美しい肌Vol.417

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2014-03-05 20:15:23

カテゴリー:女性の美容と健康

蕗

写真はふき(蕗)です。

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美肌の野菜&果物(各論:フキ)

 
 
フキの正体

フキは、キク科フキ属の植物で、日本、

朝鮮半島、中国に分布しています。

北から南まで日本全国で野生し、

数少ない日本原産の野菜の一つと

言われています。もっと詳しく解説し

ますと、日本原産で、北海道、

本州、四国、九州及び沖縄県に分布し、

北は樺太から朝鮮半島や中国大陸

でも見られます。山では沢や斜面、

河川の中洲や川岸、林の際などで多く

見られます。郊外でも河川の土手や

用水路の周辺に見られ、水が豊富で

風があまり強くない土地を好み繁殖し

ます。近縁種は旧世界に広く分布し、

ハーブとして利用されます。また、

幻覚作用の報告されている種もあります。

そのため自生したフキの採取において

注意する必要があります。フキは学名

Petasites japonicus,英語名 Japanese
Butterbur からも分かるように、

数少ない日本原産の野菜です。風味

が良く早春を代表する食材として、

日本人に古くから親しまれてきました。

その種類は、山野に自生する野生の

フキの他、栽培品種である

「愛知早生フキ(P. japonicus Maxim.)」、
「水ブキ」、「アキタブキ(P. japonicus Maxim.
var. giganteus)」、「ノビスギデンネン」

