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診療マル秘裏話 Vol.438 平成24年4月19日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 2種類の幹細胞移植による脱毛症の治療法
2) ガン再発の原因の解明と再発の抑制

 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 2種類の幹細胞移植による脱毛症の治療法

マウスの毛の周辺から取り出した
2種類の幹細胞を移植することで、
生まれつき毛のないマウスに毛を
生えさせることに東京理科大学など
が初めて成功しました。

移植した体毛、ひげの幹細胞は
それぞれ体毛、ひげとして定着しま
した。自らの細胞を用いる脱毛症
治療に道を開くもので、科学誌
ネイチャー・コミュニケーションズ
電子版に4月18日発表します。

同大の辻孝教授、豊島公栄研究員
らは、毛組織のもとになる「毛乳頭」
と、皮膚になる「上皮性」の二つの
幹細胞に着目しました。互いに成長
に必要な物質をやりとりして、毛を
作ると推測されています。

チームは、毛のあるマウスの体毛
やひげ周辺の組織から2種類の
幹細胞を取り出し、足場となる
コラーゲンの中で塊を作りました。
この塊を、毛のないマウスに皮下
移植したところ、約1か月後に毛が
生えました。約10か月間、毛は
何度も生えかわり、機能も通常の毛
と変わりませんでした。

脱毛症の治療について解説した動画

です。

www.youtube.com/watch?v=plAg51maeRc
 
 
 
 
 
 
 














毛がないマウスは、怪我ないマウス。笑

 
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2】ガン再発の原因の解明と再発の抑制

放射線を当ててガンを治療すると、
特定のガン細胞は栄養や酸素を得ら
れる血管近くに移動し、生き永らえ
ることを京都大グループがマウスで
解明し、4月17日付の英オンライン
科学誌ネイチャーコミュニケーションズ
に発表しました。ガン再発の原因と
考えられ、移動を抑制する薬剤で
再発を抑えることにも成功しました。

原田浩(はらだ・ひろし)京大
講師(放射線腫瘍生物学)は「移動
を阻んだり、移動前にこの種のガン
細胞をたたいたりする治療法が開発
できる」話しています。

グループによると、ガンの中の
血管の周りにある「有酸素ガン」は、
栄養や酸素を得やすいため活発に
増殖しています。

これに対し、血管から比較的遠く
にある「低酸素ガン」は十分な酸素
を得られませんが遺伝子「HIF1」
が働くと低酸素環境に適応します。
HIF1が働かない低酸素ガンも、
辛うじて生きています。

グループは低酸素ガンは放射線が
効かず、再発率が高いことに着目し
ました。ヒトのガン細胞をマウスに
移植し、放射線を照射しました。
HIF1が活発に働くガン細胞と、
働かないガン細胞を観察しました。
すると、HIF1が働かないガン
細胞は、働く方の約3倍生き残り
ました。細胞の分裂周期が異なる
ため、放射線が効きにくくなると
推測されます。

抗ガン剤に抵抗するガン細胞について

の講演動画です。

www.youtube.com/watch?v=zpJH-Gf9ux0
 
 
 
 
 
 






















働かないガン細胞は放射線照射の
翌日から血管に向け移動しました。
血管から栄養などを取り込み、ガン
再発につながるということです。

異同あるガン細胞が移動する。笑

 
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編集後記

毛がないマウスはヌードマウスと
言われるもので免疫に異常がある
ため、骨髄腫細胞を移植して、腹水
を作らせ、モノクローナル抗体を
作っていました。このように免疫に
異常がある環境では、幹細胞移植も
容易に成立したのでは、と推測され
ます。普通のヒトでも、自分の細胞
に対しては、免疫は攻撃しない
(免疫寛容という)ので、ヒトでの
臨床試験の結果が楽しみです。
10ヶ月という制限がついたのは、
ヌードマウスの寿命によるものと考
えられます。ガン再発のメカニズム
の解明は、画期的な発見と言えま
しょう。こちらも早期の臨床試験が
望まれます。
ガン再発抑制の臨床試験をガンガン
やってもらう。笑

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