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診療マル秘裏話 Vol.184 平成19年6月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 糖尿病発症のメカニズム
2)「エチゼンクラゲ」を医薬品に利用

 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 糖尿病発症のメカニズム

胎児期の栄養不足によって
低体重で生まれたマウスは、
インスリンを出す膵臓
(すいぞう)の細胞が少なく、
高脂肪食を与えると細胞に
過剰な負担がかかり、糖尿病
予備群になる可能性が高い
ことを、神戸大の研究チーム
が実験で確かめました。
人間も低体重児は生活習慣病
になりやすいという疫学調査
結果もあり、胎児期の栄養
状態と糖尿病発症の関係を
うかがわせる結果です。

研究チームは、妊娠後期の
マウスの餌を70%に制限
して実験しました。生まれた
マウスの群は、通常食の母親
から生まれた群より体重が
平均約19%軽い
「低体重出生マウス」でした。
インスリンを
出す膵β細胞の量も、通常食
群は平均で膵臓全体の1・4
%あったのに対し、制限食群
は平均0・51%しかありま
せんでした。低体重出生
マウスは、生後1週目で正常
マウスとほぼ同じ体重まで
増えましたが、膵β細胞量は
4週間たっても少ないままで
した。

一方、生後4週目以降を
高脂肪食で育てると、12週
目の低体重出生マウスは、
ブドウ糖を与えた後の血糖値
が1デシリットル当たり平均
198ミリグラムとなり
ました。正常マウスの場合
より43ミリグラム高く、
糖尿病予備群である糖代謝
異常を起こしていました。

さらに、12週目時点で低
体重出生マウスの膵β細胞の
量を調べると、逆に正常
マウスより多くなっていまし
た。高脂肪食でインスリンが
たくさん必要になり、膵β
細胞が肥大したと見られます
が、20週目には細胞が疲弊
して逆に減少しました。

木戸良明・神戸大助教は
「低体重出生マウスは胎児期
の低栄養で細胞自体が発育
不全をきたし、通常食になっ
ても完全には回復しないよう
です。このため、高脂肪食に
よって膵β細胞不全になり
やすく、糖代謝の異常を起こ
すのではないか」と話して
います。

糖尿病モデルマウスの動画です。

糖尿病の発症メカニズムの研究

には、こうしたモデルマウスが

不可欠です。

www.youtube.com/watch?v=btk_NF7wcnc

 
 
 
 
 
 





















糖代謝異常は、以上の理由
から、移譲された。笑
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2】 「エチゼンクラゲ」を医薬品に利用

理化学研究所の丑田(うしだ)
公規・研究ユニットリーダーと
科学機器メーカーの信和化工
(京都市伏見区)は、漁業に
被害を与えている巨大クラゲ
「エチゼンクラゲ」などから、
糖タンパク質と呼ばれる、
ねばねば物質「ムチン」の新種
を発見しました。

クラゲからムチンを検出した
のは初めてです。人間の胃液に
含まれるムチンに構造が酷似し
ており、将来、胃液の減少を
補う高齢者向けの人工胃液に
使える可能性があるということ
です。

発見したムチンは、構造が
シンプルで、構造解析の結果、
胃液に含まれている糖タンパク
質と分子構造が酷似してい
ました。糖タンパク質は糖鎖
とタンパク質が結合した物質で、
さまざまな結合の
バリエーションがあるため、
分子構造の詳細は明らかになっ
ていません。

ムチンは胃、小腸、大腸、
唾液(だえき)、乳腺
など人体の各所で合計12種類
が見つかっています。これまで、
オクラ、レンコン、キクラゲ、
ヤマイモなどの植物や、動物
由来のものが知られていますが、
一部を除いて工業的に大量生産
されていません。

丑田リーダーらは今後、漁師
の協力を得て、エチゼンクラゲ
や、原子力発電所の冷却水取水
口をふさぐ被害をもたらす
「ミズクラゲ」を捕獲し、
ムチン大量生産の可能性を検討
しています。すでに製薬会社や
医療機関、食品・化学メーカー
など20社と事業化の交渉も
始めました。

ムチンは人工胃液のほか、
点眼液、人工唾液、外科用接着
剤などの医療用や、化粧品、
食品などへの応用が期待できる
といわれています。

厄介者のエチゼンクラゲが
医薬品に利用されるのは、素晴
らしいことでしょう。ただし、
エチゼンクラゲのルーツは、
中国であり、水質汚濁の結果
増えたと聞いています。医療用
は、化粧品、食品に応用する
には、有害物質を完全に排除
してから有用なムチンだけ取り
出す技術が必要となるでしょう。

このムチンは、クニウムチンと

名づけられました。クラゲ採取から

クニウムチンの名前の由来まで

解説した動画です。

www.youtube.com/watch?v=coXneu5dLBw

 
 
 
 
 
 







エチゼンクラゲは、ムチン
乗車で日本までたどり
着いた。笑

 
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編集後記

糖尿病の発生メカニズムが
胎児期にあるとすれば、妊娠
する女性は、注意する必要が
でてくるのではないでしょう
か?ただし、マウスでの実験
なのですべて人間に当てはめる
ということは、無理があります。
厄介者のエチゼンクラゲを医療
用や、化粧品や、食品に応用
するという考え方は、画期的で
あると考えられます。ただし
エチゼンクラゲの根本的な対策
ではないと言われています。
中国沿岸部の海水の富栄養化に
よって巨大化すると言われて
いるので、クラゲをとっても
とってもまた発生すると考えら
れるからです。海水の富栄養化
を根本的に改めてもらうように
しなければ、日本の漁業は壊滅
的打撃をうけるでしょう。

富栄養化が、根本的に改められなければ、漁業は
不栄耀化するでしょう。笑

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