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診療マル秘裏話 Vol.182 平成19年5月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 神経伝達物質の袋をつなぎ止める鎖
2) 環境ホルモンがアレルギーを増悪

 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

 
1】 神経伝達物質の袋をつなぎ止める鎖

神経細胞から別の神経細胞へ情報
を伝える化学物質が入った「袋」は、
出入り口となる細胞膜の近くに
“アンカー(いかり)”役のタンパク
質でつなぎ留められているとの研究
結果を森泰生(もり・やすお)京都
大教授(生物化学)らが5月14日、
米科学誌ネイチャーニューロ
サイエンス(電子版)に発表し
ました。

神経疾患のアルツハイマー病など
では、この化学物質が欠乏しており、
森教授は「治療薬開発につながる
可能性がある」と話しています。

この袋は「シナプス小胞」です。
森教授によると、情報を伝えるため
の神経伝達物質が放出されるために、
シナプス小胞は細胞膜近くになけれ
ばなりませんが、その仕組みは不明でした。

ラットの神経細胞を使った実験で、
「RIM1」というタンパク質を
通常の約10倍に増やすと、細胞膜
付近のシナプス小胞の数が増え、
神経伝達物質が多くなりました。
一方、RIM1が細胞膜付近に
つながるための物質を取り除いた
ところ、シナプス小胞の数が減少し
ました。これらから、アンカーと
なっていると推測されました。

脳の老化を防ぐ方法に関する動画

です。

www.youtube.com/watch?v=nESeTH3Lp3M
 
 
 
 
 





















怒り(錨)は、情報伝達リレーの
アンカー(錨)に向けられた。笑

 
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2】 環境ホルモンがアレルギーを増悪

DDTやポリ塩化ビフェニール
(PCB)などの内分泌かく乱
(環境ホルモン)作用を持つ有害
化学物質が、ぜんそく発作や花粉症
を起こすアレルギー反応を強めると
の研究結果を、米テキサス大学の
堀内照美(ほりうち・てるみ)
准教授らが人の細胞を使った実験で
5月11日までにまとめました。

この作用は人間の母乳などの汚染
レベルに相当する低濃度で起こる
ことも分かり、グループは「近年の
アレルギー関連疾患の増加に、
有害化学物質汚染が関連している
ことを示す結果だ」と指摘して
います。

グループは、女性ホルモンの一種、
エストロゲンにアレルギー反応を強
める作用があることを発見しました。
反応の引き金として働く「肥満細胞」
に、女性ホルモンに似た作用を持つ
PCBなどの6種類の環境ホルモンを
加えて実験しました。

開始から30分程度で、肥満細胞
からのヒスタミンと一緒に放出され
る酵素の一種の分泌量が増加しまし
た。ここにアレルギーの原因となる
ダニの成分を加えると、酵素の分泌
量はさらに多くなりました。

環境ホルモンが肥満細胞を刺激
する作用は、最も低いと1-10ppt
(pptは1兆分率)という、人体中
から検出されるレベルの低濃度で
起こり、アレルギー原因物質が一緒
だと反応を起こすのに必要な化学
物質の濃度はさらに低くなりました。

堀内准教授は「母体内や授乳期
などアレルギーの素因が形成される
時期に汚染にさらされることが、
ぜんそくや花粉症などのアレルギー
疾患の原因を作っている可能性が
高い」と話しています。

中国には、環境ホルモンを規制する

法律などがないようです。その結果

環境ホルモンに汚染された食物、

衣類などから健康に大きな影響を

及ぼしています。この状況を動画で

示します。

www.youtube.com/watch?v=f_aH8qKToas

 
 
 
 














環境ホルモンは、アレルギー疾患
への橋渡し(間橋)となり得ます。笑

 
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編集後記

認知症の薬は、情報伝達物質を
分解する酵素(タンパク質)を
可逆的に阻害することで情報伝達を
スムーズにするという狙いで開発
されてきました。「RIM1」の
ようなタンパク質を脳内で増やす
働きをする薬が開発されれば認知症
の薬となる可能性があります。
高分子のタンパク質を脳内に直接的
に増やすことは、脳の関門
(血液脳関門)があるため難しい
からです。環境ホルモンの人体への
影響が数年前から懸念されて
きました。しかしマスコミで報道
されなくなると、全く無関心という
のは、恐ろしいことです。
アレルギー疾患の発症のメカニズム
をさらに詳しく解析してほしいもの
です。

無関心は、夢寒心かもしれません。笑

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