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診療マル秘裏話 Vol.429 平成24年2月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) トマトに含まれる物質が血液中の中性脂肪の値を下げる
2) 糖鎖が胃ガンなどを引き起こすピロリ菌の増殖を抑制

 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

 
 
1】 トマトに含まれる物質が血液中の中性脂肪の値を下げる

トマトに含まれる物質が血液中
の中性脂肪の値を下げることを、
京都大の河田照雄教授のグループ
がマウスの実験で確認しました。

この物質が、肝臓で脂肪を燃焼
させる役目を担うたんぱく質の
働きを高めていると推測されて
います。ただし、即ダイエットの
効果が得られるかは疑問という
ことです。2月10日の米科学誌
電子版に発表されました。

トマトに高脂血症改善効果が
あることは2004年、米国の
グループが明らかにしていました
が、有効成分は不明でした。河田
教授らはトマトから抽出した物質
から、脂肪を燃焼させるたんぱく
質の働きを高める物質を探し、
脂肪酸に似た「13―oxo―ODA」
を見つけました。

河田教授らは、肥満のマウスを
使い、高脂肪食を4週間与え続け
た8匹とこの物質を0・05%
含んだ高脂肪食を同期間食べさせ
た8匹で血液の成分を調べました。
その結果、この物質を含む餌を
食べたマウスは、含まない餌を
食べたマウスに比べ、血中の中性
脂肪が1デシ・リットル当たり
平均40ミリ・グラム下がって
いました。

人間に例えると、血液検査で
「脂質異常が正常値に戻った」と
診断できる計算になります。効果
を得るには毎食時200mlのトマト
ジュースを飲む必要があるという
ことです。河田教授は
「ダイエット効果を確認するには、
さらに実験を重ねる必要がある」
と話しています。

トマトダイエットの真実です。

www.youtube.com/watch?v=KLMY2KnGzBE

 
 
 












高価な中性脂肪降下作用の効果
とならないで欲しい。笑

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2】糖鎖が胃ガンなどを引き起こすピロリ菌の増殖を抑制

胃の粘液に含まれ、糖の分子が
鎖状になった物質「糖鎖(とうさ)」
に胃ガンの発症を抑制する働きが
あることを、信州大学医学部
(長野県松本市)の中山淳教授
(病理学)らの研究グループが突き
止めました。

2月6日付の米医学専門誌
「ジャーナル・オブ・クリニカル・
インベスティゲーション」に発表
しました。
今後、糖鎖に着目した薬や予防法の
開発が期待できるということです。

糖鎖は、糖の分子が鎖状に結び
ついた化合物で、細胞膜の表面の
たんぱく質などと結合し、病気の
発症に影響します。

胃の粘液は「表層粘液」と、
胃粘膜の下方の細胞で分泌される
「腺(せん)粘液」に分類され、
腺粘液に糖の分子「α型N―
アセチルグルコサミン」を含む糖鎖
があります。グループは2004年、
糖鎖が胃ガンなどを引き起こす
ピロリ菌の増殖を抑えていることを
明らかにしました。

今回は、胃粘膜での糖鎖の役割を
解明するのが目的でした。ピロリ菌
に感染していない状態で、糖鎖を
欠損させたマウスと通常のマウスを
比較する実験を行った結果、糖鎖の
ないマウスは5週間で胃粘膜の炎症
が起き、30週で胃ガンを発症し
ました。また、早期の胃ガン患者
さんでは糖鎖の量が低下するか、
消失していました。このため、糖鎖
は炎症を抑え、ガン発症を防いで
いると結論づけました。

中山教授は「粘液は粘膜の単なる
バリアではないことが分かった。
研究結果が、糖鎖の量を増やす薬の
開発などにつながることを期待
したい」と話しています。

糖鎖と病気の関係を分かりやすく解説

した動画です。

www.youtube.com/watch?v=oASVKuhAhkM

 
 
 
 












八升の糖鎖が、胃ガンの発症を
抑える。笑

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編集後記

「13―oxo―ODA」を食べること
によって中性脂肪が下がるという
ことでしょう。後にこの物質は、
体重減少のダイエットに効くサプリ
メントになる可能性はあります。
トマトはリコピンに加え、中性脂肪
も抑える優れた食べ物です。それを
古代ローマの時代からイタリア人が
知っていてトマトソースのパスタや
その他のトマトを使った料理を
食べることを伝統的に続けているの
だと思います。缶詰の発見が、
ナポレオンの時代と言われている
ので、一年中イタリア人がトマトを
食べることができるようになった
のは、ナポレオンの時代以降のこと
と推測します。糖鎖がピロリ菌の
増殖を抑えそれにより胃ガンの発症
を遅らせるならば、有効なガン予防
の手段となることが示唆されます。

等差級数的に、枝鎖が増える糖鎖。笑

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