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診療マル秘裏話 Vol.335 平成21年5月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  皮膚や骨髄中の「多能性幹細胞」
2) ガンの転移と脳の成長の療法に関わる酵素

 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 皮膚や骨髄中の「多能性幹細胞」

人間の皮膚や骨髄の中に、さまざま
な細胞に分化する能力を持つ「多能性
幹細胞」が存在するとの研究結果を
東北大の出沢真理(でざわ・まり)
教授らと京都大のチームが4月20日
付米科学アカデミー紀要(電子版)に
発表しました。この細胞を「Muse
(ミューズ)細胞」と名付けました。

増殖力は高くないが、出沢教授は
「そもそも生体内にある細胞で、
遺伝子導入など特別な操作を必要と
せず、腫瘍(しゅよう)化の危険性は
低い」と安全面の利点を強調して
います。胚(はい)性幹細胞
(ES細胞)や人工多能性幹細胞
(iPS細胞)に取って代わるもので
はないが、再生医療に利用できるとの
見方を示しました。

出沢教授らは、体の中に多能性幹
細胞が存在し、ストレスを受けると
活性化すると想定しました。人間の
皮膚の線維芽細胞や骨髄の間葉系細胞
を酵素で処理しストレスをかけると、
ES細胞に似た細胞の塊ができ、これ
をMuse細胞としました。一定の
大きさまでは成長しますが増殖はそこ
で止まりました。ストレスをかけると
出来るという点では、STAP細胞と同じ
と言えるのではないでしょうか?

別の方法で培養すると神経(外胚葉
系)、筋肉(中胚葉系)、肝臓
(内胚葉系)というそれぞれ別系統の
細胞に分化しました。多能性を確認し
たと話しています。

細胞表面の特定の目印を識別する
方法で、骨髄液から直接Muse細胞
を取り出すことができました。
培養方法を組み合わせると増殖も可能
でした。

マウスの実験で皮膚、筋肉、肝臓を
傷つけMuse細胞を投与すると損傷
組織に生着し、その組織の細胞に分化
しました。

今後、どんな細胞に分化できるかや、
治療につなげる方法の研究を進めたい
と話しています。

再生医学の現状と未来についての動画

です。

www.youtube.com/watch?v=nebFa7K-Twk

 
 
 
 
 













間葉系細胞は、再生医療で最も
肝要だ。笑

 
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2】 ガンの転移と脳の成長の両方に関わる酵素

ガンの転移にかかわる酵素が、脳を
成長させたり修復したりする働きを担
っていることを大阪バイオサイエンス
研究所の榎本和生・研究部長らが
ショウジョウバエを使った研究で
明らかにしました。4月20日付の
米科学誌ディベロップメンタル・セル
に発表しました。

幼児期の脳は、音や光に反応して
神経回路の再編を繰り返し、複雑な
ネットワークを作り上げます。

榎本さんらは、この再編が起こら
ない突然変異のショウジョウバエを
発見しました。細胞を取り巻く物質を
溶かす「Mmp」という酵素を作れ
ないことを突き止めました。この酵素
は神経線維が通るべき場所を作り、
ネットワークを完成させていました。

人間のMmpは、ガン細胞が病巣
から飛び出して別の場所へ転移する際
に働くとされています。てんかん発作
や血流の低下で脳がダメージを受けた
時にもMmpが検出されていましたが、
役割は不明でした。榎本さんは「脳の
Mmpの異常は精神疾患などに
つながると考えられ、詳しく調べれば
診断や予防に役立つ」と話しています。

神経細胞の再生に関する動画です。

www.youtube.com/watch?v=Mm2agRIDNv0

 
 
 
 









脳の成長には、Mmpは欲しいけど、
ガンの転移にはノーです。笑

 
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編集後記

再生医療に、ミューズ細胞は、大変
有用でしょう。ただ古くから皮膚や
骨髄の間葉系細胞は、再生医療に用い
られており、目新しいことは何もない
という意見もあります。ES細胞との
比較で多能性の範囲がどの程度狭まる
かが、今後の研究の焦点になるものと
考えられます。Mmpのように人体では、
機能が多岐にわたる酵素がたくさん
存在する物と考えられています。
さらなる深い研究が待たれるところ
です。

商店で焦点となったのは、笑点を見
ていたかということでした。笑

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