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診療マル秘裏話 Vol.181 作成19年5月17日
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
目次
1) 神経細胞の発達に必要な酵素
2) 塩分の再吸収による血圧の上昇

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 神経細胞の発達に必要な酵素

理化学研究所(埼玉県和光市)や
慶応大などの研究チームは5月8日、
記憶や思考など脳の高次の機能を
つかさどる大脳皮質を形成するため
に必要な酵素が働く仕組みをマウス
で発見したと発表しました。

この酵素の作用で働くタンパク質
が分かれば、記憶や学習を助ける薬
の開発などに応用できる可能性が
あるということです。

理研脳科学総合研究センター研究
員だった大島登志男(おおしま・
としお)早稲田大教授(分子脳科学)
によると、哺乳(ほにゅう)類の
胎児の大脳皮質では、内側で増殖
した神経細胞が外側に向かって順に
移動するということです。神経細胞
自体も当初は未完成な姿ですが、
移動中に細長く伸びて成熟した姿に
近づき、生後、大脳皮質に規則
正しい6層構造が形作られるという
ことです。

チームは、神経細胞の移動にかか
わることが知られているリン酸化
酵素の一種に注目しました。胎児の
神経細胞の変化を生きたまま観察
する新しい手法などを使って、この
酵素を働かなくしたマウスの脳を
調べたところ、神経細胞が移動せず、
細長い形に変化もしないことが判明
しました。この酵素が神経細胞の
移動と成長に必須であると結論づけ
られました。

記憶と学習を助ける薬にまで到達
できるかは、なんとも言えません。
しかし胎児期の神経細胞の成長の
メカニズムが明かされたと言う点
では画期的な発見です。

神経細胞に必要な栄養素を口から

摂取することの重要性を解説した

動画です。

www.youtube.com/watch?v=n2j0tDW2UXM

 
 
 
 










学習は、学修に必須です。笑

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2】 塩分の再吸収による血圧の上昇

腎臓で尿が作られる際に、尿へ
食塩を排せつすることで血圧を調節
する仕組みを、東京医科歯科大など
の研究チームが突き止めました。
日本では、この仕組みが十分に働か
ないことが原因とみられる高血圧
患者が多いとされています。新たな
降圧薬の開発につながる可能性が
あります。研究成果は米科学誌
「セル・メタボリズム」5月号に
掲載されました。

同大の内田信一准教授によると、
食塩を取りすぎた際、十分に排せつ
できずに高血圧になる「食塩感受性
高血圧症」の原因解明を目指して
研究しました。食塩排せつ量減少が
原因とされる遺伝性の高血圧症
「偽性低アルドステロン症2型」に
着目し、遺伝子を変異させてこの
病気と同じ状態にしたマウスの腎臓
を調べました。

腎臓で血液をろ過する際、老廃物
は尿として排出する一方、水分や
塩分など必要なものは尿細管で血液
中に再吸収するしくみになって
います。食塩は通常、99%が
再吸収されます。しかし、遺伝子
変異マウスでは、食塩をくみ上げる
働きをする分子が異常に活性化し、
再吸収量がさらに増加しました。
余分な食塩が排せつされず、血圧
上昇を招いていることが分かり
ました。

内田准教授は「これまで知られて
いなかった血圧調節の仕組みで、
新たな降圧薬開発にもつながるの
ではないか」と話しています。

食塩をくみ上げる働きのある分子
の活性化を抑えると再吸収が抑え
られ、血圧が下がる方向に働くと
いう論理で新たな降圧薬を作ろうと
しているということでしょう。また
この分子の異常な活性化を検査でき
れば、「塩分の再吸収のため高血圧
になっているのですよ」と患者さん
に説明できます。

腎臓での再吸収についての高校の

生物の授業です。最初から15分ぐらい

がキモの部分です。

www.youtube.com/watch?v=Lmwotee40P8

 
 
 












塩分の論文が延文となった。笑

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編集後記

神経細胞の発達は、非常に複雑
であることが分かっています。
赤ちゃんの手足の運動ひとつ
とってみても、産まれたばかり、
1歳児、2歳児では、全く異なる
ことから類推される訳です。
その一端が明らかになっただけ
でも、すごい発見であるといえる
でしょう。ただ記憶や学習を助け
る薬を開発するためには、まだ
まだハードルが高いという感じが
否めません。塩分が高血圧に悪い
のは、周知の事実です。塩分の
食事制限をしても、なかなかすぐ
に効果が実感できない患者さん
では、再吸収が非常に活性化され
ていると考えられます。新薬が
できるというところまでは、
難しいでしょうが、診断に関して
は、進歩する可能性が高いと考え
られます。

新薬は、新訳聖書をもとに考え
られた。笑

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