最新号より400号前のメルマガ

2014-03-20 20:32:13

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 Vol.137 平成18年7月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
目次
1) 女性ホルモンが動脈硬化を遅らせる
2) 長期記憶に必要なタンパク質

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジン
は1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力
のなさから1週間に1回が限度となっています。
これからも当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲
に新しい知識を吸収し読者の皆様に提供してゆきたい
と思っております。不撓不屈の精神で取り組む所存
ですのでどうかお許し下さい。

1】女性ホルモンが動脈硬化を遅らせる

女性ホルモンのエストロゲンが、
酵素の働きを抑え、動脈硬化の
進行を遅らせていることを井口昭久
(いぐち・あきひさ)名古屋大病
院長らのチームがウサギの実験で
突き止め6月27日、米科学アカデミー
紀要電子版に発表しました。動脈
硬化の新しい治療法や薬の開発に
つながる可能性があるということ
です。

研究チームは、エストロゲンを
作る卵巣を摘出したウサギを2つ
のグループに分け、一方には
高コレステロールの餌だけを、
もう一方は同じ餌にエストロゲン
を混ぜて15週間飼育しました。

その結果、ウサギはともに高脂
血症の状態になりましたが、
エストロゲンを混ぜた餌を食べた
ウサギの大動脈では、餌だけの
ウサギよりも動脈硬化が起きた
面積が7割も少ないと言う結果が
得られました。また、
エストロゲンを摂取したウサギ
では、アルギナーゼという酵素の
働きが抑えられていました。

研究チームの林登志雄(はやし・
としお)講師は「アルギナーゼ
には、動脈硬化の進行を遅らせる
血中の一酸化窒素濃度を低くする
作用があるので、エストロゲンが
アルギナーゼの働きを抑えた結果、
動脈硬化が進まなくなった
のだろう」話しています。

女性も更年期に入ると高コレス
テロール血症から、動脈硬化が
起こりやすくなるということで
しょう。

動脈硬化についての基礎的知識を

解説している動画です。

www.youtube.com/watch?v=xxsQNFtnbnw

 
 
 
 
 











更年期は、女性にとって、動脈
硬化発症の好年期かもしれません。笑

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
2】 長期記憶に必要なタンパク質

記憶に重要な役割を果たす脳の
海馬の神経活動には、神経細胞
表面にある特定のタンパク質が
不可欠だとの研究結果を、
竹島浩(たけしま・ひろし)京都
大教授(生化学)と森口茂樹
(もりぐち・しげき)東北大助手
らがまとめ、米科学アカデミー
紀要(電子版)に6月27日、発表
しました。

記憶や学習に障害が起きる神経
疾患の治療法開発につながるの
ではないかということです。

竹島教授らは、細胞表面にあり、
細胞内にある小器官「小胞体」と
つないでいるジャンクトフィリン
というタンパク質を欠損させた
マウスと正常なマウスで実験しま
した。

マウスを明るい場所に置き、
暗い場所へ動くと不快な電気刺激
を与えることを3回繰り返し、3日
後に再び実験すると正常なマウス
は明るい場所にしばらくとどまり
ましたが、欠損マウスは間もなく
暗い場所へ動き、長期記憶に障害
があることが分かりました。

海馬の神経細胞を調べると、
情報を伝達する物質の通り道は、
興奮が高まった後に抑制状態を
つくる仕組みになっており、
欠損マウスではこの仕組みが
ありませんでした。

竹島教授は「神経の興奮後に
安息期があることで、次の刺激
に正常に応答できる。この機構
が記憶学習機能に重要だ」と
話しています。

記憶には、すぐ前の事を思い
出す短期記憶と数年以上前の
ことを思い出す長期記憶の2
種類があります。記憶の仕組み
自体が完全に解明されておらず、
短期記憶から長期記憶の変換の
過程もまだまだ分かっていない
ことが多いそうです。認知症の
お年寄りでは、短期記憶が障害
され、長期記憶は残っている
傾向にあります。長期記憶に
重要な働きを示唆する、
ジャンクトフィリンの発見は、
記憶の謎を解明する第一歩と
なるのでは、ないでしょうか?

長期記憶を増強する方法について

の動画です。

www.youtube.com/watch?v=G7D3Dc7vuWU

 
 
 
 
 
 















長期記憶には、興奮の後、
抑制が重要です。しかし、口吻
の後の欲性ではありません。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
編集後記

女性ホルモンが動脈硬化の
抑止をしていることが明らか
になりました。道理で更年期
以前の女性で動脈硬化性の病気
をもっている人が少ない訳です。
ただし、更年期以降の女性では、
エストロゲンの分泌が少なく
なりますから、油断は禁物です。
長期記憶のメカニズムの解明の
第一歩となるタンパク質
ジャンクトフィリンの発見は、
画期的です。しかし、それに
満足せず、記憶や学習に障害が
起きる神経疾患の治療法開発に
つなげて欲しいものです。
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨

職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント