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診療マル秘裏話 Vol.234 平成20年5月22日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
目次
1)  日本紅斑熱の恐怖
2) 脊髄損傷などの治療法に光

 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 日本紅斑熱の恐怖

ダニにかまれて感染する急性
感染症、日本紅斑熱(こうはん
ねつ)が全国で広がっています。
古座川町国民健康保険明神診療
所の森田裕司所長は先月、松江
市で開かれた日本感染症学会で
県内の感染状況を発表しました。

日本紅斑熱は84年、徳島県
で初めて確認され、99年に
保健所への届け出が必要な感染
症(4類感染症)に指定され
ました。07年は全国で前年の
2倍、過去最高となる98件が
報告され、感染の拡大が懸念
されています。

森田所長は94年ごろから
調べ始め、県内で07年までに
38人の発症を確認しました。
このうち15人は古座川町で
見つかったほか、海岸から10
キロ以内の地域に集中しており、
日本紅斑熱の疑いのある死亡例
もあるということです。

病原菌の一種である
リケッチアを保有するマダニに
刺されて感染し、2-8日で発症
します。40度近い高熱が数日
間続き、手のひらをはじめ全身
に赤い斑点が現れます。治療
にはミノサイクリンなどの
テトラサイクリン系の抗生物質
が有効で、感染症によく処方
されるセフェム系は効きません。

森田所長は「感染そのものを
見落とし、死因不明のまま亡く
なった患者もいるだろう。治療
できる疾病なので、広く知って
もらうことが大切」と注意を
呼びかけています。

マダニに咬まれない方法の動画

です。マダニは日本紅斑熱の他

ライム病、重症熱性血小板減少

症候群、クリミア・コンゴ出血熱

などを媒介します。東アジアで死者

が出て問題になっているのは、

重症熱性血小板減少症候群

(SFTS)です。日本人でも死者が

出ています。

www.youtube.com/watch?v=oznC-0mlBr8

 
 
 
 
 
 
 












 
紅斑は後半、広範となった。笑

 
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2】 脊髄損傷などの治療法に光

体のさまざまな組織にあり、
神経や筋肉などになる多能性を
持つ「神経堤(しんけいてい)
幹細胞」が、採取した組織に
よって存在する割合が違い、
異なる性質を持つことを、岡野
栄之・慶応大教授らがマウスの
実験で突き止めました。
この細胞はヒトにもあり、将来、
患者由来の細胞を使った脊髄
(せきずい)損傷などの治療に
役立つ可能性があるということ
です。

神経堤は将来、脳や脊髄に
なる部分と皮膚になる部分の
境界に存在する細胞の集団です。
脊椎(せきつい)動物の発生
初期だけに現れ、成長すると
消えてしまいます。

同大大学院博士課程の名越
慈人(なりひと)医師と岡野
教授らは、神経堤から分化した
細胞が蛍光で光る遺伝子組み
換えマウスを使い、骨髄と皮膚、
脊髄から伸びた神経の一部
「後根神経節」の3カ所から
神経堤由来の細胞を採取し
ました。

この中から、未分化状態の幹
細胞をより分け、増殖能力が
あることを確認しました。
さらに、神経や筋肉の細胞に
分化する多能性があることも
実際に確かめました。組織中に
神経堤幹細胞が存在する割合は、
後根神経節が細胞1000個に
1個に対し、骨髄では1000
万個に1個でした。分化能力も
元の組織によって違うことが
分かりました。

一方、神経堤幹細胞が血流に
のって移動し、生まれる直前に
骨髄に入る過程をマウスの胎児
で追跡しました。骨髄の中に
神経を生み出す幹細胞が存在
する理由を初めて明らかにし
ました。

後根神経節は脊髄の隣にある。
岡野教授は「将来的には、脊髄
損傷の患者本人から採取した
神経堤幹細胞を治療に使える
可能性もある」と話しています。
すでにヒトの皮膚や後根神経節
から神経堤幹細胞を採取し、
培養する研究を始めていると
いうことです。

岡野教授が現在進めているiPS

細胞を使った脊髄損傷の治療に

関する動画です。

www.youtube.com/watch?v=ANqladzAWrk

 
 
 
 
 
 
















発生初期のみの神経堤細胞は、
発声書記ではありません。笑
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編集後記

あまり知られていない風土病
(その土地特有の病気)が認識
されていなかったためだけに
猛威をふるうことがあります。
抗生物質をいつもセフェム系
だけに限ることなく広い視野に
立って治療にあたりたいもの
です。脊髄損傷により、下半身
不随あるいは、頸から下が不随
となった患者さんは沢山おられ
ます。原因は交通事故、
スポーツ事故、などが知られて
います。是非、治療に使える
レベルまで研究を進めて頂き
たいものです。
神経堤は、真啓邸ではあり
ません。笑

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