美しい肌Vol.418

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2014-03-12 21:39:44

カテゴリー:女性の美容と健康

ケール

写真はケールです。

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美肌の野菜&果物(各論:ケール)

 
 
 
ケールの正体

青汁の原料で有名なケールは、栄養価の高い

植物です。ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11528551292.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

ケールとは、アブラナ科アブラナ属に属し、

キャベツやブロッコリーの原種

(ヤセイカンラン B. oleracea )に近いとされ
ている植物です。別名「葉キャベツ」とも呼ば

れています。ケール(英語: Kale, Borecole、
学名:Brassica oleracea var. acephala)は
アブラナ科の野菜です。和名では、

「羽衣甘藍(はごろもかんらん)」「緑葉甘藍

(りょくようかんらん)」といいます。アブラナ科

の野菜は、交配しやすく、雑種を作りやすい

という欠点があります。それ故安定した種を

得るが非常に難しくなります。

原産地は南ヨーロッパの地中海沿岸です。

温暖な気候であれば、一年中栽培可能で

収穫量も多いそうです。ケールはキャベツの

原型とされていますが、キャベツと違い丸く

結球せずに成長します。栄養に富み、ビタミン

の含有量は緑黄色野菜の中でも多く、青汁の

材料として使われています。ケールを含む

アブラナ科の植物は、S-メチルシステイン

スルフォキシド (S-methylcysteine sulfoxide)
を含み、反芻動物の腸内での化学反応の結果、

ジメチルジスルフィド (dimethyl disulfide) へ
と変化し、牛や羊などでは溶血性貧血を起こし

ます。ですから牛や羊などの飼料としては、使え

ません。また、緑内障予防の効果が指摘されて

います。1990年、メキャベツとの交配により結球

しない品種が静岡県で開発され、プチヴェール

の名で販売されています。ケールには、

ツリーケール、ボアコールズ、スコッチ、シープ、

マローステムなどの品種があります。木立性の

大葉種であるツリーケールは、1枚の葉から約

180mlの青汁(生の緑葉野菜を絞った汁のこと)

が絞れることから、青汁用として栽培されて

います。

栄養豊富なケールを子供さんに食べさせたい

なら、ケールチップスです。ケールチップスの

レシピ動画がこちらです。

www.youtube.com/watch?v=QpIxtMsvA2o
 
 
 
 
 
)













 
 
ケールの歴史

ケールはキャベツやブロッコリーの原種で、

紀元前からあったといわれています。

約2,000年前にはギリシャ・ローマ地方で

ケールの栽培が始まっていたようです。

ケルト人が最初に栽培したことから「ケール」

と呼ばれるようになりました。今から約2000

年も前に、イタリアでは、このケールが常食

されていたことが、ウィーン国立図書館の

資料の中に認められています。それにより

ますと、ローマの政治家カトーは、農業経営

でも、指導者として名高い人だったようです

が、彼のケールに対する重視は、大変なもの

だったそうです。「このキャベツ(ケールのこと)

をよく食べる人の尿を保存し、これで沫浴

する子は強く育つ」と言って、ケールを礼賛

したということです。現在わかっていることは、

キャベツやブロッコリーや、カリフラワーなど

の野菜は、ケールを品種改良して作られた

もので、ケールは、これらの野菜の原種でも

あるのです。またアフリカ人は、このケール

を、伝統的に継承栽培して、今でも食生活

にとり入れており、アフリカ西海岸を調査の

ため訪れた湯浅 精二助教授

(大阪大学生物学)の話では、「現地の人は

ケールのことを「スクマ」と呼んでおり(正しく

は「スクマ・ウィキイ」)、行く先々の町の

レストランで、出されてくる野菜の多くは、

ケールの葉を油いため料理にしたものでした。」

とのことでした。ケールが初めて日本に伝え

られたのは、18世紀の江戸時代初期です。

1709年に刊行された書物

「大和本草(やまとほんぞう)」にケールと

思われる「オランダナ」「サンネンナ」が記載

されています。長崎県のオランダ人によって

伝えられたことから「オランダナ」と名付けら

れていたといわれています。当時は、

オランダナを品種改良してつくられた

葉ぼたんが観賞用として親しまれ、食用と

しては利用されていませんでした。食用

としての歴史は、戦後間もなく日本が食糧難

に陥ったころにさかのぼります。栄養補給を

目的として病院食や給食用に青汁が考案

されました。岡山県倉敷市の遠藤仁郎博士

が「健康維持には清浄野菜(農薬を使わずに、

ビニールハウスで育てられた野菜のこと)を

食べるべきだが、食べられる量には限度が

ある。野菜を青汁にして飲用すれば、栄養を

バランス良くたくさん摂れる」と訴えたことが

始まりです。当初はキャベツ、小松菜、水菜、

だいこん葉などが青汁の原料として試され

ましたが、栄養のバランスがよく、周年栽培が

可能で収穫量が多いケールが代表的な青汁

の原料として定着していきました。

 
 
