICF)」と診断
します。

92年に旧厚生省研究班が作っ
た現在の診断基準は本人の自覚
症状が中心で、臨床現場で混乱が
起きることがありました。最新の
研究成果とも合わなくなっていま
した。CFS患者さんは10万人
当たり約300人、潜在患者さん
はその10倍との推計があります。
診断がつかないまま病院を渡り歩
いたり、職場で「なまけ病」と
そしられたりする患者さんも多く、
同学会は新指針でこうした問題が
減ると推測しています。

慢性疲労症候群の病名変更に

奮闘する患者さんの団体の動画

です。

www.youtube.com/watch?v=3qAsZX_MOS0

 
 
 
 
 
 
 
 
 


































一般の疲労は、自分から披露しな
いかぎり、診断が難しい。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

編集後記

かつてクロイツフェルトヤ
コブ病の患者さんは病理解剖も、
病理医から拒否される状態が続い
ていました。しかし、最近では、
プリオンと呼ばれるタンパク質の
異常で起こり、異常を抑える薬剤
まで研究が及ぶようになり、病理
解剖も行われるようになりました。
アメリカ産の牛肉問題で一躍有名
になったBSEは、牛の海綿状脳症
です。曲がりなりにも治療法が
見つかれば、患者さんには大きな
福音となるでしょう。慢性疲労
症候群は、非常に診断が難しいと
言われていました。ブルセラ症
などの感染症(人畜共通症:人と
家畜が共通に発症する病気)を
除くのが診断の第一歩と言えます。
診断基準は、進談帰順となって
欲しいものです。笑

************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント