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診療マル秘裏話 Vol.180 平成19年5月10日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 鳥インフルエンザのワクチン
2) 微小ガンの新たな検出方法

 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 鳥インフルエンザのワクチン

ウイルスの遺伝子が自然に組み
換わる「遺伝子再集合」という方法
で鳥インフルエンザのワクチンを
作り、カニクイザルの実験で効果を
確かめたという研究結果を北海道大
と滋賀医大が4月30日までにまとめ
ました。医薬品メーカーなどと協力
して、ヒトで安全性を確かめる試験
を進めるということです。

世界で170人以上が死亡している
H5N1型ウイルス用に新しい
ワクチンを作ることができました。
日本では、遺伝子の一部を人為的に
組み換える操作で開発された
ワクチンが国に承認申請され、審査
中ですが、厚生労働省は
「新型インフルエンザ対策の選択肢
が広がる」と話しています。

遺伝子再集合で既に、ワクチンの
候補となるさまざまな種類の
ウイルスを作っており、新たな種類
が流行しても短期間でワクチン開発
に取り組むことができるということ
です。

喜田宏(きだ・ひろし)北海道大
教授(ウイルス学)らがワクチンを
開発しました。
小笠原一誠(おがさわら・かずまさ)
滋賀医大教授(免疫学)らが、
ベトナムで死亡した人から分離した
強毒性のH5N1型ウイルスを使い、
ワクチンの効き目を調べる実験を
しました。

ワクチンを投与していないサル
6匹の鼻の粘膜にウイルスを付着
させると発熱、肺炎になり、感染が
確認されました。

ワクチンを投与し、ウイルスの
感染性を失わせる抗体ができた別の
6匹に、ウイルス感染実験をしても
発熱などの症状は認められません
でした。

喜田教授らは、野生のカモから
分離した弱毒性のH5N2型と
H7N1型をニワトリの受精卵に
同時に注入しました。増殖中に
一部の遺伝子が自然に交換されて
毒性が弱いH5N1型ができ
ました。そのウイルスの感染力を
なくしワクチンを作りました。

H5N1型は人から人へ感染する
よう変異すると新型インフルエンザ
として大きな被害が出る恐れがある
といわれています。ワクチンは対策
の柱の1つです。

アメリカと中国のワクチン制作に関する

動画です。

www.youtube.com/watch?v=alj-sRKbJvw

 
 
 
 
 
 
 



















受精卵でウイルス遺伝子が自然
交換されることはワクチン製造会社
にとって自然に好感がもてるで
しょう。笑

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2】 微小ガンの新たな検出方法

ガン細胞に取り込まれると光り
続ける蛍光物質を、米国立衛生
研究所と東京大の研究チームが
開発しました。マウス実験では、
従来の検査では見つけにくい
小さなガンでも強い光を発する
ことが確認されました。微小な
ガンを正確に見つける新しい
診断薬の開発につながる可能性が
あるということです。

研究チームは、ガン細胞に取り
込まれると光るスイッチが入り、
スイッチが入っている間は、ガン
細胞の中やガン細胞表面に
とどまる物質の開発に取り組んで
きました。その結果、
(1)ガン細胞に取り込まれると
分解されて光り始め、光ると水に
溶けにくくなって細胞から排出
されにくい
(2)事前にガン細胞が取り込ん
だ酵素で処理されると光り始め、
水にも溶けにくくなる
(3)ガン細胞表面に張り付けた
結合分子と結びつくと光り始め、
結合が長く続く—-
という性質を持つ3種の蛍光物質
を開発しました。いずれも従来の
物質に比べ光が強いということ
です。

研究チームは、マウスの腹部に
多数のガン細胞を植え付け、
これらの蛍光物質を散布して観察
しました。0・8ミリ以上のガン
の9割以上を見つけることができ、
0・1ミリのガンまでとらえる
ことができたということです。

ガンの詳細な画像診断法には、
ガンに集まる性質を持つ造影剤を
使う陽電子放射断層撮影(PET)
などがあります。ただ、PETで
見つかるガンは現在3ミリ程度
までで、解像度には限界があり
ます。

蛍光物質を使えば、微小な変化
もとらえられますが、体の深い
部分にあるガンの場合、蛍光物質
の光は体外から確認することが
できません。

研究チームの小林久隆・米国立
衛生研究所主任研究員は「最近は
内視鏡や腹腔(ふくくう)鏡を
使う検査や手術が主流で、それら
を使って患部に近づけば、ガンか
否かを正確に確認できるだろう。
蛍光物質は眼科の検査で使われて
いるものに近いので、新たな検査
技術への活用も可能。5年程度で
の実用化を目指したい」と話して
います。

この研究のその後の成果と問題点

に関する動画です。

www.youtube.com/watch?v=NKaOfIIO6Fc

 
 
 
 














体の深いところにあるガンは、
PET(ペット)の犬しかかぎ分け
られないということでしょうか?
笑。

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編集後記

複数のウイルスを受精卵に同時
に注入することで弱毒性のH5N1型
のウイルスを作るということは
画期的な手法であると思います。
内視鏡や腹腔鏡で幹細胞に近づく
ことが前提の蛍光物質による
診断法も微小ガンの検出に結び
つくことを祈っています。蛍光
物質自体の人体への非有害性だけ
確認できれば、すぐにでも臨床
応用できる方法ではないでしょう
か?
肺尖部の乳ガンの転移をPETで
検出された先生も実際おられる
ようです。体の奥深いところは、
まだまだPETは有用であると言え
るでしょう。

林松の中にある臨床病院で輪唱
が行われた。笑

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