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診療マル秘裏話 Vol.330 平成21年4月1日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  歯茎の再生実験成功
2) 耐性アシネトバクター菌

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

本日はエプリルフールですが、メルマガの内容はうそでは
ありません。

1】 歯茎の再生実験成功

歯ぐきが細菌によって溶ける
歯周病について、患者さんの
骨髄液から骨や筋肉のもとに
なる幹細胞を採取して培養後に
患部へ移植し、歯ぐきを再生
させることに広島大の研究
グループが成功しました。患者
さんを対象にした臨床研究で、
移植をした患部は4-8ミリ
ほど歯ぐきが回復しました。
細胞培養技術の向上などで再生
効果を高め、3年以内に厚生
労働省へ先進医療を申請し、
実用化を目指すとのことです。

広大の栗原英見教授(歯周病
学)と広大発祥のベンチャー
「ツーセル」(広島市、
辻紘一郎社長)の臨床研究で、
3月18日から広島市である
日本再生医療学会で成果を発表
します。

30-65歳の歯周病患者さんの
男女11人から骨髄液を採取
しました。この中に含まれる
間葉系幹細胞を培養・増殖させ、
医療用コラーゲンと混ぜて
歯周病患部へ注入しました。
11人のうち、転居などで経過
を追跡できなかった3人を除く
8人中6人で、歯ぐきの回復や、
歯周病で生じた歯と歯ぐきの間
のすき間(歯周ポケット)が
小さくなりました。移植した
幹細胞が歯周組織となったり、
もともとあった細胞の増殖を
促す物質を出して自力での組織
再生を後押ししたものとみられ
ます。

歯周病患者さんは軽症者も
含めると国内に約3700万人
いるとされます。今回の臨床
研究は軽症者を対象としました
が、今後、中・重症者でも効果
が出るよう、採取した細胞から
ある程度組織を作成したうえで
移植するなどの方法で臨床研究
を重ねるそうです。

栗原教授は「治療へ向けた
基本的なスキーム(計画)は
出来上がった。これを進化させ
てさらに効果を高め、多くの人
に使える治療法を確立させたい」
と話しています。

歯周病の治療法ぺリオドに関する

動画です。

www.youtube.com/watch?v=VYYj2pcqQpk
 
 
 
 
 
 





老化は歯からは定説です。
は?と言わないで。笑

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2】 耐性アシネトバクター菌

ほとんどの抗菌薬が効かない
多剤耐性のアシネトバクター菌
のうち、日本国内では感染例が
ないとみられる特に強いタイプ
のものが愛知医科大病院
(愛知県長久手町)に搬送され
た県内の男性会社員(59)
から検出されていたことが3月
20日、分かりました。

アシネトバクター菌は水回り
や土壌などの自然界のほか、
人間の皮膚などにも広く存在し
ます。免疫力が低下した人が
感染すると肺炎や敗血症を
起こし、死亡することもあり
ます。岡大病院(福岡市)で
昨年1月、入院患者23人が
感染した例があります。

愛知医科大病院の三鴨広繁
(みかも・ひろしげ)教授に
よると、男性は2月初旬、
アラブ首長国連邦(UAE)へ
の出張中に事故で大腿
(だいたい)部を切断され
ました。緊急治療を受けた後、
同月下旬に帰国しました。

切断部が感染症にかかって
おり、同病院の検査で未確認の
アシネトバクター菌に感染して
いたことが判明しました。
強い抗生物質を投与しましたが
効果がなく、別の細菌
「メチシリン耐性黄色
ブドウ球菌(MRSA)」の
治療薬で改善、症状も快方に
向かいました。ほかの患者さん
や職員の感染は確認されて
いないということです。

三鴨教授は「このタイプの菌
が国内に存在していても
おかしくない。各病院とも感染
対策を取ることが重要だ」と
指摘しています。

アシネトバクターの多剤耐性菌に

関する動画です。

www.youtube.com/watch?v=h7feMph-Fdo
 
 
 
 
 
 
 










耐性が、大勢となって欲しく
ないものです。笑

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編集後記

歯の歯周病の患者さんが3700
万人もいるとは知りませんでし
た。皆さんこまめに歯磨きを
して歯周病を予防しましょう。
歯周病は夜寝てる間に進行する
ことが多いようです。少なく
とも夜寝る前と起床時の歯磨き
をお勧めします。耐性菌は、
適切な抗生物質の使い方で
減らすことができます。耐性菌
を作らないための唯一の方法は、
点滴加療で作用機序の違う2剤
以上の抗生物質を大量に使い
徹底的に細菌を死滅させること
です。しかし、この方法でも
結核菌や、非定型抗酸菌症や
上記のアシネトバクター菌、
MRSAや耐性腸球菌、セラチア菌
や耐性マイコプラズマや
多剤耐性緑膿菌を抑えることは
できませんので、内服薬の抗生
剤を使う場合で、呼吸器、
泌尿器症状、心臓の症状が
収まらない場合は、レントゲン
を撮ったり、聴診を入念に
したり、CVA叩打痛を確認の上、
各種培養を行いましょう。簡単
な診察で熱源をある程度推測し、
万が一胸に影がある場合は、
陰影に応じて専門の病院に紹介
しましょう。

抗生物質の使い方を後世に
伝える。笑

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