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診療マル秘裏話 Vol.187 平成19年6月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  閉塞性動脈硬化症の遺伝子治療薬の承認申請
2) 人がHIVウイルスに感染しやすくなった理由

 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 閉塞性動脈硬化症の遺伝子治療薬の承認申請

大阪大学発ベンチャーの製薬会社、
アンジェスMG(大阪府茨木市)は
6月18日、遺伝子治療薬の承認を早け
れば年内にも厚生労働省に申請する
ことを明らかにしました。同社に
よると、遺伝子治療薬の承認申請は
国内で初めてということです。

申請する薬は、糖尿病などによる
動脈硬化で足の血管が詰まる「閉塞
(へいそく)性動脈硬化症」を治療
する新薬です。遺伝子を含んでおり、
筋肉に注射することで、新たに血管
をつくる作用があります。

臨床試験では、投薬した患者の約
7割で症状が改善、有効性が認め
られたということです。

アンジェスMGは2002年9月、
大学発ベンチャーとして初めて東京
証券取引所マザーズに上場しました。
この遺伝子治療薬をめぐっては、
臨床試験を担当した大阪大教授らが
同社の未公開株を取得していたこと
が分かり、問題となりました。

閉塞性動脈硬化症についての動画

です。

www.youtube.com/watch?v=J8aPdSeFLV4

 
 
 
 
 
 
 








遺伝子治療で糖尿病性動脈閉塞症
が改善するなら画期的治療法と言え
るでしょう。画期的治療法が市場の
活気をつくる。笑

 
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2】 人がHIVウイルスに感染しやすくなった理由

人類が約400万年前にサルで流行
していたウイルスへの防御機構を
発達させた結果、皮肉にもその後
登場したエイズウイルス(HIV)
に感染しやすくなったとする研究
結果を、米フレッドハッチンソン
ガン研究センターなどのチームが
6月22日付の米科学誌サイエンスに
発表しました。

細胞に侵入したウイルスを退治
する役目を担う「TRIM5α」
という遺伝子が、太古のサルの
流行ウイルスに特化しすぎたため、
うまくHIVに対処できなくなっ
たと推測されています。研究者は
「TRIMは微妙な形状の違いに
よって働きが異なるため、両方の
ウイルスを同時に防ぐことはでき
ないようだ」と分析しています。

研究チームは、類人猿ゲノムに
含まれる太古のウイルス感染の跡
を手掛かりに約400万年前にチン
パンジーやゴリラなどに流行した
ウイルスの一部を復元しました。
動物の細胞を用いた感染実験で、
現生人類のTRIMは、この
ウイルスの感染を抑えますが、
1つのアミノ酸をゴリラなどと
同じものに置き換えた祖先型
TRIMでは感染を抑えられない
ことを確かめました。

逆にHIV感染に対しては、
祖先型TRIMの方が防御能力
が高いことも判明しました。人類
は既に地上から姿を消した
ウイルスとの闘いに勝利した引き
換えに、HIVという新たな敵に
悩まされることになった、と研究
チームは推測しています。

人の免疫機構をすり抜けるHIV
ウイルスの脅威は太古のウイルス
の防御機構によるものだったのは
意外でした。

HIVウイルスに関する基礎知識の

動画です。

www.youtube.com/watch?v=QyfCjPqWL3s

 
 
 
 
 
 













意外な盲点を、遺骸に発見する。笑

 
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編集後記

遺伝子治療が数十秒に一本失わ
れる糖尿病の動脈閉塞症を救う
ことができれば、糖尿病の患者
さんにとっては、大きな福音と
なることでしょう。開発途上国
では、高価な治療はできませんが、
遺伝子治療が普及すれば、薬の
値段も下がり足をレスキュー
できる人が増えると信じています。
足のレスキューについては、骨髄
幹細胞を使う治療法を以前に紹介
しましたが、先端医療を担う一部
の病院でしか実現していません。
筋肉注射は骨髄幹細胞採取よりは、
患者さんの負担が少なく全身麻酔
をかける必要もありません。HIV
に弱い免疫の機構が解明されれば、
やがて対策をこうじることもでき
るようになるでしょう。HIVに対
する薬やワクチンがより進化する
とともに、根本的な免疫機構の
解明が待たれます。

改名の謎を解明する。笑

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