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診療マル秘裏話 Vol.130 平成18年5月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
目次
1) 脳の神経活動の把握
2) 多剤耐性菌に対する新しい抗生物質

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っており
ます。不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうか
お許し下さい。

 
1】脳の神経活動の把握

脳細胞の周辺にある水の分子
のゆっくりとした動きを
磁気共鳴画像装置(MRI)で
とらえ、従来より正確に神経
活動を把握する手法を開発した
と、京都大の福山秀直
(ふくやま・ひでなお)教授
(神経内科)とデニス・
ルビアン客員教授が5月18日に
発表しました。

これまでは神経活動が
高まった場合に、その機能に
関係する脳の部位で血流が増加
する様子を撮影して活動を分析
していました。しかし、血流は
脳の活動よりも遅れて変化し、
検出に時間がかかるなどの課題
がありました。

福山教授らは、神経活動が
高まると細胞から水が出入り
して細胞の形が変化すると考え
ました。水分子がゆっくりと
無秩序に拡散するブラウン運動
は、その変化を反映するとみて
実験しました。6人の被験者に
光の点滅を2分半見せ、
大脳皮質にある視覚を司る領域
で細胞内外の水分子のブラウン
運動をMRIで観察しました。

その結果、従来の方法より
平均2〜3秒早く変化をとらえる
ことが可能となりました。

福山教授は「ブラウン運動を
観察することで、実際の神経
活動を正確に見ることができた」
と話しています。

現在では脳の機能を調べる
学問(脳科学)が百花繚乱の
ごとく進化を続けています。
その脳科学が基にしているのは、
脳の特定部位の血流を計る方法
でした。しかし上記のように
血流は脳の活動よりも遅れて
変化し、検出に時間がかかる
などの課題があった訳です。
しかし水分子のブラウン運動を
応用すれば、その課題を克服
することができそうです。
さらなる脳科学の進歩にこの
方法が寄与することを期待して
います。

脳科学に関して分かりやすく解説

した動画です。

www.youtube.com/watch?v=YRjST6uoibA

 
 
 
 
 










脳の解析方法が進歩しても、
脳科学はノーと言わないで
欲しいものです。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】多剤耐性菌に対する新しい抗生物質

既存の抗生物質がほとんど
効かないメチシリン耐性黄色
ブドウ球菌(MRSA)など
の多剤耐性菌にも効果を示す
新しい抗生物質を、米医薬品
大手メルクの研究チームが
南アフリカの土中にすむ細菌
の一種から発見し、18日付の
英科学誌ネイチャーに発表し
ました。

病原菌の増殖に重要な脂質
の合成を妨げるという、従来
の抗生物質にはなかった新しい
仕組みで働くため、実用化
できれば治療の選択肢が大きく
広がることになります。感染症
の専門家は「画期的発見だ」と
評価しているということです。

チームは約25万種類の天然
抽出物を対象に、複数の分析法
を組み合わせ有効成分を検索し
ました。その結果、放線菌の
一種が作る低分子の抗生物質
「プラテンシマイシン」を
見つけました。

試験管内の実験では、
MRSAやバンコマイシン耐性
腸球菌(VRE)など医療現場
で問題になっている多くの耐性
菌に有効だった一方で、人の
体内にいる大腸菌には影響が
少なかったということです。
黄色ブドウ球菌を感染させた
マウスの治療実験でも効果が
確認されたほか、強い毒性は
みられなかったと報告されて
います。

抗生物質だけではなく、薬一般

の基礎的知識が分かりやすく

得られる動画です。

www.youtube.com/watch?v=4ElylrEihK4

 
 
 
 













画期的抗生物質の発見は、
製薬会社や医療現場を活気づか
せることになりそうです。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
編集後記

アハッ体験を初めとする
脳科学の進歩で人間の脳の機能
が解明され、多くの人がその
恩恵にあずかるという時代を
迎えました。さらにその脳科学
の進歩を加速させる手段として、
水分子のブラウン運動を用いた
方法が脚光を浴びています。
さらなる脳科学の進歩を期待
しています。またメルクが発見
した新しい抗生物質は、多剤
耐性菌に非常に有効ということ
で早期の臨床試験の開始が
待たれます。早く私たちの臨床
現場で使えるようにして欲しい
ものです。

胎生の動物が大勢を占める中、
態勢を整えて、耐性菌に
備えた。笑
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