美しい肌Vol.413

2014-02-05 23:56:08

カテゴリー:女性の美容と健康

菜の花10

写真はアブラナです。

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美肌の野菜&果物(各論:アブラナ)

 
 
 
アブラナの正体

実は、「菜の花」という単独の植物体は

ありません。「菜の花」とはアブラナ科

植物の花の総称で、白菜、キャベツ、

ブロッコリー、小松菜、野沢菜の花も

すべて菜の花と呼びます。 昔から私達

が「菜の花」と呼んできた黄色い花は、

アブラナのことで、油を絞る菜っ葉の

意味でアブラナ(油菜)とも呼ばれます。

切り花として観賞用に栽培される

菜の花と、おひたしなど食用にする

ナバナや油を搾るアブラナは、

それぞれ品種が異なります。愛知県の

渥美半島で観光用に栽培されている

のは、観賞用の菜の花で

黒川寒咲ちりめんや春雷という品種

です。アブラナ(油菜)は、アブラナ科

アブラナ属の二年生植物です。

古くから野菜として、また油を採るため

栽培されてきた作物で、別名として

ナノハナ(菜の花)、ナタネ(菜種は

正式な作物名です)などがあり、

江戸時代には胡菜または蕓薹と

呼ばれていました。実際には

アブラナ属の花はどれも黄色で

似通っていることから、すべて「菜の花」

と呼ばれる傾向があります。植物油の

原料として栽培されているのは

、ほとんどが別種のセイヨウアブラナ

(西洋油菜、学名:B. napus)であり、
在来種のアブラナは野菜として生産され、

開花前に収穫されてしまう事が多い

そうです。全国各地の「菜の花プロジェクト」

では、搾油用のナタネとして、次の

ような種類の無エルシン酸(エルシン酸:

過剰に摂取すると心臓障害等を引き

起こすといわれる脂肪酸)の品種を栽培

しています。いずれも、独立行政法人

農業・生物系特定産業技術研究機構に

おいて開発された品種です。

① キザキノナタネ
東北72号にRaporaを交配して育成

された品種で、育成地(岩手県盛岡市)

における成熟期はやや晩生です。寒害、

雪害抵抗性が強く、多収性(収量が多い)

です。東北地域北部に適す品種です。

青森県や北海道で栽培されています。
② ななしきぶ
盛脂148とオオミナタネを交配して育成

された品種です。温暖地での栽培に

適した特性(熟期が早く、草丈が低く、

病気に強い)を持っています。滋賀県で

栽培されています。
③ キラリボシ
東北地域南部向け品種。無エルシン酸

に加えて、油を絞った後の粕中のグルコ

シノレートが少ない品種です。

グルコシノレートを含むなたね粕を飼料

として家畜へ与えると害になるので、

低グルコシノレートが飼料として適して

います。
④ 菜々みどり
東北地域北部向け品種。油の含量は

キザキノナタネに比べて少ないのですが、

野菜(ナバナ)として食用に利用すること

が可能です。青森県野辺地町では、

野菜用として栽培されています。

菜の花のお浸しのレシピ動画です。

www.youtube.com/watch?v=eFQYx025mUc

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アブラナの歴史

原種は、西アジアから北ヨーロッパの

大麦畑に生えていた雑草で、農耕文化

と共に移動したと考えられています。

漢代の中国に渡ると栽培作物となり

多様な野菜を生むなど、東アジアで古く

から栽培されています。

日本では弥生時代以降から使われて

きたと推測されています。本来は菜、

つまり葉物野菜として利用され、古事記

では吉備の菘菜(あおな)、万葉集では

佐野の茎立(くくたち)として登場し、

花芽についても、延喜式に記されて

います。アブラナは、7世紀末(飛鳥・

白鳳時代)には、あおな、かぶら、をち

と呼ばれ、花芽を食用にする習慣が

ありました。日本書紀には693年

持統天皇が「天下をして桑、梨、かぶら

等を勧め植えしむ」の記載があります。

室町時代の後半に搾油法が考案され、

油は灯火や食用、また油かすは有機

肥料として用いられ、日本人に欠かす

ことのできない作物として全国へ普及

しました。江戸時代になって、植物油

の採油目的として栽培され、その油は

菜種油と呼ばれました。菜種油は、

主に灯油原料として使われ、生活に

密着したものとなりました。そのため、

菜種という言葉は、一般的な植物

(作物)名として定着しました。 愛知県

におけるアブラナづくりの始まりは明らか

ではありませんが、愛知之農業に

「昔、伊勢参宮の道中、尾張、伊勢に

至りて菜の花の多きに眼を楽しめたり」

とあり、江戸中期には尾張部を中心に

本格的な栽培が始められたと思われ

ます。明治中期から大正初期にかけて

は、愛知県では約1万町歩

(1万ヘクタール)の栽培面積があり、

第1期の黄金時代を築きました。

その後、石油、電気の普及により灯火

としての需要は減退しましたが、

昭和5年、農商務省のナタネ増殖奨励

規則により、愛知県においても奨励

品種の設定、種子増殖などの施策を

講じ、昭和10年ころには、第2期の

隆盛期を迎えました。 第二次大戦を

契機に、米・麦の増産体制に入り、

アブラナの栽培面積は終戦時には

約900町歩まで減少しました。戦後は、

食料不足の中で食生活の洋風化が

進み、体位向上のため脂肪摂取量の

増大が力説されました。愛知県に

おいても裏作物として奨励され、

昭和30年ころの作付面積は全国で

2位~3位の約1万7,000町歩となり、

第3期全盛期を迎えました。

しかし、昭和36年の大豆輸入の

自由化、稲の早植化等により、

アブラナ栽培は急速に減少し、

昭和44年には愛知県の統計面積から

消えました。 日本におけるアブラナの

栽培は、昭和31年~32年の26万

ヘクタール、32万トンをピークに、

農産物輸入自由化で国際競争力を

失って急速に減少しました。 アブラナ

栽培衰退の原因として、

①経済性-安い輸入アブラナに押され、

より収益性の高い野菜などへ転換した、

②栽培の手間-機械化の遅れ、農村

労働力の流出、

③中小搾油業者の減少-効率的な

大工場は港へ進出、

④水稲田植えの早期化による二毛作

の減少などが挙げられています。

また、一般にアブラナ属植物の種子

からは油が採取でき、カラシナやカブ

も使われています。丈夫で育てやすく、

広く栽培されたなじみ深い作物でした。

また、菜種畑は明るい黄色が畑を覆う

「菜の花畑」として春の風物詩とされ、

歌や文学作品の題材となってきました

が、明治時代以降はセイヨウアブラナ

に置き換わっています。

 
 
アブラナの雑学

アブラナ科植物は形態的な変異に

富んでいますが、その見た目とは反対

に交雑して雑種が生まれ易いことが

知られています。すなわち、同種だけ

でなく他種の花粉によって結実して

しまうもので、学術的な分類の困難な

品種も多いそうです。これは、固定種

や在来品種を維持するために自家

採種を行っている農家にとって、特に

頭の痛い問題であり、種苗用の種子

生産では交雑を避けるために隔離

栽培(他のアブラナ科植物の花粉で

汚染されないよう、数百メートル以上

離す)が必要ですが、一般の畑では

不可能に近い(小さな島などで例が

ある)ということです。国内の栽培面積

では、北海道が最大で、特に滝川市

が多いことが分かっています。また、

青森県横浜町、次いで、秋田県の

作付けが大きいことも知られています。

千葉県の房総半島南部(館山市、

南房総市、鴨川市など)の栽培は、

統計上大きくはないが、県の花に

なっています。種子の含油量40%、

比重0.9、搾り取った菜種油は食用油、

灯火、潤滑油の原料となっています。

精製したものは「白絞油(しらしめゆ)」

または「水晶油」と呼ばれています。

近年の菜種油は、成分育種が進んで

おり、有害なエルカ酸(エルシン酸)

を含まないエルシン酸フリー品種が

主流です。キャノーラ品種とは

エルシン酸フリー及び

低グルコシノレートの特性を持つ品種

であり、エルシン酸フリーのみの品種

はキャノーラ品種とは呼ばれません。

世界的にセイヨウアブラナ種子の

生産量は年々増加していて、4600万

トンを超え、主要生産国は中華人民

共和国、カナダ、インド、ドイツ、

フランスなど(FAOの2005年の資料

から)です。いずれも遺伝子組み換え

品種の導入が盛んで、特定の除草剤

に耐性をもつものが広く導入されて

います。日本では組換え作物の生産

は行われていません。「油粕」と言えば

「菜種油粕」を指すほど、菜種の絞り粕

はよい肥料にもなっています。成分は

窒素約5%、五酸化リン約2.5%。大豆

と違って飼料にされなかったのは、

エルカ酸(エルシン酸)でなく主に

グルコシノレートを含んでいたため

です。香辛料としては、マスタードと

同様に、種子(菜種)が薬味などに

用いられます。市場では、上記の蕾

の時期の若い芽の部分だけをまとめた

タイプ(花菜:はなな)のほかに、掻き

取った脇芽を平たく袋詰めにした

タイプ(菜花:なばな)が主流となって

おり、後者の産地としては三重県

桑名市長島町の栽培面積が170ha

(2007年現在)と全国一で、「なばな

発祥の地」と呼ばれています。

これは、従来から栽培していた食用

選抜したセイヨウアブラナを、1990年

頃から「三重なばな」の名で販売戦略

を進めたもので、ブランド野菜の成功例

として有名です。アブラナの失敗

しない選び方のポイントは、以下の通り

です。

①つぼみがしまっていて、花が咲いて

ないもの。咲いている物は、鮮度・

栄養価が落ちます。

②茎の切り口が瑞々しく、中まで鮮やか

な緑色のもの。

③中が白っぽくなっていないもの。

調理のポイントは、以下の通りです。

①苦みがあるので、さっとゆでましょう。

②ゆで過ぎるとビタミンCなど水溶性の

ものが流失してしまうので注意が必要

です。芋類以外のビタミンCは加熱にも

弱いので注意が必要です。

③βカロテンは脂溶性なので油で手早く

炒めるなど、油脂と一緒に食べることで

吸収率が上がります。

④花と葉、茎は分けて加熱しましょう。

菜の花は、花や葉は柔らかく茎は硬い

ので分けて調理するようにしましょう。

茎が太いものは、タテ半分に切って

から使うと、火の通りを他の部分と同じ

にできます。熱湯に塩を加え、茎を先

に入れ、後から花と葉の部分を入れ

ます。最後に保存の仕方について

お話します。その日のうちに食べない

ものは、湿らせた新聞紙かキッチン

ペーパーに包んで、冷蔵庫の野菜室

に保管すれば2~3日は日持ちします。

さっとゆでたものをラップにくるんで

冷凍すると長期間保存可能です。

菜の花のパスタのレシピです。

www.youtube.com/watch?v=tFCvGpqV3nA
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アブラナの有効成分

①βカロテン 体内でビタミンAに変化

して粘膜を健康に保つほか、抗酸化

作用もあります。

②ビタミンB1 疲労回復のビタミンと

いわれていて糖質つまり、炭水化物

などをエネルギーに変えるために

必要です。

③ビタミンB2 皮膚のビタミンといわれて

おり皮膚の保護や抵抗力を高めます。

脂肪の代謝にも必要な成分です。

④ビタミンC 緑黄色野菜の中でも

トップクラスで、ピーマン(緑)の100g

あたりのビタミンC含有量が約80mgです。

菜の花はなんと含有量130mgです。

ピーマンの1.5倍以上、ほうれん草の

4倍近く入っています。コラーゲンを

作るのに必要不可欠な成分で、美白

にも効果的です。

⑤鉄 貧血防止に良い成分です。

また筋肉を動かすのにも重要な役目を

担います。

⑥カルシウム イライラを抑え、骨も

丈夫にしてくれます。

⑦カリウム 体内の塩分バランスを保つ

カリウムも豊富で浮腫みの解消にも

つながります。

⑧食物繊維 老廃物を絡み取り便通

を良くしてくれます。

⑨アリルイソチオシアネート(苦み成分)

ガン予防・血栓防止に働きます。

菜の花のナムルのレシピ動画です。

www.youtube.com/watch?v=NtOn_0Veqlw

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アブラナの美肌効果

アブラナは、不溶性の食物繊維が豊富

で、その含有量は野菜の中でも

トップクラスです。不溶性の食物繊維は、

保水性や膨張性にすぐれ、便のカサを

増してくれて、便秘解消に役立ちます。

この不溶性の食物繊維は、腸内の

有害物質を便とともに排泄してくれます。

有害物質排出効果がデトックス効果

そのものです。デトックス効果が有効に

なれば、美肌へと導かれます。

人間の肌細胞では、紫外線を浴びる

ことで、一重項酸素が活性化し、これが

シミやしわの元となってしまいます。

この一重項酸素を消去するβカロチン

の含有量も、アブラナは、野菜の中で

トップクラスです。アブラナは、「アシタバ」

「オクラ」に続いて一重項酸素を消去する

力が、野菜の中で3番目に強いと言われて

います。βカロチンは、必要な分だけ

ビタミンAに変換されるため、ビタミンA

の過剰症を引き起こすことは、ありません。

そして、一番怖い活性酸素といわれて

いるヒドロキシラジカルを退治してくれる

野菜があります。菜の花は、「パプリカ」

「ゴーヤ」についで、3番目にヒドロキシ

ラジカルを退治する力が強いと言われて

います。アリルイソチオシアネート

(苦み成分)も高い抗酸化力を持って

おり、抗酸化ビタミンである、ビタミンC

やビタミンB2やβカロチンと相乗作用を

発揮して、お肌を守る働きがあります。

アブラナ科の中でも、硫黄化合物・

イソチオシアネートのもととなるグルコ

シノレートの含有率がダントツです。

ちなみに、グルコシノレートは、つぼみ

のところにあるから、洗うときには

つぼみを落とさないように注意して

洗いましょう。美容とアンチエイジング

にこれほど効果のある野菜は、他に

ありません。

今回はここまでとさせて頂きます。

菜の花は、何の花?アブラナです。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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