など 200 種以上を数えます。栽培地

としては、愛知県、群馬県、大阪府、

北海道において栽培が盛んであり、

この中で「愛知早生フキ」は、生育が早く、

収量が多いことから現在では栽培品種

の代表格になっています。愛知県は

フキの全国における最大の産地であり、

特に知多地区の平成13年度の生産量

は6,800トンで、愛知県の約90%、また

全国の約 40%を占めています。

かつては早春の代名詞であったフキは、

現在では10 月から翌年 5 月まで出荷

できるように栽培されています。

関東地方以北には、2mほどにも伸びる

秋田蕗があり、全国的にも有名です。

こうした、巨大な蕗は倍数体によるもの

です。特に寒冷地では牧草地で大繁殖

します。家畜が食べないので畜産農家

からは嫌われています。アキタブキの

うち、北海道・足寄町の螺湾川

(らわんがわ)に沿って自生する

ラワンブキは高さ2〜3mに達し、北海道

遺産に指定されています。雪に覆われた

凍てつく大地に顔をのぞかせる初春の

フキノトウ(フキの蕾)から始まり、春から夏

にかけてフキの茎(葉柄)、葉が楽しめます。

フキノトウは、フキの蕾のことを指します

が、別の植物だと思っている人が多い

ようです。実は、同じ植物であることを申し

述べておきます。

蕗味噌の作り方のレシピです。

www.youtube.com/watch?v=ijweNFh0lbE

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フキの歴史

フキは日本や中国、朝鮮半島に分布して

おり、古くから日本人に馴染みがありました。

7世紀頃の長屋王邸跡から発掘された荷札

とされる木簡にも「山背薗進 蕗六束」と

記されています。中国や韓国にも自生は

みられますが,食用として日本ほどには

利用されていないようで、栽培はほとんど

されていません。漢字は、蕗(欸冬)と書き

ますが、古書にも布々岐・布夫伎・布由岐

などの記載が見られる数少ない日本古来

の野菜の一つです。フキの栽培の歴史は

古く、もともと日本でも野山に自生している

ものを採取して食用にしていましたが、畑に

植えて栽培を始めたのは記録的には

平安朝時代とされています。当時の

『本草和名』や『新選字鏡』には布々岐

(ふぶき)と呼んで食用としたこと、『延喜式』

(927)にはフキの栽培に関する事項

(3年に1回植え替え、1段に34人の労力を

要した)が記述されています。葉柄や葉は

漬け物などにし、花雷は薬用に供したと

されています。平安時代には蕗、室町時代

以降はフキと呼んでいたようです。また、

江戸時代には販売用の栽培もされていた

との記載があります。ただ、盛んに栽培が

行われるようになったのは江戸時代以降

です。現在、市場に多く流通しているのは

「愛知早生ふき」で、これは江戸時代末期

に愛知県知多郡加木屋村(現東海市)で

作られていたものです。早生で品質がよい

ことから人気となり、長年シェアを維持して

います。昭和30年から始まった愛知用

水事業は、この地域の農業の高度化、

近代化を進め、フキ栽培で東海市は、

生産量全国一を誇っており、洋ラン栽培

と共に都市近郊(としきんこう)農業地帯

としての地位を確立しました。

フキの煮ころがしのレシピです。

www.youtube.com/watch?v=is0YJfRKW4o

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フキの雑学

フキを茹でてパック詰めされたものなどは

年中で出回っていますが、やはりフレッシュ

の方が風味、歯触りも楽しめます。

もちろんアクが強いと食べ難いですし、

有効成分が含まれているからといって

アクが多すぎれば毒にもなります。毒性に

ついては、後述します。適度に風味を

活かしつつ、食べやすく下処理して

おいしく食べることが基本です。

フキのアク抜きは、フキが鍋に入る長さに

切り、まな板の上で、塩をまぶして

いたずりしてから熱湯で茹でて、冷水に

さらして皮をむき、しばらく水にさらし

ます。上品に青煮に仕上げたい時は、

一度だしで煮たててから煮汁から

引き上げて、ザルの上で手早く冷まし、

冷めた煮汁に戻して数時間漬けておく

と、色が鮮やかな緑に仕上がります。

フキの葉は、スーパーなどで買うと、

