最新号より450号前のメルマガ

2014-03-03 21:06:41

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 Vol.84 平成17年7月14日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
目次
1) うつ病の予防薬および治療薬
2) レーザー光線で蛋白質の機能を調べる方法

 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
1】 うつ病の予防薬および治療薬

脳に存在するある種のタンパク質
の働きを抑えると、抗うつ剤と同じ
効果がみられることを北市清幸
(きたいち・きよゆき)名古屋大
講師(検査技術科学)と長谷川高明
(はせがわ・たかあき)愛知医大
教授(薬剤学)らが動物実験で発見
しました。6月23日までに国際学術誌
に発表しました。

既存の抗うつ薬は神経細胞
(ニューロン)に作用しますが、
「OCT3」というこのタンパク質
は「グリア細胞」という細胞に存在
するため、新しい薬や、うつ予防法
の開発に道を開く成果として注目
されます。

北市さんらはこのタンパク質を
つくる遺伝子の働きを阻害する物質
を、マウスの脳に注入しました。
マウスを5分間、水に入れて積極的
に泳ぐ時間を計った結果、ただの
リンゲル液(偽薬)を注入した
マウスが1分程度だったのに対し、
タンパク質を阻害したマウスは4分
近くにまで延びました。既存の
抗うつ剤と併用すると成績が向上
することも分かったそうです。

このタンパク質はグリア細胞など
の表面にあり、ドーパミンなど神経
伝達物質が細胞内に取り込まれる
のにかかわると推察されています。

チームはベンチャー企業を創設し
ました。このタンパク質の働きだけ
を抑える物質を探索中です。
北市さんは「薬に使える物質のほか、
食べると、うつの予防ができる
ようなマイルドな効き目の物質も
探したい」と話しています。

うつ病にかかると本当に治療が
大変です。とにかく治療しようと
思っても薬をのむ気にもならないと
いう患者さんが多くいらっしゃる
からです。またうつ病の予防のため
にも上記のような食品の発掘に力を
入れて頂きたいものです。

うつ病の認知行動療法の動画です。

www.youtube.com/watch?v=fNBUqbbuFnU

 
 
 
 
 














うつ(鬱、打つ)と喜ぶ職業の人は、
プロ野球選手でしょう。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】  レーザー光線で蛋白質の機能を調べる方法

目的とするタンパク質に
蛍光タンパク質を融合させレーザー
を一瞬当ててタンパク質の機能を
調べる方法を高松哲郎(たかまつ・
てつろう)京都府立医大教授
(病理学)と大学院生の田辺卓爾
(たなべ・たくじ)さんが開発し
ました。米科学誌ネイチャー・
メソッド(電子版)に6月23日、
発表しました。

従来の方法に比べ簡単で、目的の
場所やタイミングを絞り機能を調べ
ることができるといわれています。

高松教授らは、緑色に発光する
オワンクラゲの遺伝子「GFP」が
強い光を吸収すると活性酸素を発生
して、GFPが結合した相手の分子
の機能が失われることに着目し
ました。

ガン細胞の一種を舞台に、
コネキシンというタンパク質と
GFPの融合タンパク質をつくると
ガン細胞同士が結合しましたが、
これにレーザーを照射すると細胞間
で物質のやりとりができなくなる
など機能が損なわれることが分かり
ました。

細胞分裂に重要なタンパク質と
GFPを結合させた実験では、
レーザーを当てると細胞分裂が起き
なくなったそうです。

高松教授は「この方法ではごく
小さな領域でも、細胞内の狙った
場所で目的のタンパク質の制御が
できる」と話しています。

タンパク質の形態や構造を調べる
方法はノーベル賞の田中さんが発明
して以来大変なスピードでその応用
範囲が広がっています。機能が調べ
られるとなると大変臨床で役に立つ
タンパク質が明らかになるのでは
ないでしょうか。レーザー光線を
あてるだけで結果がわかるという
単純な方法も非常に価値があるもの
であると考えられます。

タンパク質の構造を調べる田中さんが

発明した方法についての動画です。

タンパク質の構造と機能は、密接に

関係しています。

www.youtube.com/watch?v=Zs-A2qhJ7T0

 
 
 
 
 









たんぱく質の機能は昨日からよく
分かるようになり、その利益は患者
さんに帰納されます。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
編集後記

うつ病の治療においては、「頑張り
なさい」というタブー(禁句)があり
ます。頑張りなさいというと患者さん
の方で頑張れない病気なんだからと
不甲斐ない自分に嫌気がさして自殺を
図る人がでてくるからです。ところが
何とか薬や食品を勧めて、それで一度
良くなった経験があればその経験を
思い出すだけでなんとか薬や食品が
飲めるようになると考えられます。
今回の発見はそういう環境をつくる上
で画期的と言えます。またたんぱく質
の機能がレーザをあてるという簡単な
方法で確かめられるということも非常
に画期的です。是非、どしどし臨床に
応用して頂けたら有難いなと思い
ました。
環境に感興して、艦橋の環境を
改善する。笑

************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨

職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント