最新号より300号前のメルマガ

2014-03-07 19:20:45

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 Vol.235 平成20年5月29日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
目次
1)  前立腺ガンの遺伝子治療
2) 肝臓ガン、C型肝炎の移植後再発を防ぐ方法

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 前立腺ガンの遺伝子治療

岡山大大学院医歯薬学総合研究科
の公文裕巳教授(泌尿器病態学)の
グループは5月13日、ホルモン
療法が効かなくなった前立腺ガンを、
活性化させた免疫細胞で攻撃させる
遺伝子治療を始めました。活性化に
使うインターロイキン12(IL-12)
遺伝子を用いた治療は国内で初めて
ということです。世界でも3番目だ
そうです。全身に転移したガンへの
効果も期待されています。

公文教授らによると、前立腺ガン
にはホルモン治療が有効ですが、
治療を続けるうちに耐性ができます。
つまり治療が効かなくなります。
遺伝子治療では、IL-12遺伝子を
“運搬役”のウイルスを使ってガン
に直接注入します。遺伝子の作用で
ガン細胞にIL-12たんぱく質を作らせ
て、NK細胞などの免疫細胞を活性
化させ、ガン細胞を殺す仕組みです。
全身の免疫力が高まる結果、転移
したガンにも有効ということです。

今回治療を受けたのは、中国地方
在住の60代男性でした。03年に
既に骨転移が見つかり、憎悪傾向に
ありました。術後は発熱もなく安定
した状態ということです。治療は
4週間ごとに3回行われ、効果が
認められれば継続します。計21-
36人に段階的に実施し、効果と
安全性を確かめます。

公文教授は「局所投与の安全性や、
IL-12の有効性を確認している。
治療の透明性を確保して、治療法と
して確立したい」と話しました。

前立腺ガンの基礎的な知識を紹介した

動画です。

www.youtube.com/watch?v=RxMZFOASR0A

 
 
 
 
 















転移した前立腺ガンは、転医して
遺伝子治療をうけましょう。笑

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
2】 肝臓ガン、C型肝炎の移植後再発を防ぐ方法

肝臓ガンのため肝移植を受けた患者
さんに、提供者の肝臓から取り出し
たリンパ球の一種を投与し、ガンの
再発を防ぐ治療法を、大段秀樹
(おおだん・ひでき)広島大教授
(消化器外科)らのチームが開発し、
5月14日発表しました。C型肝炎
ウイルスを抑制する効果も確認され
たということです。

チームによると、こうした治療法
は世界に例がなく、米移植学会など
で近く発表されます。

肝移植後は、拒絶反応防止に免疫
抑制剤を使うため、ガンや肝炎が
再発する恐れが大きくなります。

大段教授らは、ガン細胞や
ウイルスに感染した細胞を攻撃する
「ナチュラルキラー(NK)細胞」
と呼ばれるリンパ球の一種が肝臓に
多く含まれていることに注目し、
提供肝臓を移植前に洗浄した液の中
からNK細胞を効率よく取り出す
方法を開発しました。

2006年以降、ガンで移植を受けた
患者さん14人に点滴で投与した結果、
再発はなく「NK細胞の効果と考え
られる」(チーム)と話しています。

また、C型肝炎にも感染していた
患者7人では、投与後にウイルスが
約100分の1に減少しました。

大段教授は「肝移植後の安全性
向上に役立つと期待できる。対象
患者を増やしてさらに効果を確認
したい」と話しています。

NK細胞が、ガン細胞を攻撃している

様子の動画です。

www.youtube.com/watch?v=6S0YNm6yRdQ

 
 
 
 
 
 
 
 

























NHKのHを抜いたら、NK細胞。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

編集後記

ガン細胞に直接注入するのは、
原発巣と転移巣が十分に大きくない
と不可能です。したがってかなり
進行した進行ガンに対する治療と
いうことになり、薬が効かないなど
の重篤な状態になった前立腺ガン
患者さんが対象となるでしょう。
ガン細胞に注入して、免疫が賦活
され、ガン細胞が少なくなって
いくとIL12などの液性因子が作られ
る量も少なくなり副作用が少なく
なると考えられます。治療効果が
上がれば副作用が少なくなるのは、
臨床試験のデザインとしては、優れ
ていると言わざるを得ません。
NK細胞を使った、移植の手術後の
ガン再発、C型肝炎再発を防ぐ方法は、
治療効果を上げているようです。
移植後の患者さんでなくとも、
NK細胞を使って治療できるように
なれば最高でしょう。

免疫は、まだまだ、お役ご免の免役
とならない。笑

************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント