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診療マル秘裏話 Vol.432 平成24年3月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次
1) インフルエンザウイルスの増殖に、必要な蛋白質
2) ビタミンEを取り過ぎると骨粗鬆症を起こす危険

 
 
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当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 インフルエンザウイルスの増殖に、必要な蛋白質

インフルエンザウイルスが体内
で増殖する際に、人の細胞で重要
な役割を果たすタンパク質を、
東京大医科学研究所の河岡義裕
(かわおか・よしひろ)教授らの
チームが発見し、3月5日付の
米科学アカデミー紀要電子版に
発表しました。

このタンパク質の働きを抑える
物質を開発すれば、新型インフル
エンザを含め、あらゆる型の
インフルエンザに効く薬になると
期待されるということです。

インフルエンザウイルスは体内
に入ると、細胞内のタンパク質
などを利用して自分のコピーを
多数つくり増殖します。その後、
その細胞から出て、別の細胞に
うつり感染を広げます。

チームは、人の細胞から出た
ウイルスを詳しく調べ、ウイルス
が外に出る際に、細胞の表面に
あるタンパク質「F1b(ベータ)」
が働いていることを見つけました。
このタンパク質をうまく作れない
ようにした細胞では、ウイルスの
放出量が減ったことを確認し
ました。細胞間の感染が広がり
にくいと推測されました。

このタンパク質の役割は従来の
A型やB型のほか、2009年に
大流行した新型のウイルスでも
同様でした。

チームは「ウイルスが変異して
薬に耐性を持つことが問題だった
が、人のタンパク質を標的にすれ
ば耐性の問題は生じにくい」と
話しています。

インフルエンザに対する治療薬に

ついての動画です。動画のコメント

にもありますが、DHAは体の中で

PD1に変換されますが、その量には

限りがあるそうです。

www.youtube.com/watch?v=32mmDihpqn0
 
 
 
 
 










艦船の中で感染症がはやる。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】ビタミンEを取り過ぎると骨粗鬆症を起こす危険

ビタミンEを取り過ぎると骨粗
しょう症を起こす危険があること
を、竹田秀・慶応大特任准教授の
研究チームが突き止めました。
ビタミンEは、老化防止に有効と
される抗酸化作用があり、最も
人気のあるサプリメント
(栄養機能食品)の一つです。
3月4日付の米科学誌ネイチャー
メディシン(電子版)に発表しま
した。

健康な骨は、骨を作る細胞と
壊す細胞「破骨細胞」がバランス
良く働いて維持されます。
ビタミンは骨の強度に関わり、
特にビタミンDは骨粗しょう症の
治療に活用されています。しかし、
ビタミンEの働きは謎でした。

チームがビタミンEを取り込め
ないマウスを作って調べたところ、
破骨細胞の働きが弱く全身の骨量
が多いことに気づきました。
そこで、破骨細胞を培養し、
ビタミンEを加えると、破骨細胞
が巨大化することを発見しました。
さらに深く解析するとビタミンE
が破骨細胞の巨大化に必要な
たんぱく質の合成を促している
ことを突き止めました。

さらに、正常なラットに毎日
10ミリグラムのビタミンEを
含んだ餌を8週間与えると、骨を
壊す細胞の活動が高まり、骨粗
しょう症になりました。10ミリ
グラムは、人が1000ミリ
グラム摂取するのに相当し、主に
海外で同量程度を含んだサプリ
メントが流通しているということ
です。

厚生労働省が定めるビタミンE
の摂取上限は年代、性別で異なり
ますが、最大は30~49歳の
男性で1日当たり900ミリ
グラムとされています。食品では
魚卵や植物油、ナッツ類に豊富
ですが、例えばアーモンドでも
100グラム当たり約30ミリ
グラムで日常の食生活では問題
ありません。食品から摂りましょう。

竹田さんは「サプリメントの量
ならば、骨がもろくなる可能性は
ある」と話しています。

ビタミンEの働きをパントマイムで

示している動画です。

www.youtube.com/watch?v=XUc2fh787EI

 
 
 
 
 













ビタミンE過剰摂取で、骨を
窃取された。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

編集後記

人の細胞のタンパク質は、色々
な働きをしていることが多く、
ことに有益な働きをしていること
が多いと私は思います。この
タンパク質を抑えることで、
不利益即ち副作用はないのか
という疑問が頭をよぎりました。
動物実験では、副作用無くても
人体では大ありという場合が
問題です。ビタミンEの過剰症
ということで骨粗鬆症を習った
ことはありません。親油性の
ビタミンの中でも最も安全と
言われてきたビタミンEが
このような骨粗鬆症を引き
起こすことが明らかになった
以上、ビタミンEを含む総合
ビタミン剤を患者さんに勧める
ことは、今後一切しないという
ことを心に誓いました。ビタミン
は、人間の身体のなかで全く合成
されない物質なので、必要量を
摂取しない訳にいきません。
ただし過剰症には、十分な配慮を
するべきであるということを肝に
銘じました。

人体の靱帯。笑

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2014-02-16 02:04:33

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診療マル秘裏話 Vol.332 平成21年4月15日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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1)  膵臓の自己再生力
2) 運動不可のメタボ患者さんの治療

 
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1】 膵臓の自己再生力

再生しない臓器と考えられて
きた膵臓(すいぞう)に自己
再生力があることを名古屋大の
洪繁(こう・しげる)助教らの
研究チームが解明し3月31日
までに発表しました。近く
米医学誌に掲載されます。洪氏
は「さらに詳細なメカニズムを
明らかにすれば、膵臓の機能
障害による糖尿病治療などに
役立つだろう」と話しています。

自己免疫システムの関与が
疑われ、中高年男性に多い
「自己免疫性膵炎」の患者さん
の組織検査で判明しました。
この膵炎はステロイド治療が
一般的ですが、詳細な病態や
改善のメカニズムは不明でした。

洪氏らは、この膵炎患者さん
は消化酵素を分泌する腺房細胞
がほぼすべて失われていること
を突き止めました。その上で、
ステロイド投与後の組織を調べ
ると、消化酵素の分泌量が投与
前に比べ3カ月後で約3倍、
1年後で約5倍に増えているの
を確認しました。消失した腺房
細胞が一部で再生しており、
成人の膵臓にも再生力があると
結論付けました。

特殊なマーカーで再生した
腺房細胞群の中心付近を調べ、
膵臓のもととなる幹細胞の存在
を確かめたということです。

自己免疫性疾患に関する動画

です。腸内環境の重要性が、

分かります。

www.youtube.com/watch?v=8QLxe4uBDUY

 
 
 
 
 








腺房細胞が再生したのは、
羨望の的。笑

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2】 運動不可のメタボ患者さんの治療

脂肪細胞が分泌するホルモン
「アディポネクチン」が、筋肉
細胞で働いて糖や脂質の代謝を
高めて体内での燃焼を進め、
運動したのと同様の作用を
果たすことを、東京大の門脇孝
(かどわき・たかし)教授らの
チームがマウスの実験で解明し、
4月1日付の英科学誌ネイチャー
電子版に発表しました。

糖尿病やメタボリック症候群
の人は、アディポネクチンが
出にくくなることが知られて
います。人でもマウスと同じ
作用があるとみられ、この仕組
みを活性化する薬が開発できれ
ば、薬を飲んだだけで運動を
したのと同様の体質改善効果が
期待できるということです。

チームは数年後の臨床応用を
目指して薬剤開発を進めて
います。門脇教授は「高齢や
けが、足腰の病気などで思う
ように運動できない人で、
糖尿病などの生活習慣病の治療
に役立つだろう」と話して
います。

チームは、筋肉細胞で起きて
いる代謝の仕組みを分子レベル
で解析しました。細胞表面に
ある受容体にアディポネクチン
がくっつくと、異なる二つの
経路で細胞内に信号が伝わり、
糖などの代謝にかかわる
細胞内器官のミトコンドリアの
働きが強まるのを発見しました。

細胞にアディポネクチン
受容体を持たない遺伝子操作
マウスでは、燃え残った脂質が
筋肉にたまり、運動時の持久力
も落ちました。
アディポネクチンの働きを補う
薬剤を投与すると、代謝が少し
改善することも確かめました。

ただアディポネクチンその
ものは体に吸収されにくく、
人の飲み薬にするには改良が
必要といわれています。
チームは受容体に直接働いて
高い効果が期待できる薬剤の
開発を目指しています。

アディポネクチンに関する動画

です。

www.youtube.com/watch?v=6s6qwcA3SYo

 
 
 
 












社長の代謝が良くなり大赦
で円満退社した。笑

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編集後記

再生医学の進歩は、凄まじい
ものですが、臨床応用には、
国の審査が必要になります。
糖尿病の壊疽のように病気の
進行の方が血管の再生よりも
速い場合はあまり再生医療は
有効とは言えないようです。
膵臓の細胞で再生能力が確認
されたというのは、糖尿病の
患者さんにとって朗報と
いえるでしょう。しかし、
実際の国の審査に時間が
かかりすぎれば、臨床応用
するまでの間に外国に成果を
持ち逃げされる可能性もあり
ます。一方こうした新しい
再生医療の安全性を重視する
ために審査に時間をかけて
いるという実情もあるのです。
あせらず正攻法でなおかつ
病気の性状も勘案の上研究と
臨床応用を進めて頂きたい
ものです。

有効期限のない友好関係。笑

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