フキの葉を切り落として売られて

いたりしますが、一度茹でてから半日

から1日水につけると、苦みが抜けて

食べやすくなります。フキの葉は、

佃煮にしたり、ふりかけにしたりします。

春の恵みをできるだけ丸ごと食べて

楽しみましょう。爽やかで、青々とした

ふきですが、春の味覚であると同時に、

大人っぽい味と香りがたまらなく魅力的

です。一見下ごしらえが大変そうですが、

意外と簡単です。板刷りして、ゆでて、

筋を取るだけです。しかも、ふきが入って

いるだけで、季節感のある手の込んだ

料理などと高評価が貰えてしまうことは

確実の隠れ優秀食材です。

フキの選び方に関して具体的にいいますと。

①茎がすっと伸びて、長いものを選び

ます。②太すぎるものは筋っぽいので、

茎の直径が1.5~2cmくらいで、空洞の

ないものを選びます。③根元を持った

ときに、しなるものは避けます。④葉の

色がきれいな緑色で、黒ずみや黄ばみ

のないものを選びます。

次にフキの保存方法について述べます。

ふきは変色しやすく、時間とともにアクが

回るので、なるべく早く食べるようにします。

保存する場合は、しまいやすい長さに切り、

ポリ袋に入れて野菜室で保存します。

また、すぐ食べないようなら、下ゆでした

ものを冷凍してもよいですが、風味が少々

落ちてしまいます。

フキの下ごしらえについて述べます。

①ふきの葉を切り落とし、水に浸けておき

ます。茎は鍋に入る長さに切り、洗います。

②ふきをまな板の上に並べ、塩をふり、

両手で軽く押しながら転がします。これを

板ずりと言います。板ずりすると、ゆでた

ときに、色がきれいにゆであがります。

③大きめの鍋に湯を沸騰させ、茎が

柔らかくなるまで4~5分ゆでます。葉も

同様に4~5分ゆでて、アクを抜きます。

④ゆであがったふきを冷水に放ちます。

葉も同様に浸しておきます。こうすることで、

アクがさらに抜けます。

⑤茎の縁に包丁の刃で軽く切り込みを

入れるようにして、筋をはがしとり、引き剥き

ます。同様にして、全ての筋を取ります。

⑥筋がとれたら、下ごしらえ終了です。

おすすめの料理はふきの青煮です。丁寧

に取っただしとしょうゆで、じっくりと味を

含ませます。他にも白和えにしたり、豚肉

で巻いてメインのおかずにしてみましょう。

葉は佃煮や炒め物などの常備菜に活躍

します。独特の香りがあるふきのとうや葉柄、

葉を食用とします。ただし、肝毒性が強い

ペタシテニン(Petasitenine、別名

フキノトキシン)などのピロリジジンアルカロイド

が含まれているため、灰汁抜きをする必要

があります。

ふきのとうは、蕾の状態で採取され、天ぷら

や煮物・味噌汁・ふきのとう味噌に調理して

食べられます。一般的には花が咲いた状態

のふきのとうを食べる事は避けられますが、

そのような状態のものでも細かく刻んで

油味噌に絡める「ふきのとう味噌」などには

利用可能です。伸びたフキノトウも葉や花

を取り除き、茎の部分を軽く灰汁抜きした

ものを肉や刻んだ油揚げ、糸コンニャク

などと一緒に煮付けても美味しい料理と

なります。フキの葉柄よりも柔らかく筋も

あまり気にならないので、茹でた後でも

硬ければ茎の皮を剥ぐ程度で良いと

されています。

フキの葉柄は、重曹や木の灰などを入れた

熱湯で灰汁(アク)を抜いて煮物や炒め物

などにするか、生のまま塩や塩糠に漬け

込んで保存し、調理前に煮てから流水で

塩抜きしてから同様に煮物や炒め物に

します。これだと春から夏に採取したもの

を冬の間にも利用できます。また、醤油と

砂糖で濃い味の佃煮にしたものは

「きゃらぶき(伽羅蕗)」といい、これも

保存食・常備菜となります。繊維質やミネラル

が豊富で、昔は冬の野菜不足を補う一般的

な山菜でした。現在はスーパーなどでも

水煮のパックが年中販売されています。

秋田フキなどの大型のフキは茎の中の

空洞も大きいので、身欠きニシンや細切り

にした薩摩揚げなどお好みで詰めものを

して煮付けても良いとされています。

葉も、茹でたものを流水に半日ほど

さらしてアクを抜き、細かく刻んで佃煮に

するなどして食用になります。

フキと油揚げの煮物のレシピです。

www.youtube.com/watch?v=957nLuXcv5Y

 
 
 
 
 










 
 