ケールの雑学

ケールは、3月下旬から10月下旬までいつでも

種まきができます。ケールの種まき時期を2~3

カ月ずつずらすことで1年中収穫することが

可能です。ケールは、独特の香りと強い苦みを

持つ野菜です。日本では、ケールが野菜として

食べられる機会は少なく、「味はともかく体に

良い」という理由で青汁などに加工して飲まれ

ています。ヨーロッパでは加熱すると甘みが

出て苦みが抑えられるというケールの特徴を

活かし、ロールキャベツやポタージュ、揚げ物

などに調理されて食べられています。ケール

には目の健康に働きかけるルテインが豊富に

含まれています。ルテインは、主に目の網膜の

中央にある黄斑部に存在しています。黄斑部

とは、カメラで例えるとフィルムの役割を担って

いる、目の中で光が集まる部分です。ルテイン

は、紫外線などのダメージから目を守る働きを

持つことから「天然のサングラス」とも呼ばれ

ています。また、目の網膜にはロドプシンと

呼ばれる光を感じるためのたんぱく質があり

ます。ロドプシンが光に反応し、その刺激が

脳に伝わることで人間は物を見ることができます。

このロドプシンを生成するために必要な栄養素

がビタミンAです。ケールに含まれている

β-カロテンが体内でビタミンAに変わり、

ロドプシンの生成を促し夜盲症(光に対して

目の反応が衰え暗い所で物が見えにくくなる

症状のこと)や眼精疲労(ものを見ているだけ

で目の疲れや痛みを感じ、視界がかすむ、

頭痛や肩こり、イライラを併発する状態の

こと)を予防します。睡眠は脳と体の疲れを

とるために欠かせない生理現象です。

睡眠障害は疲労の回復を妨げ、精神を

不安定にし、体の不調を引き起こします。

眠れない原因のひとつに、「体内時計」が

挙げられます。体内時計とは、日が昇ると

体が活発に働き、日が落ちると眠くなる

という体のリズムのことです。人間の体内

時計は約24時間周期で、日が昇ると体が

活動モードに入り、日が落ちると安静モード

になるというものです。体内時計を正しく

機能させるためには、体のリズムを整える

ことが大切です。ケールには、快適な睡眠

に導くホルモンであるメラトニンが含まれて

います。夜間に多く分泌されるメラトニン

によって睡眠が促され体のリズムが整え

られます。メラトニンが含まれているケール

は、不眠症の改善にも効果が期待されて

います。そのため、青汁は、夜に飲むこと

をお勧めしている商品が多いようです。

ケールには、ビタミンCが含まれるため、

ストレスをやわらげる効果が期待できます。

ストレスには不安や緊張、騒音、タバコ、

睡眠不足など様々な原因があります。

人間はストレスにさらされると体内で大量

のビタミンCを消費します。ビタミンCが不足

すると、ストレスに弱くなり、体や心の不調を

引き起こしてしまいます。また、ケールには

精神安定剤としての働きを担うカルシウムも

豊富に含まれているため、神経のいらだち

を抑え、精神を安定させる働きがあります。

ケールに含まれるリブロース-1,5-ビスリン酸

カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ(ルビスコ)