フキの有効成分

フキは漢方や民間療法では、フキノトウ

(花茎)や葉に薬効があり、健胃、咳止め、

虫刺され、毒消しなどに効くと伝えられて

います。栄養面から見ると、フキノトウは、

カリウムや鉄分、亜鉛などのミネラル、

β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンEなど

も含んでいますが、フキ(葉柄)は、

カリウムや銅、食物繊維などを含みます

が、五大栄養素の栄養価は際立って

高いものではありません。最近注目されて

いるのは、やはり苦みや香り、アクの成分

であるファイトケミカルでしょう。

フキには、クロロゲン酸、クエルセチン、

ケンフェロール、フキノン、などの

ポリフェノール類が多く含まれます。

これらの成分は、動脈硬化やガン、

アレルギー症状などを引き起こすといわ

れる活性酸素を除去する抗酸化作用が

注目されています。

クロロゲン酸はコーヒー豆から初めて

単離された成分ですが、多くの双子葉

植物の種子や葉、中でもナス科・セリ科・

キク科などの植物にも含まれています。

生コーヒー豆には5から10%と最も多く

含まれているポリフェノールのフェノール

酸系に分類される色素成分ですが、

焙煎された豆にはほとんど含まれて

いません。ちなみに「クロロ」という言葉は

「緑」と「塩素」という二つの意味での使わ

れる接頭語で、たとえばクロロフィル

(葉緑素)や、クロロホルム(塩素)の

ように使います。クロロゲン酸は若干です

が緑がかった色であるため、「緑」の

「クロロ」が付けられたようです。

クロロゲン酸にはキレート作用があり、

様々な金属と結合します。代表的な

ものには、鉄、銅、アルミニウム、カルシウム、

マグネシウムなどがあり、このキレート作用

による障害として、体内の鉄分とビタミンB1

の吸収阻害が報告されています。

また、クロロゲン酸を含むヤーコンのなど

の料理では、アルミ製の鍋ではアルミニウム

を体内に取り込んでしまうことが考えられる

ため、アルミ製の鍋は使わないようにした

ほうが良いでしょう。

ケルセチンは生活習慣病の予防・改善に

効果・効能があるとされています。血液を

サラサラにし、血管壁や毛細血管を強くする

ことから、高脂血症、高血圧や動脈硬化

そしてボケ防止・記憶障害の改善に効果

があるとされています。さらに、ビタミンCの

吸収を助ける作用があり、自らも抗酸化

作用があることから、有害な活性酸素の

除去に効果を発揮します。強力な抗酸化力

で悪玉コレステロールの酸化を防ぐことから

動脈硬化、心筋梗塞等の予防にも効果が

あるとされています。また、ケルセチンは、

肝臓に含まれている脂肪の燃焼・排出を

促進する作用や消化管で脂肪と結合し脂肪

の吸収を抑制する作用など脂肪の吸収を

抑制する効果があることから、ダイエット

にも効果があるとされています。ケルセチン

は、腸内環境の改善や、皮膚バリアの強化

作用があり、非常に高いヒスタミン抑制作用

があることから、花粉症やアトピー性皮膚炎

などのアレルギー体質の改善に効果がある

とされています。ただし、そのためには、半年

~2年ほどのサプリメントの摂取が必要と

されています。そして抗発ガン作用がある

ことも明らかにされており、野菜などから

ケルセチンを摂取する事で抗発ガン作用が

発揮されると考えられています。

さらにアメリカでは、アレルギー体質の改善

の最終段階の時にケルセチンを摂取する事

が多いようです。 玉ねぎの外皮には、

ケルセチンが白身の数十倍~数百倍もある

と言われています。このケンフェロールの

主な効果はミトコンドリアの機能を高める

ことです。ミトコンドリアが活性化すると脂肪

の燃焼効果や代謝が高まります。そのこと

からダイエットに効果が高いと言われて

います。またミトコンドリアの活性化は各臓器

の機能を高める働きもあるため、全体的な

免疫力の向上にもつながっています。

そのため、風邪だけではなくガン、心臓疾患

などの予防効果も期待されています。

また精神的な症状である不安やストレスを

鎮静化したり、痛みを押さえたりする作用も

あると言われています。ケンフェロールを

含む食物の一つである玉ねぎには、特有の

成分ケルセチンも含まれていますが、これ

がケンフェロールと相乗効果を果たし、LDL

コレステロールの上昇を防いだり、動脈硬化

を防いだりする効果があると言われています。

玉ねぎの中でもレッドオニオンは特に抗酸化

作用が強く、生食に向いています。生食の

場合は血糖値を下げる効果が、熱して食べる

場合はLDLコレステロールを下げる効果が

それぞれ高まります。またポリフェノールサプリ

の中にもこのケンフェロールを含んでいる

ものがあります。フキにはセスキテルペンの

一種であるフキノンが含まれています。フキノン

は抗アレルギー作用があります。試験管レベル

の研究によると、アレルギー症状を引き起こす

ヒスタミンなどが体内で放出されるのを抑える

「脱顆粒抑制作用」、鼻詰まりの原因となる

ロイコトリエンの放出を抑制する作用がある

といわれ、花粉症などへの効果が期待されて

います。

伽羅蕗の作り方のレシピ動画です。

www.youtube.com/watch?v=Sr8gCanpIIE
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フキの美肌効果

フキには、豊富な食物繊維が含まれています。

この食物繊維は、有害物質の排出効果があり

ます。この有害物質排出効果こそデトックス効果

そのものです。デトックス効果が有効になれば、

美肌へと導かれます。また抗酸化ビタミンの

A、C、Eを豊富に含んでいますので、これら

抗酸化ビタミンの抗酸化作用の相乗作用が

期待できます。その抗酸化作用の相乗効果が

お肌に現れれば、美肌となります。ビタミンAは、

βーカロテンから、必要な分だけ変換されて

抗酸化作用を発揮します。そのため、過剰症の

心配がいりません。さらにビタミンCは、コラーゲン

の合成を促進するため、お肌の保湿効果が高まり、

みずみずしいハリのあるお肌となります。

さらにチロシナーゼの抑制効果から、シミが

できにくくなります。ビタミンEは、若返りのビタミン

とよばれ、お肌のアンチエイジング効果を高めて

くれます。これら抗酸化ビタミンに加え、

ファイトケミカルのクロロゲン酸、クエルセチン、

ケンフェロール、フキノンにも抗酸化作用がある

ので、これらポリフェノール類の抗酸化作用から

も美肌効果が期待できます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

フキを食べてほらを吹く。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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