という成分が、免疫機能成分の生産を促進し、

免疫力を高める効果があることが報告され

ています。また、ケールに含まれている

ビタミンCには、免疫力を高める効果があり

ます。免疫力とは、外から身を守るための防衛

能力のことです。免疫力が低下すると、細菌や

ウイルスなどが体内に入り込み、風邪などの

感染症にかかりやすくなります。免疫力を高める

には、体内で細菌やウイルスと闘う白血球の

働きを強くすることが必要です。ビタミンCが

白血球の働きを強くし、自らも細菌やウイルスと

闘うことで、免疫力が高まる効果が期待されます。

また、β-カロテンやビタミンCは皮膚や粘膜を

丈夫にし、病原菌が体内に侵入することを

防ぎます。人間の体の1.5~2.0%がカルシウム

です。カルシウムの約99.0%は骨や歯に存在

しています。そのためカルシウムが不足すると、

骨や歯がもろくなってしまいます。ケールには、

カルシウムが豊富に含まれている為、歯と骨を

丈夫にする効果があります。ケールは、血糖値

を改善し糖尿病を予防する働きや、

HDLコレステロールを増加させ、高コレステロール

血症を改善し、動脈硬化を予防する働きが報告

されています。

ケールのチキンヌードルスープの動画レシピ

です。

www.youtube.com/watch?v=mUuBeUhyy2I

 
 
 
 
 
)







 
 
ケールの有効成分

ケールは「緑黄色野菜の王様」と呼ばれる

ほど、栄養価が非常に高いことで知られて

います。ケールには、カロテノイド系の色素

であるルテインやβ-カロテンが豊富に含まれ

ています。特にβ-カロテンは、トマトの5倍も

多く含まれています。β-カロテンは、人間の

体内で必要とされる量のみビタミンAに変換

されます。そのため、ビタミンAの過剰症に

なることは、ありません。また、ケールには牛乳

の2倍ものカルシウムや自然な睡眠を導く

ホルモンであるメラトニン、ビタミンE、ビタミンC、

食物繊維などの栄養素も豊富に含まれて

います。カルシウム以外のミネラル、葉緑素

(クロロフィル)、GABA(ギャバ)、食物繊維、

葉酸、たんぱく質なども豊富で単一野菜では

最高の物といえ、青汁の原料としても最適と

いうことです。

 
 
ケールの美肌効果

ケールには、便通を整える働きをする食物繊維

が豊富に含まれています。便秘とは、便が排出

されにくく1週間近く便が出ない状態のことを指し、

食欲不振や腹痛、頭痛などの症状が現れる

場合もあります。食物繊維は、腸のぜん動運動

(腸に入ってきた食べ物を排泄するために、

内容物を移動させる腸の運動)を促し、便秘を

改善する効果が期待できます。便秘が改善され、

腸内の有害物質が便と一緒に排出されるという

効果がデトックス効果です。デトックス効果が有効

になれば、美肌へと導かれます。ケールには、

皮膚や粘膜を丈夫にする効果が期待できます。

ビタミンCはコラーゲンの生成に必要なビタミン

の一つです。体内のたんぱく質の約30%を

占めているコラーゲンは、細胞と細胞をつなぐ

接着剤のような働きをしています。コラーゲンが、

細胞の結合を強くすることで、皮膚や骨、血管

を丈夫に保つ働きがあります。また、β-カロテン

は体内で必要な分だけビタミンAに変換され

ます。

ビタミンAには粘膜や皮膚を正常に保つ働きが

あります。ビタミンAが不足すると、呼吸器などの

粘膜が弱くなり感染症にかかりやすくなったり、

皮膚が乾燥したり、爪がもろくなります。逆に

ケールを食べてビタミンAが充足していると

皮膚の保湿力がアップして、みずみずしい

お肌となり、美肌効果が発揮されるようになり

ます。ケールには、老化を防止する抗酸化

作用を持つビタミンが豊富に含まれています。

β-カロテンから変換されたビタミンA、

ビタミンC、ビタミンEは、抗酸化作用の高い

栄養素として「ビタミンACE(エース)」と呼ばれ

ています。

紫外線やストレス、たばこなどが原因で発生する

活性酸素(普通の酸素に比べ、著しく反応性が

増したことで強い酸化力を持った酸素)による、

過酸化脂質(コレステロールや中性脂肪などの

脂質が活性酸素によって酸化されたものの総称)

の発生を抑制し、老化や病気を防ぎます。

ビタミンACEには活性酸素によって傷ついた

細胞の回復を早める働きもあります。これらの

抗酸化作用が皮膚に現れると美肌効果が発揮

されます。ビタミンEには、末梢血管を広げ血行

を良くする働きがあります。全身の血行が良く

なることで細胞の入れ変わりである新陳代謝が

活発になります。私たちの体は、約60兆個もの

細胞でできており、常に新陳代謝が行われて

います。

ビタミンEが豊富に含まれているケールを摂ること

で新陳代謝が活発になり、肌の入れ変わりが

促進され美肌効果が期待できます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

ケールの入った青汁を飲んで、健康にケール。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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